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失いたくない感情

喜怒哀楽。
人間の感情を手っ取り早く表す言葉だ。

喜び、怒り、悲しみ、楽しむ。

もちろん喜んだり、楽しかったり、嬉しかったり、そういうので溢れた毎日になればこれ以上ない幸せなんだろうなって思う。

でも本当にそうなったらそれはそれでつまらなく感じちゃうんじゃないかな、と思う自分もいる。怒りがあるから喜びは倍増し、哀しみがあるから楽しみに価値を感じる。人間なんてのは所詮「ないものねだり」をする生き物だから、足りない補いの連続なんだと思う。

そう考えた時に、「今自分が一番失いたくない感情ってなんなんだろう」という問いが頭をよぎった。

それに対してのアンサーが『悔しさ』だった。


もちろん嬉しいとか、楽しいとかも失いたくない。
でも感覚的にそれが失われる感じは今のところ想像がつかない。

その一方で今揺らいでるのが『悔しい』という感情だ。

本当はもっと出来たはずなのに、とか
このまま終わってしまうのは嫌だ、とか。
そういった時に悔しいという感情は出てくる。

生まれて以来、自分の何かをする原動力って『悔しい』だった。

これが失われるというのはどういうことか。
つまり、悔しくなくなるということ。
悔しくなくなるというのはどういうことか、それは「出来ない」「うまくいかない」ということがあっても「しょうがないか」と自分の中で納得いってしまうこと。

そんなの気持ちの問題だろ、と思うかもしれない。

だけどこれって気持ちだけじゃなくて、環境も多少なりとも影響してるんじゃないかなって思っている。

悔しさを感じられなくなった時、地に足がついていない感覚に陥る。
地に足がつかないと踏ん張れないし、喜びたい時も高く跳べない。

悔しさがあるから成長欲が生まれるし、
悔しさがあるからその先の景色を見たくなる。

それくらい、自分には『悔しさ』が必要だし、悔しさを感じなくなってきたらいろいろと考える必要もあるんじゃないないかな、と。

自分の調子のバロメーターとなる感情、把握しておくと面白い。



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塩浦良太
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