【新米マネージャーへ】投下時間をコスト換算して費用対効果を意識する
皆さん、こんにちはー!
今日のnoteは、マネジメントの初歩である「投下時間とコストを意識する」というお話をします。
今日のnoteは、新米マネージャーに届くといいなーって思っています。
投下する時間をコストに換算して意識すれば、成果が出る
今日の話は、僕が新米マネージャーの時に知っていれば、もっとスムーズに成果を出せただろうなと思っていることについてです。
初めてマネージャーになった時、僕が知っておきたかったこと。それは、
投下時間をコストに換算して意識すれば、(わりと、それだけで)成果が出る
ということです。
「マネージャーの仕事って、何だろう?」
「とにかく成果を出さなきゃ・・・メンバーにガッカリされてもいけない・・・いや!舐めれれてはいけない・・・・!」
と、肩に力が入っている、新米マネージャーへ伝えたいです。(かつての僕)
まずは、投下する時間をコストに換算して、費用対効果を意識してください。そして、やることとやらないことを決めましょう。それが出来れば、十分評価される成果が出せます。(もちろん、コミュニケーションの取り方とか、メンバーとの向き合い方とかも大切だけど)
マネージャーのメインの仕事
「HIGH OUTPUT MNAGEMENT」という本に、(「マネジャーのアウトプットとは、その直後の監督下にあったり、または影響下にある組織体のアウトプットである」をベースにチームのアウトプットを最大化する方法について書かれています。昔の本ですが、今でも通用することばかり書かれてます。)
※ちょっと日本語が難解な本です。
この本に、「ゆで卵とトーストとコーヒーの3品を同時に準備して、できるだけ熱いうちに客のテーブルまで運ぶ」という思考実験が出てきます。
常識的な待ち時間内に、他の店と競争できる価格で、利益が上がるように作らなければならないわけです。
例えば、提供時間で考えると、ゆで卵に3分、トーストに1分、コーヒーに30秒かかるとしたら、最も時間がかかる「ゆで卵」がリミッティング(制約的)ステップ=いわゆるボトルネックと考えられ、この場面では、卵をゆでる時間を中心に仕事の計画をしないといけないということが書かれています。
・連続ゆで卵機を購入する代わりに、ずっと生産されるゆで卵のロスを最小化する
・出来立てが差別化ポイントでないなら、作り置きしてしまう
なんて方法がありますよね。(本ではもっと多くの例示で説明がなされています)
僕は、このことを、
「ボトルネックを特定し、時間や労力というコストを、最適に配分する」
ということが、マネージャーのメインの仕事の一つであると、理解しています。
そして、それを意識するようになり、少しマネジメントの輪郭を掴むことができ、気持ちが楽になりました。
投下時間とコストの感覚がバグっているマネージャーは多い
とはいえ、「投下時間をコストに換算して意識すれば、成果が出る」っていうのは、随分雑に感じられるかもしれません。
でも、僕はこのことに、確信に近い感覚を持っています。
なぜなら、成果の出ていないチームには「投下時間とコストの感覚がバグっているマネージャーが多い」からです。
具体的には、そういうマネージャーには
①チームメンバーの仕事を理解していない
②仕事にかかる時間のコストを見ていない
という特徴があります。
そもそも、ボトルネックを見つけようとしていないので、メンバーの仕事や困りごとを把握しようという気持ちがないです。当然、1on1などをしない、もしくは、するけど、マネージャーばかり喋ってます。
メンバーの仕事の状態が分からないので、「KPIに届いていないぞ!頑張れ!スピードと量が足りない!」みたいな、ほぼ何も言っていないも同然のことを大声で叫びます。(かつての僕です・・・)
さらに悪いことに、仕事にかかる時間をコストとしてみていないので、念のためという理由だけで、多くの人を会議に参加させたり、中身のない会議を頻繁に開いたりします。(かつての僕です・・・・・・)
これは、実は負のスパイラルでして、
①目指している成果が出ない
↓
②メンバーの仕事や困りごとを知らない
↓
