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168シナリオTrue編k:貴方はきっと、魔法使いだ。【美しょゲを作ろう】

美少女ゲーム制作日誌、 #美しょゲを作ろう

裏で秘密のシナリオを用意しつつ、今日もちまちまトゥルーエンドを書いていきます。10個くらい隠し要素作ってるので記事を読んでる人でもゲームを楽しめると思うよ!

《これまでのシナリオ》

シナリオ↓

プロット↓

直前のシナリオ↓

小色
「まるで、死んでいるみたいに。
私は貴方を、感じられないんです」

;表情:笑顔、涙を零す
小色
「……でも、それでも、よかった」

小色
「貴方はきっと、この世界にいない。
他の皆みたいに、まるでどこか別の世界にいるようで」

小色
「もうすぐ終わってしまう、
こんな悲しい世界にいるのは、私だけ」

;表情:微笑み、泣きつつ
小色
「なら、私の好きな人は……
きっとこれからも生きていけるんですよね」


《クリックが繋ぐ、現実とゲーム》

今日書く部分のプロットはこちら!

■クリック=時間を進める、ことでお別れをする
だから私のことは忘れて、あなたは生きてください。
きっと大変なことがいっぱいあって、死にたいと思う時だってあるかもしれない。
それでも私は、あなたに生きていてほしい。
そう言われてもう一度キス。
あなたは時間を進める力を持っているはずです。こうして時を止めることだって、出来ているのですから。
そう頼む理由は「主人公が動かない限り時間が止まっているから→動けば世界を終わらせられる」そうだと嫌でも理解してしまった。
だから、あなたがここに来てしまった時点で、この終止符を打てるのは、あなただけになりました。
……ごめんなさい、でもお願いします。
この世界を、終わらせてください。

今日書く部分では、このゲームのタイトルにも入っている「クリック」というものを定義します。ノベルゲームでは当たり前の「クリックして物語が進んでいく」という現象に、意味を作ることで現実とゲームを繋げる感じだ。

ヒロインの台詞で大きな謎について答え合わせをしていく……まあやってることは前回から変わらずですね。ドラマチックになるように意識しつつ、繋ぎも考えて書いていこう。

それじゃあ執筆していきます。本編と違ってクリック数を気にしなくていいので、その辺は楽だー!

;表情:笑顔、泣きつつ
小色
「……もしも貴方が死ななくて済むのなら。
私のことは、忘れてください」

小色
「例えどれだけ辛いことがあっても、
貴方はまだ、死んじゃいけません」

;表情:真剣、泣きつつ
小色
「大変で、悲しくて、死にたくても。
そんな世界からは、逃げてしまえばいいんです」

小色
「だって、貴方にはまだ見えていないだけで、
もっと広くて、色んな世界がある……はずですから」

;表情:微笑み、泣きつつ
小色
「なんて、少し望みすぎですかね……
ふふっ、でも、不思議とそんな気がするんです」

小色
「貴方との時間は、まるで無限に続くみたいに思えて。
こうしていると、時間が止まっているようで」

小色
「もしかしたら、貴方は魔法使いなのかもしれません。
時を止めて、私に寄り添ってくれる……」

小色
「壊れた世界を何度も巻き戻して、
死ぬ私を救おうとする、そんな優しい魔法使い」

;表情:悲しみ、泣きつつ
小色
「……でも、それじゃ、ダメなんです」

小色
「貴方が動かない限り、この世界は止まったまま。
そんな突拍子もない妄想が、現実ならば」

;表情:真剣、泣きつつ
小色
「このままじゃダメなんです。
貴方の未来を、私が、この世界が奪っちゃいけない」

小色
「貴方に、酷いことを言います。
ごめんなさい、でも、必要なことだから……」

;表情:やや悲しげ、泣きつつ
小色
「お願いします。
貴方の力で。貴方の手で。貴方の意思で――」

;表情:笑顔、泣きつつ
小色
「――この世界を、私の人生を。終わらせてください」

よし、こんな感じかな!

プロットでは「もう一度キス」というシーンが入ってるんですが、キスシーンをより印象的なものにする為に無しとしました。この点は需要と供給にも似た構造で、大抵の物事は数が少ないほどレアになるんですよね。

キスが多いとそれは当たり前になってしまう。だから特別感を見せたいなら、ここぞという場面までは取っておくのがオススメです。日常化させてはいけないのだ!

そんな工夫も入れつつ今日の執筆はここまで。この盛り上がりのまま、次回でトゥルーエンドを終わらせたいと思います。最高にドラマチックにこの物語を終わらせよう!

では、また次回お会いしましょう。


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恒石涼平@ゲームシナリオライター
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