Discordを用いて実施したTCGの対戦会について
初めまして。初めてnoteにまとめさせて頂きます。拙い点もありますがどうかご容赦を。
先日、通話アプリ(Discord)を用いて小さなカードゲームの大会(対戦交流会)を開きました。このnoteを読んだ方が、通話アプリを用いたカードゲームの大会等を開催する際に参考にして頂けたらなと思い、備忘録もかねてまとめます。
ⅰ.準備する物
参加する人
・デッキ
・通話アプリを入れたスマホやパソコン
・対戦環境の準備(カメラの位置とか諸々)
・対戦に必要な小道具(遊ぶジャンルによる)
これだけで基本的にオッケーです。
今回のメインは大会運営の方に重きを置くので、この辺りは割愛します。
運営する人
・パソコンorスマホ
パソコンの方が圧倒的にやりやすいです。スマホでもできない事はないかなと思いますが、操作性を踏まえてもパソコンの方がお勧めです。
・参加するなら、参加者と同じ準備
上の参加する人を参照して下さい。
以上です。ここからは大会前に準備する物や事柄を説明します。
ⅱ.大会運営の準備
今回はDiscordを用いた方法について説明します。それ以外のアプリでやる場合については参考程度に留めてください。
1.運営サーバーを作る
まず、Discordのダイレクトメッセージ一覧を開き、新しくサーバーを作成します。この左側の+のボタンから作れます。
※画像の雑な黒塗りご容赦ください。
2.チャンネルを作る
次にテキストチャンネルやボイスチャンネルをいくつか作り、作ったチャンネルにそれぞれ役割を与えます。
作り方ですが、テキストチャンネルとボイスチャンネルの横にある+をクリックして新しいテキスト(ボイス)チャンネルを作成する画面に行くので、そこから作れます。
以下、自分がポケカの対戦会の主催サポートの際に作ったチャンネル等です。
それぞれのチャンネルの役割について説明します。
テキストチャンネル
・メインボード
デフォルトでサーバーに設定されているチャンネルです。このチャンネルには、新しい人が参加した際に告知がつきます。
(設定で告知がつくチャンネルは弄れます。また、チャンネル名もあとで変えられます。)
・大会概要
開催する対戦会や交流会の基本的概要をまとめるためのチャンネルです。
大会の詳細、レギュレーション、マッチングの内容をここにまとめるために使いました。
・ジャッジステーション
基本的に大会中はセルフジャッジに委ねて頂きました。個別で処理の難しい裁定等が出た際に各対戦者にここに書き込んで頂くようにしておりました。
・雑談等の参加者交流場
テキストでの雑多な会話や質問等を受け付ける場として作りました。
・結果報告
重要チャンネルその1。
各マッチ毎の対戦結果を報告して頂く為のチャンネルです。勝者あるいは敗者のどちらが報告するかをあらかじめ決めて報告して頂くようにしておくとスムーズに進むのでオススメです。
・対戦窓へのリンク
重要チャンネルその2。
各プレイヤーが対戦する場所をスムーズに行き来するためのチャンネルです。Discordのサーバーではカメラ通話ができないため、ダイレクトメール(DM) を複数作って、それぞれのDMで対戦をする必要があります。その対戦場所の行き来をしやすくするためにあります。
ボイスチャンネル
・待合室
参加者の方の待合の場所です。マッチングの準備、結果のまとめ等がありますので参加者の方に結構お待たせしてしまう都合上、お待ちしている間に会話をして頂けたらと思います。
・参加者の点呼
対戦会開始前に参加漏れがないことを確認する前のチャンネルです。
これらチャンネルはあくまで一例ですので、運営する方は適宜必要なチャンネルがあったら作り、不要なチャンネルは消してください。
3.対戦用のDMを作る
先ほども軽く触れましたが、Discordはサーバー上でサーバーのメンバーとカメラ通話ができません。そのため、対戦者同士がカメラ通話で対戦するためのDMを作成する必要があります。
