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人生の変わり目

先日、「マツコ会議」というテレビ番組でマツコ・デラックスさんと多方面に活躍されている星野源さんの対談が行われていた。


「今後について考えるのって難しい」であるとか「孤独について」など、非常に興味深いテーマで議論されていたのだが、その中でも印象的だったのが「人生の変わり目」についてだ。

結論からまとめると、

「人生の変わり目って、ちゃんと手を差し伸べてくれる人がいる」

➤差し伸べられた手に気づくくらいの、
世の中と向き合う気持ちを忘れてはいけない。
➤中には悪い手もあるが、絶対に光っている手はある。
それを掴む勇気を持ってほしい。それが間違いの手だったとしても。
1回逃すともう来ない

と解釈した。

リアルタイムで番組を見ていたわけではないが、Twitterで目に飛び込んできて、「TVer」で確認したかいがあった。とても深いし、納得できる。

自分にとっての転機を振り返ってみると、22年というまだまだ短い時間であるが最近だけでもパッと思い浮かぶものがある。

それが就活に挑む時だ。

・・・

過去に記事にしたこともあるが、就活をするにあたり私には様々な葛藤があった。

約1年前の記事。本格的に民間就職へシフトした段階で書いた記事だ。
noteを書き始めたときでもあり、読みづらさもあるが、読み返してみると葛藤がありのままに書かれており、それを払拭して晴れやかな気持ちになっているのも伺える。

2020年1月まではまさに、モヤモヤを抱えたまま公務員試験に向けて動いていた。

家族のために公務員にならないといけないのではという思い込み、その場しのぎで対応してきた元家族との関わり、地元に残ることでいいように使われるのではないかという不安。

様々な想いが頭を張り巡らせながら、心ここにあらずで独学で公務員試験に向けて大学2年生の冬(2019年3月~)から勉強していたのを思い出す。

しかし日を追うごとにモヤモヤは加速していき、自分の中では処理しきれなくなっていた。そんな中、2020年1月に転機は訪れた。

・・・

大学に入って、初めてと言っていいほど「この人になら何でも言っていい」と思える先輩に出会った。

他の人と何が違うのか。明確にはわからないのだが、同じ学生寮の先輩で行動を一緒にしていく中で”信頼していい”と思えたのだ。

2020年のある日、LINEでのやり取りからその先輩は私の多少の違和感を感じ取り、「電話でもいいよ」と言ってくれた。

すぐに電話をかけ、気づいたら自分の抱えているモヤモヤを話していた。家族との関係、葛藤、不安。正直それまで、自分のそういった過去を話したことは一度たりとしてなかった。

どこか自分の性格上、プライドが邪魔をし「強くあらねば」という思いで弱さを見せていなかった。だから初めて弱さをさらけ出した瞬間だった。でも今思えば迷惑だったなとも思う。いきなりこんな話をされてどう返していいかわからなくないのが当然だ。

でもその先輩は一通り話を聞いたうえで、

「もっと自分のことを大事にしてもいいんじゃない?」

そう言ってくれた。そして、

「家族や周りになんか言われたら、私も加戦するから」

とまで言ってくれた。本当に心強かった。

確かに公務員の道をそのまま進んだとしても自分次第でその道を「正解」に出来たのかもしれない。

でも思う。

あの瞬間にモヤモヤをさらけ出していなかったら、そのうえで民間就職という自分の中での「予定外の挑戦」を選択しなかったら自分は一生このモヤモヤを抱え続けて周りの目を気にしながら生活していたな、と。

ましてやあの先輩に出会っていなかったら、そもそも誰にも葛藤を打ち明けられてはいなかったかもしれない。

そういった意味で、人生の変わり目、転機には手を差し伸べてくれる人がいるなと実感する。

・・・

これを書いているにあたって、似た話題で別媒体にて話されていた情報を思い出した。それが、

「出会いが人を変える。そのためにチャンスに備えよ」

という言葉だ。

前半部分はさることながら、後半部分こそ重要かなと思っている。

チャンスが来てもそれをチャンスと感じなかったら見過ごしてしまう。そして冒頭のマツコ会議での話ではないが、逃したチャンスはもう戻ってこない。

待つだけではいけない。来たるチャンスに備えて、毎日をアグレッシブに動いていく必要がある。もちろん余白も大事にしながら。


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塩浦良太
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