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意味を求めたくなるこの時代に

「意味のない夜は、贅沢だ。」


昨日ふと夜にYouTubeを見ていた時に、ある動画で上記の台詞が出てきた。
純粋に、「あ、なんかめっちゃいいな。」と思った。

これは私個人の趣向なのだが、一般的とされているものに対し❝逆張り❞をするものに惹かれる傾向がある。どんだけあまのじゃくなんだ、という感じだが(笑)

でもなんでもかんでも逆張りしてればいいというわけでもない。
そこの線引きはちゃんと持っている(つもり)。その線引きというのは、そこにちゃんと筋が通っているかどうか。通じる理論かどうか。


そういった部分に対し、冒頭の「意味のない夜は、贅沢だ。」は自分にぶっ刺さった。意味のない、つまり「無駄」であるということ。

まずもって今の時代、私たちは本当に多くの場面で効率を求めている気がする。コスパだとか、タイパだとか、ありとあらゆる場面で費用対効果を考える。その中で優先順位を立てて行動を選択していく。

可処分時間ということも耳にするくらいだ。1日24時間という限られた時間を、何で消費していくかという意味。24時間のパズルを埋めていくにあたって「無駄」って一番の敵だ。いかに無駄をつくらないようにするかを考えているのだから。

でも実はみんな無駄に憧れているんじゃないだろうか
と私は勝手に思う。ちなみに私は憧れている。
翌日のことを何も考えなくていい金曜日の夜なんかは特にダラダラと過ごしがちだ。
だけどそんな悠長なことは言ってられず、油断していると明日がくるし、いつか終わりが来る。だから焦って詰め込もうとする。

夜なんて特にそうだ。
一番慌ただしい。
一番無駄をつくりたくない時間。

その日のまだ終わっていないこと、明日の準備、バタバタだ。

そんな夜を「無駄」に過ごすなんて、まさに贅沢。
憧れはあるけど、なかなかできないこと。


でも必要なんだろうな、と思う。
「無駄」という贅沢が自分に余白をもたらすから。
毎回は贅沢していられないから、たまにでいいんだと思う。
例えば月1回とか。週1回とか。

定期的に「無駄な夜を過ごす」ってこと、大事にしたいな。
無駄を生み出せる余裕が、心の余裕にもつながっていくんじゃないかな。


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塩浦良太
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