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ビールで大人を感じる

今日はちょっとゆるーい記事を書きたい。


あなたはお酒が好きだろうか。

私は好きだ。
いや、正しく言えば「誰かと飲む」ことが好きだ。

お酒そのものの味というよりかは、お酒を片手に語り合う時間が好きだった。普段生活している中ではなかなかしない深い会話、どうでもいい浅い会話などなど。ちょっと距離が近くなるあの感じが好きで。大学時代、お酒がまだ飲めない時でも先輩たちについていった。

だからこそ20歳を迎えてお酒を飲みながらみんなと語り合えるようになった時は最高だった。


特に成人式は異様だった。
私の地域は全員が20歳を迎えた次の年のゴールデンウイークに成人式があるので、全員がお酒を飲める状況である。

久しぶりに会う面々。
お互い成長はしているけど、小中学校の記憶が鮮明に残る目の前の彼ら彼女らが当たり前のようにお酒を飲んでいる。それはそれは異様な光景だった。
合法なんだけど、違法みたいに感じる。記憶は中学生で止まっているみんなだから。

みんながビールだったり、カクテルだったりを飲んでいる姿を横目に、

「あぁー、みんな大人になったんだな」

となんだか感慨深くなった。そんな自分の片手にもビールがある。


そうやって成人を迎えてビールを飲んで、みんなの、自分の「大人」を感じて。でも最初のビールの味は苦かった。

「な、なんだこの苦い飲み物は、、!」

大学の先輩は言う。

「まだまだ子供だね(笑)ビールはのどごしだよ」

なんだよのどごしって。大人の仲間入りはできたかもしれないけど、まだまだ「子供」だった。

いつか気づけるであろう「のどごし」というものに向かって、飲み会があるときは最初は先輩に付き合ってビールを飲んだ。だけどしばらく最初の1杯が限界。ましてや1人で飲もうなんて思わない。そんなことをしばらく繰り返していた。


気づいたら社会人になって。
仕事終わりにコンビニに寄って、買い物かごにビールを入れている自分がいる。週末のご褒美だ。それも、1人で飲んでいる。

最初の一口を飲んで、

「うまい!」

ビールを美味しく感じるようになってしまった。のどを通るしゅわしゅわ感とちょっとした苦さがまたいい。これが「のどごし」ってやつか、、?

ビールを美味しく感じてしまうなんて、良くも悪くも大人になってしまったのかもしれない。

だけど何も気にせず飲めているのも今のうちだろう。
きっとすぐに「体重が、、、」「健康が、、、」と言ってビールを飲まなくなるに違いない。カロリーの少ないお酒に変えたり、お酒すら飲まなくなるのかもしれない。そういった別の意味での「大人」のステップも控えてる。


みんながお酒を飲む姿に子供から大人への移り変わりを感じ、ビールの苦さが美味しさに変わったことで、子供から大人を感じた。そして美味しいものを自由に飲み食いすればいいと思っている時からやがて健康を意識するようになる子供から大人への移り変わりも控えてる。

人生なんて、子供から大人への移り変わりの繰り返しなのかもしれない。
そんなことを、「ビール」を紐解いていくうちに感じた。

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塩浦良太
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