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”こなれ”たくない

こなれる。

漢字にすると”熟れる”

意味で言うと、

①食べたものが消化される
②物事に熟練している
③動きが収まり落ち着いた状態になる

を意味する。

②の意味を聞くとなんかいい感じもするが、
一般的に「こなれてんな~」と耳にすると
③の印象がついているのは私だけだろうか。

学校でも、仕事でも、人間関係でも、
最初は「早く慣れる」ことに必死なのに、
いざ「こなれて」くると急に集中が薄くなったり
注意が散漫になったりする。

車の運転だって、事故を起こしやすいのは乗り始めの頃じゃなくて乗って数か月たって余裕が出てきたあたりだ。

先日こんな記事を書いた。

悔しくて喜んでいる。
出来ないにぶち当たってワクワクしている。

どうやら最近いろんなことに慣れてしまっていたのかもしれない。
いや、「こなれ」始めていたのかもしれない。

ちょっと自分を守る言い方をするとすれば、
「こなれ」たことをやることで精一杯だった。
それで1日が終わっていた。
自分本人としては毎日に必死だったけど、
俯瞰で見ればつまんない人生の送り方をしているのかも。

最近見た番組で印象に残った言葉がある。

「行きたい場所は自分でつくるしかない」

ほんと、まんまこれだなと。

個人的に「流される」ということも悪いことだとは思っていない。
流されてみてたどり着いたところでの発見ってあるはずだ。
でもそれは、意図的に流されていた時の話であって。

気づかずに流されていたら次から次へと流されて行ってしまう。
そこに余白はなく、時間だけが過ぎていく。

やっぱり主導権を握るのは、舵を握るのは自分なんだ。
自分で目的地を定めて舵を握る。たまに流される。
この繰り返しが強く速く遠くまで進める方法なのかもしれない。


「こなれる」って状態は、流されているだけだ。
それに胡坐をかいているだけだ。

たしかにそれでも進む。
でもスピードは遅いし、どこにたどり着くかもわからない。

自分という人間は、こなれちゃいけないんだなって思った。
歯を食いしばっていたいなって。

ある程度のハードルを設定する。
それを飛び越えられるようになる。
そしたら次の日はちょっとハードルを高くしてみる。
そうするときっと最初はその高さに屈する。
だからそのハードルを越えられるように努力する。
結果的にハードルを越える。
そしたら次の日はちょっとハードルを高くしてみる。

この繰り返し。


その場所で安定せず、
たまに休むことはあってもまたすぐ別の行きたい場所をつくる。

こなれず、貪欲に。
挑戦者であり続ける。

そうやって「旅」をし続けたい。

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塩浦良太
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