BLUE LUGのシートポストって素晴らしい!
BLUE LUGのオリジナル商品って、めちゃめちゃ渋くて最高です。
それも自転車の歴史を知れば知るほど、魅力的になる”スルメイカな商品”が多い。
だからこそ、その歴史を解説していきたい。
今回はそんな素晴らしい商品の1つ「*BL SELECT* aero seatpost」についてとりあげていきます!
シートポストの歴史~原点のヤグラ式~
シートポストの原点はヤグラ式でした。
現代でもこの形状は、ママチャリなどで採用されています。
昔持っていたフランス製ヤグラ式シートポスト。サドルレールに取り付ける部分が取り外せるようになっています。
しかし、これは固定する力が弱く、サドルが動きやすいことが問題となっていました。
シートポストの歴史~一体構造の発明~
その後、1956年にカンパニョーロの発明によって、一体構造のシートポストが誕生します。
https://bglegendarybikes.com/products/collectors-item-ultra-rare-campagnolo-record-2bolts-steel-27-0-dia-seatpin-seatpost-50s
少し構造がちがいますが、ほぼ現在と同じ形状です。
これが現代のシートポストの原点になります。
そして、この後、一本締めインテグラルなど、紆余曲折を経て現代のシートポストにたどり着きます。
今でもカーボン製になったり、フレーム専用設計のエアロ形状のシートポストなど進化が続いています。
幻のエアロシートポスト時代
ここ10年ほどでエアロシートポストは一気に普及したように思えます。
しかし、実は、さらに40年前の1980年代にエアロ形状のシートポストが採用されていた時代がありました。
当時はCinelliが自転車界にエアロダイナミクスの考え方を導入し、ちょっとしたエアロブームが来ていました。
その中で、SHIMANOやCampagnoloもエアロ形状のコンポを製作していました。
この流れで誕生したのがエアロシートポストです。
左:SHIMANOのDURA-ACE
右:Campagnoloのcroce d'aune(と言われて購入したが、刻印が見当たらないため不明)
幻のエアロシートポストの終焉
しかしながら、エアロシートポストは一瞬で終わってしまいます。
なぜならエアロシートポストは、構造上、重くなってしまう欠点があったからです。
当時の人たちは
シートポストのエアロ性能< シートポストの軽量性
と判断して、より軽量なシートポストへと流れていきました。
その結果、エアロシートポスト時代は終わってしまったのです
でも当時のエアロシートポストかっこよくない?
カーボン技術の発展により、エアロ性能と軽量性を両立できる現代において、性能面で劣る金属製のエアロシートポストというのは生産されることはなくなりました。
でも、金属製のエアロシートポストには現代でも通ずるカッコよさがあります。
Campagnoloのシートポスト
綺麗な輝きとセクシーなくびれが好きです
SHIMANOのシートポスト
エアロの美しさと質実剛健さがたまりません
Dosnoventaのピストに合わせたいなあ
BLUE LUGがエアロシートポストを販売してくれる価値
しかし、当時のエアロシートポストはサイズが合わなかったり、プレミア価格がついていたりと入手難易度が高め。
そんな中、BLUE LUGだけは今でも金属製のエアロシートポストを販売しているのです。
BLUE LUGであればカンタンに入手できるのです。
「性能が劣っていても、カッコよければいいじゃないの」という判断なのでしょうか。
そのセンスには痺れますし、憧れるものがあります。
最後に
カンタンにまとめると
軽量化ができず、生産されなくなった金属製エアロシートポスト。
しかし、現代でも通ずるカッコよさがある。
それを復活させたBLUE LUGさん最高。
参考文献:中沢 隆, ロードバイク進化論, 枻出版社, 2010.
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