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変われるけど、簡単には変われない

つい最近、とても興味深い動画を見た。

それがこちら。

プロボクサーである那須川天心選手と俳優・菅田将暉さんの対談。

お二方ともその道のスーパースターだ。
それもただ能力が高いだけではない。
考えがしっかりとされていて、自分自身の言語化が上手い。それでいて探求心がものすごい。

こういったその道のプロである人たちの頭の中を、考えを言語化したものを無料で聞くことが出来るなんて本当に恵まれていると思う。

実際にこの動画も多くの「なるほど」「その通りだな」と感じる場面があった。詳しくはぜひ動画を見ていただきたいのだが。

この記事で取り上げていきたいのは、動画の中で菅田将暉さんが言っていた「変わる・変わらない」の話。


よく、「人は変われる」という言葉を耳にする。
有名なところで言えば、『嫌われる勇気』で有名なアドラー心理学でもこの考えを提唱している。

他にも、
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」
「生まれた意味を知れば、人は一瞬で変われる」

といったような『変化』にまつわる名言は多い。確かにな、、と思う一方で個人的にどこか後味の悪さも残る。その違和感を、菅田将暉さんが的確に表現してくれている。

「人間ってなかなか変われないのよ。なかなか人間って自分のサイクルとか人生とか日々って、どんだけ意識的に思っていても変えることって難しいし、怖い。今までの人生を捨てるようなことだから」

私たちはついつい「変わる」「変われない」で白黒ハッキリさせようとしがちだ。だってわかりやすい方がいいから。でもそれだときっとある種痛い目を見るし、ある種もったいないと思っている。

痛い目という点で言えば、「変われるんだ」とあぐらをかいて何もせず時の流れに身を任せていると一向に変われない。それはまさに菅田さんが言っている状態。私たちは思っている以上に習慣に洗脳されている

ただだからといって「変われない」と決めつけるのは時期尚早で。

「人は変えられないけど、自分は変えられるから」

と菅田さんも言っている。


つまりここまでをまとめると、
人間は変われる生き物だけど、変わるのは簡単なことじゃないよ。
ということ。

それはつまり、相当な「覚悟」「根気」が必要なわけで。
楽して変わることなんてできないよ、というわけで。
でもその状態になってしまったのは結局はそれまでの自分の行動の積み重ねだから、自分のケツは自分で拭くしかない、ということ。

後は「変わる」か「変わらない」かを選ぶのは自分次第になってくる。
そこをどうするかは自由だ。


私はそんな時、自分が「変わりたい」と思ったものに対しては「覚悟」と「根気」を持って❝変わる❞を選べる人でありたいと思っている。

何でもかんでも変えなくてもいい。
少なくともまずは自分が変わりたい、と思ったことに対しては。

せっかく人間には、「変われる」という特権があるのだから。


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塩浦良太
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