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旅行記:トルコ編 - 空と海と大地と高まりし物価

2024年7月に1週間トルコ旅行に行ってきました。


とりあえずイスタンブール空港についたということで撮影。この後すぐ国内線で別の都市に移動なのでこの時は空港外には出ませんでした。

旅の目的

昨年11月にエジプトに旅行したのですが、アジア圏やインドネシアのようなアジアのイスラム圏とも違って色々と学びの多い興味深い旅だったので、
引き続きイスラム教圏かつ中東アラブ文化の影響を受けている国々をもう少し深ぼってみたかった感じでした。

他には、エジプト・カイロにあるブルーモスクは、イスタンブールのブルーモスクが本家で、カイロのものはそれを真似て作ったということを現地ガイドの方に聞いたりしていたので、本物を見てみたいということ。
また、ローマ帝国が古代エジプトを支配した時代に元々エジプトにあった遺跡(オベリスク)がイスタンブールに移設されたというエピソードも聞いていたので、それらを追いかけてエジプト旅行を補完していくというのもサブテーマとしてありました。

旅程

イスタンブールから入国し、帰りもイスタンブールから出国するという予定だけを先に決めて航空券を購入してから全体の旅程を決めたので、こんな感じでのルートでした。

東京(成田)

イスタンブール(首都)

アンタルヤ(地中海側の都市)
↓  ※カイセリ空港行
カッパドキア(内陸の観光都市)
↓  ※ネブシェヒル空港発
イスタンブール
↓  
東京(成田)

※矢印の部分の移動は全て飛行機です。
※飛行機内での宿泊も含め8泊9日の旅でした。
※東京-イスタンブール間はアブダビ経由です

アンタルヤ

旧市街カレイチが予想よりも風情があって良かった

自分も元々そうだったのですが、トルコと聞いた時にイメージするのは大抵はイスタンブールやカッパドキアあたりではないでしょうか?

トルコ旅行の計画をし始めてから色々調べていくうちに、アンタルヤという都市を知りまして、そこから色々と調べたのですが、地中海沿岸の歴史ある都市ということでネットで画像検索したりYoutubeで動画を見てみましたが、結構雰囲気が良いんですよね

Lonely Planetのサイトより
(https://www.lonelyplanet.com/turkey/mediterranean-coast/antalya)
※すみません、、これだけ引用ですmm

ここは旧市街のカレイチ(Kaleici)というエリアで、実際に行った感想としても上記の写真の雰囲気そのままの印象です
(もっと雰囲気知りたい方はこちらの動画がオススメです)
スペインやイタリアなどの地中海沿岸の情緒のある古い街並みが好きな人も気に入るのではないでしょうか?

こういった街並みの中にお土産店やトルコ料理や地中海シーフードのレストランやカフェ、バーが多様に店を構えていて、昼間から夜まで多くの観光客で賑わっていました。

特に具体的な予定も立てずにぶらっと散歩するだけでもとても楽しめると思います。また、この街のすぐ近くに小さめの船が何隻も止まる港や海水浴場(ビーチではないです)があり、歩けば数分でそこに行けますので、時間があればアンタルヤの街並みをバックに地中海をぼーっと眺める優雅な体験ができると思います。

個人的にもトルコ旅行に興味のある友人がいたらぜひオススメしたいと思える街でした。

海水浴場は併設のレストランを通って1000円ぐらい払えば使えます。ビーチではなく立てるぐらいの深さの浅瀬で、そこに木の板張りをしてリクライニングチェアを並べるスタイル。感覚的には大きなプールみたいでした。


ローマ帝国時代の遺跡を見て古代エジプトの遺跡の保存状態の凄さを再認識

アンタルヤにはローマ帝国時代の遺跡もいくつかあり、今回は
アスペンドスシアターとペルゲ遺跡に行きました。
それぞれどんなところなのかの説明は下記を参照ください

アスペンドス


ペルゲ遺跡

アスペンドスシアターについては、2世紀ごろに建てられた劇場ということもありまだ状態は保たれているのと、そのスケール感やいかにもローマ時代の建物という感じでまだ良かったです。ですが、ペルゲ遺跡については基本的に建物としては屋根部分は全く残っていなくて、土台と柱、朽ちかけの門がいくつかあるような状態でした。

