IVRyの新Valueへ込めた想い、独自性を保ちスケールする
こんにちは。対話型音声AI SaaS IVRy(アイブリー)代表の奥西です。
IVRyは2024年5月で正社員が90名を超え(1年前は30名程度)、直近1年に入社した人が70%弱というすごい勢いで拡大している状態です。
そんな中、IVRyは全社合宿を行い、そこで約1年半前に作ったValueのアップデートを行いました。
このタイミングで、コーポレートサイトもリニューアルしました!ぜひ見てください!
IVRyの中にいる人やこれからジョインしてくれる方にも、そんなValueアップデートに込めた想いの裏側を記載していきたいと思います。
IVRyにおけるMVVの考え方
IVRyにおいては、VisionとMissionの考え方を以下と定義しており、要するに「Work is Fun」が常識の世の中を作るために、テクノロジーの非対称性を最小化し、すべての企業で最高な技術を扱えるようにしよう!と言っています。
Valueについては、今回改めて定義を行い、全員がIVRyらしい判断や行動を自然と迅速に行えるようになるための、全社共通の判断/行動の基準/指針としています。
難しい概念なので、以下のような図を示して、ニュアンス感を揃えたりしていました。
Valueアップデートの背景
最初にも触れた通り、IVRyは尋常ではない速度で組織が拡大しており、直近1年での参画者が70%弱だったり、4月は16名のジョインで約20%が今月ジョインということが起こっています。
更に、これからもT2D3やそれを超えていく事業成長を実行していきたいと考えており、そのためには今後も組織拡大は避けては通れない状況です。
①部族から村へ(Blitz Scalingより)
ブリッツスケーリングでは、会社や組織には5つのステージがあり、「家族(1-9)、部族(数十)、村(数百)、都市(数千)、国家(万以上)」の規模でステージが違うと言われています。
IVRyは、まさに「部族(数十)」から「村(数百)」への変化を遂げている最中であり、50-60名を超えてきたあたりから情報伝達に課題を感じ始めていました。
ブリッツスケーリングの中では、ステージが進むにつれて、対話(Interactive)的なコミュニケーションから放送(Broadcast)的なコミュニケーションに切り替えていくべきという話があり、全員に向けたメッセージングにこだわり、正しく情報を伝えていく必要があります。
50-60名までは、全体定例の開催コストも大きくなかったですし、ある程度難易度の高い伝え方をしても、あとでコミュニケーションをすることで認識が擦り合ったり、ニュアンスを擦り合せることができていました。
しかしながら、50-60名を超えたあたりからは、僕自身の物理的な時間が足りず、その認識すり合わせを行うことが構造的に難しくなってきたことを感じていました。
②オンボーディング速度を高めたい!
さらに、毎月の入社人数が10名を超えてくると、オンボーディングのコストも増え、かつ、普段の業務も忙しいため、カルチャーを肌感でオンボーディングしてもらうことへの時間やコストが膨大となってきはじめていました。
また、IVRyの従来のValueは、それぞれ深く意味を理解しないと正しく使えないことが多く、カルチャーを理解した人と共に過ごすことで、カルチャーを理解してもらうサイクルだったのですが、ジョインする人員の増加に伴って、徐々に回らなくなりはじめた時期でもありました。
これらの2点を「効率的かつスケーラブル」に解決する方法として、Valueのアップデートを行うことを決めました。
Valueに込めた想い
以下が今回新たに設定した3つのValueです。
コンセプト
まず、最もプライオリティが高かったコンセプトは、「他の会社では付けないValueをつけよう(他の会社も付けそうなものは当たり前だからやめよう)」というポイントで、IVRyのユニークなポイントが出るような、そんなValueにしよう!という想いを全員が持っていました。
そんなユニークさを考えていると、IVRyには一般的な会社とは違って、ボルダリングの壁があったり、でっかいスピーカーがあったり、毎月のオープンデーや全社合宿での圧倒的なうねりのような熱量があるポイントが、IVRyのユニークポイントなのかな?と感じました。
