近代史を勉強したら日本のこれからが想像できた
クドカン脚本の大河ドラマは33年ぶりの近代史。
このニュースを見て、近代史っていつだっけから始まり、うまく近代史がまとめれらているサイトを読み、高校の日本史図表を開くような時間が最近ありました。
ふとしたニュースをキッカケに、日本史好きなりにこれまでの歴史から、これからの歴史を考えてみました。
(実は、高校時代に偏差値がいちばん高い科目は日本史でした。勉強がほぼ趣味状態になってました、理系なのに。)
特定の思想を持っている訳ではなくてただの歴史好きが書く文章なのでご留意ください。
近代史とは。
これは日本史で言うと幕末以降の歴史のことを言います。
よく定義されているのはペリー来航から、第二次世界大戦敗戦あるいは55年体制の始まりまでです。
この近代史で、日本の外交・将来の日本の行方を探るのに最も印象的な出来事は、日清・日露戦争です。
日清戦争は、1894年(明治17年)に朝鮮南部で起こっていた暴動(東学党の乱)を静めるために、清国と日本が軍隊を派遣したことから始まりました。
この戦争で日本は勝つのですが、敗戦した清国の末路から、現代から見たこれからの歴史を占うことができます。
アジアの小国日本に敗れた清国は、欧米列強から完全に舐められ始めます。
ロシア、イギリス、フランス、ドイツは次々に清国の領土を租借していき、資源や鉄道資源も奪われていきました。(これを中国分割と言います)
つまり、力の強い国が弱い国から奪う、という構図です。
この構図は現代の日本ではどんな関係が当てはまるんでしょう?
まず真っ先に思いつくのは日本と中国との関係です。
ここで力とは何かを考えると、経済力とか軍事力とか人口とか色々あると思うんですけど、今の日本で中国に勝っているものってあるんでしょうか。
経済的な強さで言うと、中国経済はすでに日本の3倍の規模に達するまで大きくなっています。日本のGDPはこないだ中国に抜かれて3位になったばっかりっていう感覚は間違いなんです。
(マスコミは日本と中国の民度とかいう基準で、爆買いをイジったりして、残りわずかな日本人の優越感をくすぐろうとしています)
そんな力関係で、トランプ大統領が就任して、日米同盟が見直されたところで、中国は領土問題で強気になるでしょう。
尖閣諸島の問題では譲歩しなければならないでしょう。
そんな風に強い国に領土を少しずつ奪われていく。
良いか悪いかという視点で議論してるわけではなくて、単に国同士の歴史というのは、奪い、奪われるという関係なのです。
日本が大きく変わった近代史を考えるとこんな考えが導き出されます。
ここで日本という国の存在そのものについて考えます。
100年ちょっと前に日露戦争がありました。
この戦争の意味は、バルチック艦隊に東郷平八郎率いる日本海軍が勝ったというただドラマチックなものではないんです。
この戦争で日本は国家予算数年分を使い、同盟国に多額の借金をし、兵力も限界でした。
(今の計算だと1年半の戦争に数100兆円使うということになります)
日露戦争は日本という国が残るか、消滅するかを懸けた命がけの戦争でした。
ここで日本は無事に勝って、日本という国は100年後の今も残っています。
じゃあ、100年後の日本を考えます。
100年前に日本存亡を懸けた戦いをし、迎えた現代。
じゃあ、同じように100年後も日本国という国は確実に、あるでしょうか。
土地そのものは存在して、日本人という民族そのものは残っていて、でも「日本国」という存在はーー。
確かな事は分からないですが、想像力を巡らせることは出来るのではないでしょうか。
(そもそも100年後には世界全体がどうなってるいるのかって話があると思いますが、そこまで考える力がないので詳しい方教えてください)
大人になって再び近代史を勉強したら、この国の未来に色々な思いを巡らせることが出来ました。
歴史は繰り返すのか、繰り返さないのか。
確かな過去の史実から、不確かな未来を読み解く。
大人になってからあらためて勉強する歴史は、未来を知るのにきっと役に立ちます。
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