遺跡ってそんなもんでしょ?って思うかもしれないのですが、正直去年見たエジプトの遺跡の素晴らしさを知ってしまった僕としてはどこか物足りなさが否めなかったです。。

エジプトは何が凄いかというと遺跡の保存状態とその意匠です。
(トルコについての記事なのにここから少しエジプトを褒めますw)

エジプトの遺跡は保存状態がとても良く、かつそのモノ自体のデザイン、ディテールの作り込みが素晴らしいので古代の歴史素人である筆者のような人でもその歴史的価値の高さや芸術的な素晴らしさが自然と感じ取れます。

しかしながら、今回見た遺跡、特にペルゲ遺跡のほうは大体が大きく朽ちていて柱などは立っているものの、全体の建物の全貌はイラストや自分の頭の中のイメージで補完するしかないといった感じでした。(というか紀元前の建造物はこれが普通なんでだろうなと)

アスペンドスシアターも正直、建物のスケール感やデザインとしてはエジプトほどの感動は無かった印象でした(普通に良かったんですけどね)

トルコの旅行記なのにエジプトを持ち上げるような内容になってしまいますが、それだけエジプトの遺跡は凄かったなーと改めて感じたのでここは正直に書いておきます笑

※今回エフェソスなども気になっていたのですが、時間と優先度の都合上訪問を諦めました。エフェソスも含めエジプトに負けないようなトルコの素晴らしい遺跡の情報などあればぜひコメントなどえ教えていただけると嬉しいです!


カッパドキア

天空の城と古代地下都市

1日のみの滞在だったので時間制約のあるツアーなどを利用せず、スクーターをレンタルして完全に自由気ままに行きたいポイントを時間の許す限り周ってみました。

有名な遺跡やスポットがあるギョレメ国立公園エリアはスクーターで数分〜数十分で行ける距離感なので結構おすすめです。スクーターだと各観光スポットで駐車料金も不要でした。
気候がカラッとしているので天気が良いととっても気持ちいいです!

天空城:ウチヒサル城エリア

詳細はこちらで⇩

写真奥の建物がひしめき合っているところがウチヒサルと呼ばれるエリアで、最奥にある大きな岩のようなものがウチヒサル城です
城部分の手前まで近づいてきました
城の頂上からパノラマ撮影するとこんな感じです。広大な大地が見渡せる圧巻の景色でした
(タップで拡大できます)


正直歴史や背景はあまり興味なかったのですが、ゲーマーの自分としてはアサシンクリードのような、オープンワールドRPGにありそうな広大で馬に乗って自由に駆け回りたくなるような景色や地形、あれ何だろう?と目を惹く建物などなどを肉眼で確かめたかったのでここを訪れました。

結果としては期待以上でした!
ここはカッパドキアでは必ず訪れるべきだと思います!
(当時は35度程度の酷暑で頂上まで登るのはかなり辛かったですw)


地下都市:カイマクル

謎が多いカイマクルの地下都市です。
地下8階ぐらい深い地底に掘られた街というか大規模な洞窟のようなものがあるのですが、確かにここに人が住んで生活していたんだと感じ取れるような痕跡が各所にあってとても興味深かったです。

本当はもっと規模の大きいデリンクユという街の別の地下都市に行こうと思ったのですが、宿泊しているホテルからの距離が遠かったのでより近い方のカイマクルの地下都市を訪れました。

結果良かった、というか本当にずっと地下まで続いていて、閉じ込められたらどうなるんだろうと思うと怖くてとてもじゃないですが地下8階とか行く気になれないです笑
感覚ですが地下3階ぐらいまで中をうろうろして戻ってきました。
(外がとても暑かったので中は涼しくてよかったですw)