そんなユニークなポイントを兼ね備えながら、合宿でたくさん議論をして出てきた自分たちが今までもこれからも大事にしてたい要素や、ありたい自分たちの要素を芯として固め、最終的なキーワードに落とし込んでいきました。
Beyond the Wall
〜想像を超え、あらゆる壁を超えよう〜
Beyond the Wallは、基本的に対社会や対事業のテーマで設定しており、働く上でどんなときも存在する「壁」を超えて、「顧客価値(コト)にコミットメントしよう!」という想いを込めて、設定しました。
これは、今までもPRJ制という考え方で運営して、組織や役割の「壁」ができづらい構造を作ることにこだわっていたり、AIを活用した常識を超えたプロダクトをこれまでもこれからも創り続けていきたいという想いを込めています。
そしてなにより、IVRy以上に「Wall」という言葉が似合う会社はないんじゃないかな?と、勝手にそう思っています。笑
Keep on Groovin'
〜多様を受け入れ、協奏し続けよう〜
Keep on Groovin'は、基本的に対組織や対チームのテーマで設定しており、新しい人や情報といった多様を受け入れ、それらをうまく取り込みながら、個性の尊重と協奏を実現している、今のIVRyが持つ異様な熱量を続けよう!という想いを込めて、設定しました。
これは、IVRyの中にいる人たちの良いところである、新しく参画した方を「お手並み拝見」せず、まず信頼した状態からオンボーディングをサポートしていくスタンスや、そこからスモールサクセスし、互いの信頼関係を構築していき、協働していくスタンスを大事にし続けたい。さらには、大変な状況になっても、お互いを信頼して協力し、楽しい未来を想像しながら乗り越え、みんなで喜びを分かち合う。そんなチームであり続けたいという想いを込めています。
これらの状態を最も適切に表している言葉が、グルーブ感がある状態(=楽しくて熱量がある状態)だと考え、Groovin'を設定しました。
これもIVRy以外では設定されることがなさそうで、とてもユニークで気に入っています。
Grab and Grit
〜機会を掴んで、やり遂げよう〜
最後に、Grab and Gritは、対自分のテーマで設定しており、なにごとにもオーナーシップを持ち、より良いものを作る機会やこぼれそうな球を自ら掴み、その掴んだ手を離さずにしっかりやりきる人でありたいという想いを込めて、設定しました。
これは、思考よりも試行が大事という結果やアクションを大事にしている人間が多く、そのカルチャーを踏襲しながら、PDCAや早く実行・検証し、そして、それらの機会ややり切りによって、自分自身を非連続なレベルに成長させていくことを全員が大事にする会社でありたいという想いを込めています。
これもボルダリングの石をGrab(掴む)というイメージができ、IVRyのユニークさを感じられるとても気に入っているValueです。
※最後、このValueだけ良いキーワーディングアイデアが出ず、全社に募ってみると、Keep on Groovin'な議論がスレッドで展開され、アイデアが生まれたのも、みんなで創り上げていくIVRyらしさが出ていて、とても素敵でした。
最後に
今回、Valueをアップデートして、すぐに様々な場面で使われ始めており、Slackのスタンプやその集計botも動き始めています。
更には、「こういうときにどういう使い方するのが正しい?」であったり、実際に使ってみはじめてからの、Valueのニュアンスについての議論や認識のすり合わせも始まっています。
ただ作って終わりではなく、「どう浸透させるか?」「どう同じ認識を社内で保ち続けるための仕組みを作るか?」などをすることもIVRyらしさであり、本当の意味でのカルチャー作りはまだ始まったばかりです。
IVRyはこれからAIプロダクトによって、日本の働き方を大きくアップデートしていく会社で、市場参入の角度とテクノロジーの進化のタイミングがバチっとハマって、21世紀の歴史に残る会社になれるチャンスが存在している会社です。
これから部族から村に変化していくIVRyや、村から都市に変化していくIVRyのカルチャーを一緒に作っていく仲間も全職種まだまだ募集していますので、これから一緒にカルチャーを作っていきたい方、世の中を変えていきたい方の応募をお待ちしています。
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