星野源×細野晴臣 『地平線の相談』
星野源と細野晴臣が
2007~2013年にかけて雑誌の対談企画で連載した内容を抜粋した本書。
地元の古本屋さんでそのジャケットに惹かれて購入。
親と子の差がある音楽界のレジェンドと現代POPのエースが対談というよりも星野さんが細野さんに相談する形を基本とっている。
音楽に対してまっすぐで素直なところが
なぜか自分は全然立場も違うのにシンパシーを感じた。
「今の音楽は直線的ではない。前じゃなくて 周りに広がっていく感じ。」
細野さんがうっすら感じていたことを、
2000年代から気づいていた星野さんに感動していた。
男女についての回も面白かった。
男性脳は奥行きには鋭いけど、女性は「表層」に強く反応する。
男は単調なコードの繰り返しの中にも奥行きのある気持ちを込められる。
女性は単調な繰り返しにしか聞こえない、だからこそ「退屈」に聞こえる。
そこには説明難い男女の違いが確かに存在している。
この対談内容、古さを感じない、もう10年前くらいのものだ。
音楽界は確かに変化はしていると思うが、
根本は21世紀になって何も変わっていないのだろうか
自分はまだその端くれしか知らないので、確かなことはわからない。