参加者の方に作って頂く方法もありますが、運営の人が一括で作って管理するほうが手間もかかりにくいのでオススメです。作成するDMは参加者の半分(2人で1つのDMを使って対戦しあうため)の数が必要です。
作成後、DMのリンクをコピーして上記チャンネルの対戦窓へのリンクへURLを張り付けて、参加者が行き来ができるようにしてください。注意点として、DiscordはDMの招待リンクが3時間しか持たないので、対戦会を始める直前にDMのリンクを作成することと、大会時間が3時間を超える際はDMのリンクを作成しなおすことを忘れないようにしてください。
また、1つのDMに最大で10人までしか収容できないため、対戦後にDMを使用した方に退席して頂くことを周知させてください。
4.タイムテーブルを作る
全体の試合数、運営する時間を踏まえてタイムテーブルを作成していきます。ゲームの種類にもよりますが、各対戦準備やマッチング相手の到着等を踏まえて余裕のあるテーブルを作成すると運営が楽になります。
前回、下記の例でポケカ対戦会のタイムテーブルを作成して頂いて対戦をスムーズに進行で来ていたので参考に
19:00~19:30 集合、点呼、マッチング発表
19:30~20:15 第一試合
20:30~21:15 第二試合
21:30~22:15 第三試合
この進行で、予定が約1時間早まりました。各時間を10~15分前倒しにするとちょうどいい塩梅になるかもしれません。
5.1戦目のマッチングを決めて、対戦準備をする
ここまで来たら、サーバーの準備は完了です。あとはマッチングと実際に対戦会を運営していきます。
今回は自分がマッチングのために使用したアプリを紹介します。
このアプリでチームを作成した後、チーム分けを使うことで分かれたチーム毎に対戦をするという風に進行致しました。
このサイトでは、大会を作ってトーナメント、スイスドローのマッチングをサービスで作って運営ができるそうです。
(使ったことないため使用感はわかりません...)
サイトを利用するためには、参加者へ事前にサイトへの登録(無料)を済ませていただく必要があります。
ⅲ.実際に運営する
時間を決め、メンバーを募り、一戦目のマッチングを決めて時間が来たら、めでたく開催です。👏
後は、対戦が終わる毎に結果のとりまとめと2戦目以降のマッチングを作って進行していくだけです。
運営していく際に次回以降の開催も考えている方は、改良点等をメモに記録しておくと、よりよい進行に繋げていけると思います。
ⅳ.運営の際に気になる点
ポケカの伝道師、ポニータ石井さんが以下のようにコメントしておりました。
・どのツールがやりやすい?
→各個人で使いやすいツールを選んで頂ければいいかと思います。自分はDiscordのサーバーを使うのがやりやすいかなと思いますので、Discordをオススメします。
・マッチングどうする?
→トーナメント割り振りや、組み合わせを決めるアプリやサイトが無料ありますので、アプリを検索して選んでください。
・誰かにテクニカル系のトラブルが起きちゃったときは?
→緩い対戦交流等の場合は、セルフ解決か運営が第三者として介入して、納得がいくように話を付けて下さい。大会の場合は、ジャッジ資格のある方の第三者の指導の下で再現を実施してください。
・ジャッジは原則セルフ?解決しなかった場合はどう対処する?
→原則セルフがいいと思います。運営が全ての対戦通話を確認することが現実的に不可能なので。どうしても解決が難しい出来事の場合は、サーバーのテキストチャンネルに書き込んで頂いて、運営が解決に当たって下さい。
・暴言等での揉め事はどうする?
→暴言があった際は運営に迅速に報告して頂くようにし、指導します。採算の通告があった際は、強制的に棄権扱いとして通話アプリの運営に通報する等の対応をして頂ければと思います。
Ⅴ.まとめ
ここまで読んで頂きありがとうございました。昨今の情勢の中で、TCGの対人戦が難しい状況でも皆さんが対戦して頂ける機会が少しでも増える事を祈ります。
それでは、良きTCGライフを👋