空を見上げて
今日の空はやけに青いな。
洗濯物を干しながらぼーっと空を眺める。
幾重にもたなびく筋雲を見て、秋の始まりを感じる。
秋の入り口は、私にとって寂しい時間。
暑い、暑いと言いながら、海に行ったり、かき氷を食べたり
夏祭りを練り歩いたり。
三島大社のお祭りが終わったら、5月から聞こえてきていた
しゃぎりの音もピタッと止む。
代わりに、ツクツクボウシのなき声が聞こえてくる。
浮かれた夏の日々から、現実に引き戻されるような。
そうはいっても、現実はまだ夏休みで。
子どもが宿題が終わらないと言いつつも、ダラダラしているのを横目に
私は私の時間を過ごす。
今年は無理しないこと、を1番大事にして過ごしたから
怒ることも少なかったし、一緒にいられる時間がとっても貴重で、
今しかないってキュンとすることが幾度もあった。
余白って大事だなぁ。
そうそう、空の話を書きたかったのだ。
会社員で、まだ子どもがいなかった頃のこと。
そのころ、あまり空を見た記憶がない。
夏はまだしも冬は、帰宅時には夜空が広がっているのが普通で。
犬の散歩に行っていたはずだけれど、私はどこを見ていたのだろう。
育休で昼間子どもと外に出るようになってから、
私は今までこの明るい時間に、ずーっと事務所の中でパソコンに向き合っていたのかと衝撃を受けたのを覚えている。
子どもは空高いところを飛んでいる飛行機とか、飛行機雲を見つけると
あ!って顔して指をさして教えてくれた。
抱っこ紐で、距離が近かったから、
同じものを見て、ほほ笑む。
それだけでじわーっと心が満たされた。
それから、よく空を見るようになった。
子どもはぐんぐん大きくなって、
一緒に犬の散歩に行って夕陽を見たり、
冬の富士山を見て真っ白だね!と言いあったりするようになった。
私は今日も、洗濯物を取りこみながらぼーっと空を眺める。
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