試合開催に込めた思いはきっと届くはず
今スポーツだけではなく、イベント関係者の多くが開催するべきか否か毎回この問いに向き合っているのではないでしょうか。それは緊急事態宣言下という状況の中で人の動きを促して良いものかという点、そして金銭的に果たしてイベントを開催することはプラスになるのかという部分もあるでしょう。
日本ではバレーボールやバスケットボールの興行は基本的に土日両方に試合が開催されるため、これは予測ですが2試合開催してこその採算。それが今回に限っては、翌日の試合が事前に中止となることが発表。
その中で試合が開催されることは多大なる努力、覚悟が運営側にあることは言うまでもありません。それでも足を運ぶファンはいます。そして支えるパートナーや地域もいます。今日は再びウィザーズのパートナーであるNECの女子バレーボールチームのNECレッドロケッツのホーム最終戦に訪れました。
今シーズン2度目のレッドロケッツ観戦でしたが、やっぱりバレーボールは面白い。拾う、拾う、そして続くラリー。会場では面白いプレーの連続もSNSではコンテンツにするのが難しそうだなと思う職業病も。試合内容についてはSNSやハイライト動画などもあるのでそちらをご覧いただくとして、会場での雰囲気や企画について少し。
まずはWithコロナ時代ならではの企画。ファンの方からの応募により決まったデザインマスクを来場者全員にプレゼント。試合前にはデザインが選出された方々への表彰も。これはファンの方にとっては参加型、更には来場者にとっても嬉しい企画。みんながハッピーです。
会場内では後援会・ファンクラブ会員限定での大感謝を開催。SNSでは選手達が感謝を込めてサインをしている様子などを掲載しているため、こちらをチェックしている人にとっては思いも格別なもの。
そしてチームストアには通算230試合出場を達成した島村春世選手のコーナーも設置。チームのグッズもロゴを全面に出したものというよりはワンポイントで着やすいものが揃っていました。
選手の背番号と素材を選ぶことが出来るオリジナルピアスやイアリングも。自分が他で知らないだけかもしれませんが、女性スポーツチームならではの商品な気がしました。
ショップ内にはNEC社の顔認証決済を実施する機会も。最新のテクノロジーを体験できるというのもNECが持つスポーツチームの会場ならではでないでしょうか。
そしてパートナー企業やコラボの取り組みも会場内では見ることが出来ます。こちらも体験型、そしてお祭りのような感覚で参加できるようなブースの設置。
最後に会場内で少しでも選手を身近に感じてもらうための仕掛けも。選手の等身大パネルだけではなく、そこにはコートネームも掲載。そして足型だけでなく、シューズサイズも。意外にこういったところから選手への親近感って沸くものですよね。アメリカのプロスポーツ会場は選手の異動も多いこともあるかもしれませんが、こういうのは少ないのかなという印象です。
今は何事においても”正解”がない。感染者ばかり増える中なので興行を実施することにはリスクも伴います。限られた資源の中、イベントを開催しています。開催者はもっとやりたいことはあるはず。来場者ももっと多くを求めたいはず。その中でどうやってみんなが楽しめるのか。でも必ず試合開催に込めた思いはきっと届くはず。これを信じて興行を実施する人は続けていくしかありません。もちろんその中で取り止める勇気も必要になってくる時もあるでしょう。
色んなところにヒントはあるはず。なかなかイベントに足を運ぶことは出来ませんが、こういった機会から自分も色んな学びへと変えていきたいと思います。