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「出来る」と「出来ない」の間で

何が出来るか、を知ることは大事だ。
そして出来ることを増やしていくことも大事だ。

出来ることが増えることで、自分の行動の選択肢は広がっていく。
選択肢が広がっていくことは、自分の武器が増えることだと思っている。
どんな場面になっても、選択肢を多く持っていることで適材適所で乗り切れる。選択肢が多い方がいい理由の1つは、それな気がする。

こういう時、「出来る」が結構神格化される。
出来ることが良くて、出来ないことがあんまり良くなくて。

どうすれば「出来ない」が「出来る」に変わるか考えましょう、みたいな。

確かに「出来ない」を「出来る」に変えるための向上心と行動は大事だ。そりゃ出来ることは多い方がいいに越したことはない。

だけどその一方で、ある言葉に出会って別の考え方も私の中で生まれてきた。その言葉というのが、

「『苦手』が『得意』になることはほぼない」

「そんなことない」「やってみなきゃわからないじゃないか」、そんな声もあるかもしれない。それは確かにそう。だけどそうなる確率ってすごく低い。

『苦手』が「出来る」に変わることはあるかもしれないが、『得意』になるには相当な壁がある。上記の言葉を知り、いい意味で現実的な視点を得られたと思っている。

私たちは、もっと「出来ない」ことと向き合っていくことが大事だと。

これは何も出来ないことを出来るようにしましょう、と言っているわけではない。まずは「出来ない」を知りましょう、というわけ。

「出来ない」ことと向き合うことは怖い。だって誰だって自分のことがかわいいから。でもそこから目を背けていたら、今以上の成長ってきっとない。

「出来ない」を知ることで人は判断に迫られる。

―その「出来ない」をどうするか。―

もちろん「出来る」に変わるまで挑戦するもよし
それと同じくらい、「人を頼る」もよし、だ。

プライドとか、体裁とか、確かにそういうのも大事だけどここで一番大事なのって、自分がその先どうなりたいかだと思っている。

自分がその先なりたい延長線上に必要なことだったら、「出来る」に変わるまで挑戦する必要がある。
別に他の手段でも代替可能だったら、「逃げる」というのも立派な選択肢だ。
なりたい延長線上で必要なことだけど、正直そこに時間をかけてはいられない、ということの場合、「誰かを頼る」ってこともめちゃくちゃありだ。

ここの判断はすごく重要だと思う一方で、ものすごく難しい部分。
でもこれを使い分けられることで、人間としての幅や時間の使い方という意味での幅もグーっと広がる。加えて人間関係の幅も広がる。

その使い分けのために必要なのが、自分の特徴を知ることで。
自分の特徴を知るうえで必要なのが、「出来ること」を知ることと同様に「出来ないこと」を知ることというわけ。

そのためには勝手に自分で制限をかけずに、もっともっといろんなことに挑戦していかなければならないな。

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塩浦良太
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