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優しい言葉を受け取れるようになってきた
「自分で抱え込まないでね」
最近、ちょっと頭を悩ませることがあった。
心が揺れることがあった。
それは自分という人間が揺さぶられやすいが故のことなのだが、
そんな時1人の人が冒頭の言葉をかけてくれた。
この言葉を受け取った時、すごくホッとした気持ちになった。
「困ったときは相談していいんだ」
すごく当たり前のことかもしれないけど、
自分にとってはずっと当たり前じゃなかった。
子どもの頃の自分は、周りを斜めに見ていることが多かった気がする。
今思えば「なんでもっと人を信じないの?」ってなるけれど、
なかなかそれができなかった。
関係性を深めていく中で、
「あ、この人信じても大丈夫な人だ」
と思った段階で信じれるようになるくらいだった。
人を信じて、それが信じた通りじゃなかった時、
その人を疑うことが嫌だったんだと思う。
だったら自分を信じていた方がいい。
そうすれば嫌になるのは自分に対してだけだからずっと平和だ、って。
そういたる幼少期からの経験があって、
自然とそういう考えが染みついていて。
その経験が悪だったとは思わないけど、
改めて幼少期の経験の重要性は痛感させられる。
それに「受け取れる言葉」にも総量があると思っていて。
かつての自分は、自分のことで精一杯で自分についていくのに必死で、
周りからの言葉を受け取っていられるほどの余裕と、
受け取った後溜めておくだけの容器がどこにもなかった。
だけどそこから大学、社会人と進んでいくにつれて
尊敬できる人に出会ってきて、
自分の気持ちもどんどん大人になってきて、
余裕ができてきて、少しずつ受け取れる言葉の総量が多くなってきた。
そして最近は冒頭のような優しい言葉も、
素直に受け取れるようになってきた。
きっと周りの人たちというのは
小さい頃から何も変わっていない。
みんな優しいし、みんないい人。
本当に出会う人出会う人に恵まれている。
自分が受け取れていなかっただけなんだ。
でも受け取れなかった過去があるから、
受け取れている言葉に有難みを感じる。
そして自分も、いろんな言葉を与えられる人でいたいなって思う。
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