中は縦に横にいろんな穴(部屋)が空いていて複雑な構造です

ここに住んでいた人がどこをなんの部屋にしていたか、こうやって標識が貼ってあるのですが、これを元に当時の住人の生活をイメージするのが面白いです


日本人観光客が多い

食事をした開放感のあるレストランからの写真
少し高台のところから見下ろす形で街を撮影したもの


今回訪れた3都市(イスタンブール、アンタルヤ、カッパドキア)の中で一番日本人が多い印象でした。
レストランやレンタカー屋も日本語通じました(というか、日本語で話しかけられましたw)。

言語的なハードルも低く、オリエンタルな街の雰囲気や自然物による素晴らしい景色、それに加えて美味しいトルコ料理が食べられるおしゃれレストラン、街と観光スポットが割とコンパクトなのでツアーのストレスも少ない、などの要素でハネムーンでの旅行先にぴったりだと感じました。

気球は見るだけでも満足度高い

朝6時頃に宿泊したホテルの屋上から撮影

カッパドキアに行くと、現地の方に「気球には乗らないのか?」と何度も営業をされるのですが、僕は高いところが怖い、というか理屈はわかっていても気球のようなシンプルな仕組みで上昇する構造物に乗ってあんなに高いところまでしかも大人数で行くという体験が怖すぎるので、営業はどれもお断りして気球は乗らなかったです、、w

ですが、乗らなくても十分楽しめると思います!
天気にもよるらしいのですが、たくさんの気球が昇っていく早朝の風景は一見の価値ありですね。

カッパドキアでインスタやGoogleで画像検索すると気球の写真が圧倒的に多いと思うのですが、それとまったく同じ風景が見れます。本当にそのままでとてもとても素晴らしかったです。

おまけ:カッパドキア郊外にて

スクーターでカッパドキア郊外を走っていたらたまたま見つけた見晴らしの良い場所で撮影したものです。ゼルダのブレワイ風の構図を意識しました笑


イスタンブール

混沌と形式美

人と車と様々な交通網と海峡と船がごちゃごちゃと交わる中に、形式的で美しいモスクが点在するまさにカオスな街でした。

もう少しじっくり色々なところを廻って見てみたかったのですが、3都市の中で一番暑さが厳しい、というか湿度が高めなのでおそらく気温はそこまで変わらないものの不快感がMAXでした。
モスクの中も暑く、少しぼーっとする中での観光になったしまったのが悔やまれます、、、

タクシム広場にて
トトメス3世のオベリスク(冒頭で触れたエジプトの遺跡)
地下宮殿の通称で知られるバシリカ・シスタン
ブルーモスク
ブルーモスク内部
アヤソフィア内部
トプカプ宮殿
ガラタ塔近く


現地の物価について思ったこと

こちらのOECD加盟国の平均年収ランキング(2023年)によると、日本は24位で32,409米ドル、トルコは37位で11,023USD米ドルなので、日本と比較すると3分の1程度の年収というデータがあります。しかし、昨今のトルコは現地通貨の暴落によるインフレが問題となっています。

そこで、実際に物価を調べるため、観光客価格ではない現地の方が利用するようなお店、例えばバーガーキングなど日本にもあるファーストフードチェーンや、ローカルのファストファッションのお店に行ってみたのですが、結果は日本での販売価格と変わらないまたは少し日本よりも高いと感じました。

日本だと、例えばGUやH&MだとTシャツだとモノによっては1000円未満で販売されてる思うのですが、外資ではない現地資本のファストファッションのお店でどんなにセールで安くなっている無地のシンプルなTシャツでも1000円以上(当時で200-300トルコリラ)はしました。

現地資本のお店なのでもう少し安めかなと期待したのですが、品質やデザインなどはGUの方が全然良いと感じるものでも、若干日本より割高な価格設定な印象でした。

現地のインフレの要因もあるため単純な話ではないですが、改めて海外での物価を肌で感じ、日本って本当に安いんだなー、というかもっと高い値段設定でも全然リーズナブルなのでは?と感じました。