③ボトルネックが分からないから、成果が出てない時に何していいか分からず、マネージャー自身が不安
↓
④目的は、発破をかけるくらいしかないけど、とりあえず会議を開き、メンバーからの「頑張ります・・・!」という言葉を無理やり引き出して安心する
↓
⑤①に戻る
を無限ループすることになります。(僕はこの無限ループを経験しました)
このスパイラルから抜け出す方法は、2通りで、
1.ボトルネックを把握しようとすることで、「②メンバーの困りごとを知らない」という状況から改善し、負のスパイラルを断ち切る
2.投下時間をコスト換算して、費用対効果を考えることで、「④無駄な会議」を断ち切る
です。
両方大切なのですが、意識したほうが良いのは、2だと僕は考えています。
その理由は、費用対効果を考えて時間の使い方を決めることができれば、ボトルネックへたどり着く可能性が高いからです。
今回の例では、ボトルネックは『②メンバーの困りごと』ですが、当然、そうではないこともあります。より根本的である、時間の使い方を意識することで、本質的な課題へたどり着く可能性を格段に上げることが出来るのです。
さらに言えば、安心するために発破かける行為などの無駄な時間は、マネージャーが自分のことばかり考えていることで起こります。
自分のことばかりではなく、本質的なボトルネックやメンバーの困りごとを把握して、支援しようとするマネージャーは、貴重な少数派で、優秀であるとすら言え、メンバーにとっても信頼に値すると見なされる可能性が高いです。
自然とメンバーの声が集まる、良いスパイラルになる
信頼に値すると見なされるどころか、投下時間とコストを意識することで、自然とメンバーの声が集まり、ボトルネックを把握しやすくなる良いスパイラルに入ることもできます。
どういうことか?
ここで話を「投下時間とコストの感覚がバグっているマネージャーが多い」という話に戻します。
改めて、確信を持って言いますが、僕がめちゃくちゃ不幸な星に産まれていて、出会いに恵まれていないということがない限り、投下時間の費用対効果を考えているマネージャーのほうが少数派です。(1人のコストが1時間に1万円かかるとしたら、10人の会議は10万円以上の投資なんです・・・そのあたり、1000円の経費に細かい人ほど、どんぶり勘定だったり)
メンバーの時は、「この時間の使い方、無駄だろ・・・」って思ってたのに、負のスパイラルに入ると、やっちゃうんですね。
繰り返しになりますが、ここから抜け出して、効果的にメンバーの棟か時間や労力を成果に結び付けようという姿勢が見えるだけで、信頼に値するマネージャーです。
すると、不機嫌にしていない限り、メンバーからポジティブな意味での相談が上がってきます。その情報を集めて、全体最適を考えて、対応し、メンバーとコミュニケーションを取るのです。
このような良いスパイラルに入ると、意識していなくても、無駄な時間やコストを投入する可能性は減り、自然と本質的なボトルネックを把握できる可能性が上がっていきます。
簡単そうに思えますが、多くのマネージャーができていない(実際、理解して意識していないと実行は難しい!)ので、それだけで、差別化になりますし、成果も出やすいです。
是非、「投下時間をコスト換算して費用対効果を意識する」ことを意識してみてください。
最後に
今日のnoteは「投下時間をコスト換算して費用対効果を意識する」ことで、マネージャーのメインの仕事の一つである、「ボトルネックを特定し、時間や労力というコストを、最適に配分する」という役割を実行できるというお話をさせていただきました。
自分自身が
✅メンバーの仕事を把握していない
✅仕事にかかる時間のコストを見ていない
ということで、負のループに突入してしまった経験から、
「投下時間をコスト換算して費用対効果を意識する」ことで解決できる可能性が高いということをお伝えしました。
メンバーから信頼を置いてもらえるマネージャーになり、気持ちよく仕事するためにも、投下する時間をコスト換算して費用対効果を常に意識していくことをおススメします。
では、また!
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