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拍車について知ろう〜選び方・使い方〜

「拍車をかける」など、日常的にも耳にする拍車。乗馬・馬術の世界では、馬をコントロールすることを補助する道具として使われます。今回は拍車の正しい使い方、選び方について見ていきましょう。

拍車(はくしゃ)の付け方

拍車は、乗馬用ブーツのかかと部分に拍車ベルトを使用して固定します。

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<写真出典:楽天市場より>
拍車ベルトには、革でできたものや布でできたもの、またメッシュ素材のものなどいろいろな種類があり、少しカラフルなステッチが入ったものなどは足元のワンポイントアクセントになります。(上の写真はメッシュ素材拍車ベルトですね!)

拍車ベルトと、服の色を合わせてコーデを作るのも楽しいかもしれませんね。

また、拍車にゴムが付いているものだと、ブーツを傷つけないで使用できるのでおすすめです。

拍車(はくしゃ)は何に使うの?

拍車は、普通の脚による圧迫などの脚扶助に対して反応が鈍かったり、扶助を無視する馬に対して使用し、騎手の脚による扶助に対して緊張感をもたせ、より敏感に反応することを促すために使います。

馬に対する拍車による扶助は、とてもプレッシャーが強いため、拍車を使用する適切なタイミングや強さをコントロールできるようにしましょう。

あくまで拍車は副扶助です!

副扶助・主扶助についてはここをチェック!!


拍車の種類と選び方

拍車には形状や長さなどの違いにより、馬に対するプレッシャーの大きさが異なり、どれを選べばいいのかわからないという人が多いと思います。ここでは拍車の種類と選び方について見ていきましょう。

拍車の形状には優しいものから順に、

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1.先丸拍車

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2.ラウンド拍車

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3.ノーマル拍車

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4.ドロップ拍車

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5.丸リング拍車(丸輪拍)

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6.ギザリング拍車(ギザ輪拍)

<写真出典:日本馬事普及、コラムより>

となっています。また長さはそれぞれ、15mm,20mm,25mm,30mm,35mm,40mm
とあり、短いものほどあたりがソフトになっています、

拍車を使い始めたばかりのときは、自分が気づかないうちに拍車が馬体にあたっていたということがよくありますから、

最初の拍車は15mmの先丸拍車がおすすめです。

乗る馬のレベルや運動のレベルが上がるにつれて、少しずつ強い拍車もためしてみましょう。

馬は生き物であるため、一頭一頭感じ方や敏感さが異なります。
拍車の使用に慣れてきたら、拍車をいくつか用意しておき馬に合わせて選んで使い分けられるようにしましょう。

拍車の使い方

拍車はつま先を少し外に開き馬体に拍車を当てて使用します。

脚扶助に鈍いときに使用しますが、最初から拍車を当ててかかとを上げた圧迫などはしないようにしましょう。

流れとしては、
1.馬が脚扶助に反応を示さない
2.少し拍車を当ててみる
3.それでもだめならかかとは挙げずにつま先を開き少し拍車を押し込む
4.最終手段として、拍車を当てながら少しかかとをあげる
となります。

いきなり拍車を当てながらかかとを上げるなど強い扶助を使うと、馬が反抗したり驚いたりする原因となりますので、様子を見ながら、なるべく最小の扶助で馬をコントロールすることを意識しましょう。

また、拍車を過度に使用したり、まだ脚が安定していなく適切に拍車を使用できない騎手が拍車を使用したりすると、馬はお腹への扶助に鈍感になるだけでなく、ときには、拍車傷という傷ができてします場合がありますので注意しましょう。

まとめ

拍車は馬によって使い分け、なるべく最小の扶助で馬をコントロールすることを常に意識することが大切!次の記事では、鞭についてまとめてみようと思いますのでお楽しみに!

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