2024年7月当時日本円で大体2000円ぐらいのNARUTOのTシャツ
実物は生地やプリントなど安っぽさがあります。全体的にはFOREVER21以下ぐらいの品質かなと。日本アニメ/マンガキャラとのコラボ商品は人気のようです。


イスタンブールのブルーモスクなどがある旧市街エリアど真ん中の観光客向けカフェレストランでは1プレートで2000-3000円ぐらい。

 日本でも観光地であれば1食それぐらいの値段はしそうですが、こちらも先ほどの服屋と同様に、日本だともっと質の高い料理が食べれそうな気はします。

しかも、猛暑の中でこのレストランではテラス席風の建物なのでクーラーが効いている環境ではなく、扇風機すらもまともに設置されてないので汗をだらだらかきながらの食事でした。

日本だと、1食3000円のような価格設定のお店だったらもっと快適で全体のサービスも良いのでは?と感じました

手前のプレートが確かチキンのシシケバブ約2500円
(他は忘れましたw)


日本では見ないオススメのローカルフード

兎にも角にも、ミディエ(Midye) が超おすすめです。

ムール貝の中にピラフが入っています。
レモンを贅沢に絞って食べます
中はこんな感じ
貝を開いて切り離し、片方の貝をスプーンのようににしてすくって食べます
メニュー表
お店によっていろんな味付けがあります。貝40個分で2500円ぐらい
お店のおっちゃんのノリが良かったですw

向こうでは道端で割とどこでも売ってるようなB級グルメぽい立ち位置の食べ物のようです。

日本だとたこ焼きとか、焼き栗とか、とうもろこしみたいな。
小腹が空いたら気軽に買ってその場で食べる感じです。

だけどこれ白ワインと一緒に食べたらめちゃ合いそうだし、ごはんも入ってるからお腹いっぱいになるしで人によってはオススメな料理です。
(ちなみに今回行ったお店はお酒の提供はなかったので飲めませんでした)


猫猫猫

猫は噂通り本当にどこにでもいます。どの猫様もかわいいです。

大体は人慣れしていて、快くスキンシップを許してくれます
グループを形成している猫様もいます。かわいさが倍増ですね。
こちらはアヤソフィアを守る神聖な猫様です。流石の貫禄ですね。



ガラタ塔近くにAponia Storeという猫のTシャツ屋さんがあり、そこでTシャツを買いました。猫好き必見のお店です。
近くに猫美術館なるものもあるそうです。("cat museum"とかでググれば出てくると思います)


まとめ

トルコの人たちは親日というのを事前に聞いていましたが、これは本当だなと感じました。

レストランやホテルなどのスタッフの方が、どこから来たのか話しかけてくれて日本から来たことを伝えるとみんな日本の食べ物や文化について自分はXXが好きなんだ!と教えてくれたり、日本に行きたい!ととてもポジティブで和やかに会話をしてくれました(一部セールストーク的なものもあると思いますがw)

また、たまたま国内線の飛行機の座席で隣になったトルコ人の方と少し会話をして、観光で来ていることを伝えたら次にいく場所について空港からの経路をもし良かったら教えるよ、と気を遣ってくれたりもしました。


また、今回仕事の都合などで訳あって繁忙期で真夏の7月にトルコに来ましたが、事前の調査どおり気温はとても高く、流石にこの気温で市街を歩きながら観光するのは体力的にかなり厳しいと思い、もうどんな理由であれ夏に30度をかるく超えるような国での真夏の観光旅行はしないことを決心しましたw

気候が涼しければもう少し余裕をもって現地の飲食店を色々廻ったり、モスクなどもじっくり細部まで鑑賞できたなと思いました。
(暑さが我慢出来なくなると、すぐに休めるカフェか、水を買うためのお店を探したりしてしまってました、、)

以上となります。

次回も既に行きたい国は決まっていて、次もアラビアンな地域の国に行く予定です!

ではまた!

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