日常に広がるスポーツベッティング
スポーツベッティング。日本でも頻繁に聞く言葉になってきたと思いますが、アメリカでは2018年に米国最高裁判所が法的解釈を変え、スポーツベッティングの禁止を覆したことで合法かどうかの判断は各州に委ねられることとなりました。
LAタイムズの記事によると、2021年10月現在では米国に住む成人の半数以上がスポーツベッティングが合法な州に住んでいます。2023年にはその割合は80%までに昇ると予測されています。
これまでタブーとされていたスポーツベッティングが合法化したことでチームはカジノやベッティング事業を行う企業とパートナーシップを組み、テレビでもオッズというものを当たり前に語るようになりました。スポーツニュースでも普通に試合の告知とともにベッティング情報を加えてきます。
モニュメンタルスポーツ&エンターテイメントではスポーツベッティングに特化した番組も制作し、配信しています。
スポーツベッティングの歴史や現状などの話はここではしませんが、ワシントンDCの日々でどれだけ”日常化”しているかについて少し紹介できればと思います。
地下鉄の駅に行ってみると、看板広告が出ています。アプリのダウンロードも促しています。
SNSを開いても、こういう案内はスポーツ関連のニュースを良く見る人であれば高い確率で出てきているかもしれません。
そしてワシントン・ウィザーズ本拠地のキャピタル・ワン・アリーナは北米スポーツ施設史上初めてベッティングが可能なスポーツブックが2021年6月にオープンしました。
オープンから4ヶ月、アリーナ自体が興行などで稼働していない日でも人は集まっています。主にバスケットボール、アイスホッケーのアリーナとして知られていますが、アメフトやサッカーを好む”フットボール”ファン達も集まってくる場所となりました。
アリーナ内外でもスポーツブックの広告は多く見られています。
同僚に激写された仕事中の様子にもシーザーズ・スポーツブックが椅子のカバーとなっていました。
ミクシィの木村社長が先日ツイッターで「日本で真剣に財源としてのスポーツベッティングを議論する人たちを増やしていきたい」と語っていたのを拝見しましたが、これだけワシントンDCでは日常化、そして多くの可能性を生み出しているというのを生活の中で見ることが出来る光景があります。