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「頑張ってもいいんだよ」が欲しかった
過去に自分が書いた記事でこんなものがある。
上記記事の一部を引用したい。
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「意識高いね」
小中学生の頃は、どこかその言葉が怖かった。
「意識高いね」の後に何だか『(笑)』がついている感じがした。
真面目にやっていることがバカバカしい、どこか気だるそうにやっている方がカッコいい、そんな風潮があった気がする。
「うわ~、意識高っ(笑)」
自分に対してではないが、そんなことを言っている人を見たことがある。
その風潮に真正面から戦いを挑めるほどの覚悟が僕にはなかった。
どこか仲間外れにされるのが怖くて。
ただ完璧に気だるそうに演じるほどの覚悟はなかった。
根底して真面目に何かに取り組むというポリシーが自分にはあるから。
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一生懸命やる人が浮いてしまう。頑張っている人がバカを見る。
そんな空気感に違和感を覚えながらも、自ら声を挙げることは出来ず、ただ自分はたんたんと目の前のことを頑張る。
自分の中の”カッコよさ”だけはブラさないように。一生懸命やって、そのうえで結果で証明することがカッコいいんだよ、と言い聞かせていた。
でも時折不安が顔を覗かせる。
「ほんとにこれでいいのかな?」
「こんなに頑張って意味あるのかな?」
不安を感じながらも頑張り続けた。その結果今があると思うと自分の貫いた”カッコよさ”は正解だったんだと思う。
もし今の自分が過去の自分に声を掛けられるとしたら、先日見つけたある言葉を贈ってあげたい。
「頑張ってもいいんだよ」
*
「頑張らなくてもいいんだよ」
トレンドというと変だが、今結構多く見るのは「頑張らなくてもいい」の方かもしれない。
基本的にはみんな真面目だ。頑張りすぎてしまう。
真面目な人は目の前のことに根を詰めすぎてしまう。そうすると余白がなくなって、気づけば自分で自分を痛めつけてしまう、さらには自分が自分を痛めていることにすら気づかない、、なんてことも。
そんなとき、「頑張らなくてもいいんだよ」という言葉は優しくその人を包み込む。その「頑張らなくてもいいんだよ」には「休み休みでいいんだよ」にも聴こえるし、「もっと人を頼っていいんだよ」にも聴こえる。
きっとその言葉は場面によっては正解で。
むしろこのときに「もっと頑張ってもいいんだよ」と声を掛けたらよりプレッシャーになるかもしれない。
それを踏まえた上で、過去の自分に掛ける言葉として「頑張らなくていいんだよ」不正解だ。
巷には「出る杭は打たれる」という言葉がある。
その一方で「出すぎた杭は打たれない」みたいな言葉もあるがそこまでの域に行けるのは一握りで。ましてや「同じ」であることが求められがちな学校において”出すぎる”ことはリスクでしかない。
頑張りたい自分、一生懸命やりたい自分がいる中で、周りから浮くのを恐れて頑張るのが怖い自分もいるという状態。きっとそんな不安を抱えている人も私以外にもいるんじゃないだろうか。
私にとってその時かけてもらったら嬉しい言葉は何かと考えたら、
「頑張ってもいいんだよ」
だ。
なんでだろう。
自分で話題に出しておいてなんだが上手く言語化出来ない。でもこの場面での「頑張ってもいいんだよ」は「頑張らなくてもいいんだよ」よりも温かく自分のことを包み込んでくれている気がする。
”自分”という人間の頑張りを見てもらえている、認めてもらえている安心感からなのだろうか。
自由を与えられたことによる喜びからなのだろうか。
ちょっと上手い言葉が見つからないが、「頑張ってもいいんだよ」と言われたらきっと安心すると思う。
私の場合そうだっただけど、中には似たような場面でも「頑張らなくてもいいんだよ」と言われた方が嬉しい人もいるかもしれない。そこに正解はない。
あなたにとっての正解はなんだろうか。
そう考えてみるだけでも面白い。
*
この記事を通じ何を言いたいか。
だけど言えることとしたら2つある。
・頑張りたいときは頑張ればいいし、疲れたときは休めばいい。
・自分が掛けてもらいたい言葉が、必ずしも他の人も掛けてもらいたい言葉とは限らない。
ちょっと突き放した言い方になっちゃうけど、自分の人生に責任をとれるのは自分だけ。自分が後悔しない選択をしつづけるだけ。
それと同じく大事なのが、自分と周りを切り離して考える視点も持つということ。自分がされて嬉しいことが相手もされて嬉しいこととは限らない。自分が掛けてもらいたい言葉が、相手も掛けてもらいたい言葉とは限らない。
そこを勘違いせず、相手を知るという視点を持ち続けることを忘れずに。
最後に何か言うとしたら、
過去の自分、頑張る選択をし続けてくれてありがとう。
おかげで頑張る習慣が身についたよ、ってこと。
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