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苦しんでいいと思う

「苦しんでいいと思う」


これはイチローさんの言葉だ。

先日イチローさんが高校野球の選手に直接指導する第二弾が行われたというニュースを見た。1回目は智弁和歌山高校。その時のことも私は記事にした。

そして今回は2校目。国学院久我山高校だ。

国学院久我山高校の選手に指導する一場面で登場してきた言葉。それが、

「苦しんでいいと思う」

もっと詳しく紹介すると、

「何も考えずに越えていくのと、苦しんで壁を越えていくのは全然意味が違う。考えて苦しんだうえで結果を出すことでしか前に進めない。僕それでいいと思うよ、苦しんでいいと思う。」

何を言うかより誰が言うか、っていう言葉があるけど、その「誰」に当てはまるのはきっと誰よりも苦しんできた人たちで、そして苦しみながらもその壁を越えてきた人たちで。

だから言葉に重みがあるし、説得力があるし、だから「この人の言うことは納得できる」と思わせる力があるんだと思う。


言われてみたら確かにそうだ。

そりゃ苦しまずに何でもかんでも上手くいくならそれに越したことはないのかもしれない。でも人生そんなに甘くない。

というか何なら苦しむからこそ壁を越えた時の喜びが倍増するわけで、出来ない経験をするから出来た喜びを味わうために頑張るわけで。

いつからこんなドM思考になったんだろう(笑)


私たちはやっぱり考えるしかないんだ。

イチローさんの言葉から一部借りると、何も考えずに越えていく壁に再現性はない。別に再現性がすべてではないんだけど、今回出来たことが次出来なくなっていることほどもったいないことはない。

考えて考えて考えて、悩んで、もがいて、苦しんで。

そうやってひねり出した答えが自分の血となり肉となり、骨となっていく。

考えた結果それが間違えだったとしても、それは上手くいかないやり方を一つ見つけただけで立派な発見だ。

苦しみ、悩みは筋肉痛と似ていると思っている。

最初は痛いかもしれない。使いすぎて壊れる部分もあるかもしれない。だけどそれは修復する。なんなら一回りも二回りも大きくなって修復する。さらに強くなる。

筋肉痛ってそういうもんだ。

悩めば悩んだ分だけ強くなるし、苦しめば苦しんだ分だけたくましくなる。

大事なのはモチベーションの持って生き方で、悩んでいる自分、苦しんでいる自分を楽しむくらいの余裕を持ちたい。

「あ、今自分鍛えられているな」

って。

ちなみに最近筋肉痛のときは自分の筋肉に伝えてる。

「今成長しているよ」

って。冗談は置いておいて(冗談じゃない)。


きっとこれからも苦しむ。悩む。

だけどそれはマイナスじゃない。

その苦しみから抜け出すためにもがき、考える。それが自分の力になる。その経験を繰り返すことで、きっと自分の言葉にも重みが生まれる。

イチローさんの言葉を胸に、今日も頑張る。

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塩浦良太
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