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馬の品種note〜番外編・馬の分類〜

世界に200あると言われる馬の品種を紹介していく馬の品種note。
今回は番外編と称し、馬の分類について見ていきましょう!

馬の分類その1|馬格による分類

馬格」という言葉をご存知ですか?
馬格とは、馬の大きさや体格のことを示す言葉です。
最も一般的で、馴染みやすい馬の分類として、この馬の体格である「馬格」による分類があります。
馬は馬格により、小さい順に「軽種」「中間種」「重種」と分類されます。

軽種に分類される馬のうち有名なのが、サラブレッドやアラブでしょう。体型はスマートで、体重は400~500キログラム。運動能力に優れ、主に競馬や乗馬に用いられることが多いのが特徴です。

次に中間種はその名の通り、軽種と重種の中間の体格をもった馬を指します。カウボーイの馬としても有名な、クォーターホースなどが中間種です。

重種の馬としては、ペルシュロン等が挙げられます。体重が1tを超えることもある重種の馬は、古くから、馬車馬や農耕用の馬として重宝されてきました

また、ポニーとは背の高さ(体高)が148cm以下の馬の総称であり、品種名ではありません

馬の分類その2|運動能力タイプによる分類

品種名とは別に馬の運動能力のタイプの特徴から、馬を、「冷血種(れいけつしゅ)」「熱血種(ねっけつしゅ)」「温血種(おんけつしゅ)」と分類することもあります。またこの分け方を「血種の区別」とよぶこともあります。

冷血種は、ペルシュロン、シャイアー、クライスデール、などの輓馬(荷を引く馬)を指します。これらの馬は骨が太く、重く、徴兵や農作業のために開発され、穏やかな気質を持つ馬が選ばれました。多くの重種は冷血種に分類されます。英語では”Cold-blooded horse”と表記されます。

熱血種はやや小柄または中型で運動性の活発な馬のことです。サラブレッドやアラブ、アハルテケに代表されるこのグループは、神経質でエネルギッシュな品種が多いです。つまり、サラブレッドは、軽種で温血種となるわけです。 ”Hot-blooded horse”と英語では表記されます。

そして両者の交配によって生まれたものを温血種とよびます。温血種は乗馬や、馬車馬として改良が加えられました。温血種は、冷血種の温厚な気質と熱血種の運動能力をあわせもっています。つまり、冷血種と熱血種のいいとこ取りというわけです。”Warm-blooded horse”と英語では表記されます。温血種の馬はしばしば、品種名に「〇〇温血種」「〇〇ウォームブラッド」とつくのでわかりやすいかもしれません。
例)オランダ温血種(KWPN)、デンマーク温血種など

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日本では、英語表記からの翻訳の問題か、しばしば
"Hot-blooded horse"のことを「温血種」
"Warm-blooded horse"のことを交配によるMIXであるため、「半血種」
と表記することがあります。ですが本記事では、より英語のニュアンスに近い、「冷血種」「熱血種」「温血種」という表記を利用しました。
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過去には冷血種を庸種(ようしゅ)や西洋種、また温血種を貴種や東洋種と呼んでいた時代もありました。

まとめ

馬の品種を調べていくと、温血種?軽種?半血?と、馴染みのない言葉がでてきます。でも、馬の分類方法がいくつかあるだけだとわかれば、この馬はどうなんだろうとより面白くなること間違いなし!
次回はオランダ温血種についてまとめようと思います。お楽しみに!!

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