本当に下手な人のための黒神話:悟空
前書き
挨拶
下手っぴなのに死にゲーを攻略したい厄介ゲーマーの皆さん、こんにちは。黒神話:悟空、とんでもなく面白いですね。しかし、とんでもなく難しいですね。私は数々の死にゲーを狡いテクニックで攻略してきた歴戦の猛者ですが、このゲームはまるで手に負えません。敵の攻撃範囲が届かない安全地帯からチクチク攻撃したり、システムの穴をついて壁でハメ倒したり、そういったテクニックが介入する余地が見当たりません。死にゲーというのはそうやって攻略するジャンルじゃなかったんですか?慈悲はないんですか?
想定読者
この記事では、あなたを私と同じ「本当に下手な人」だと仮定して話を進めます。回避はジャスト判定になることを祈りながら連打するだけ、攻撃は体力が尽きるまで軽棍を連打するだけ、そんなあなたのための記事です。そんなあなたでも2章まではクリアできるようになるための記事です。ちなみにこの記事を執筆している私もまた本当に下手な人なので、あなたが察し始めている通り、何の参考にもなるはずない記事です。対よろ。
下手を認めよう
まず大事なことがあります。我々は下手です。多くの死にゲープロフェッショナルの方々は口を揃えて敵の行動パターンを覚えろとか、死んで覚えろとか言いますが、全部無駄です。それらの言葉は我々ほどセンスのない人間を想定していません。だって回避はお祈りしながら連打するものでしょう?どの攻撃がディレイかかってるか覚える頭がないから下手を名乗ってるんでしょう?無理無理、これからも敵の攻撃中は回避ボタンを連打しましょう。全てを諦めましょう。我々に上達はありません。小細工で乗り切りましょう。
これだけ覚えろ破棍式
基本的な戦い方
まず、本当に下手な人が覚えるべきこのゲームの戦い方の基本から解説します。恐らく、本当に下手なあなたはアホみたいに軽棍ボタンを連打する以外の攻撃方法を知らないのでしょう。その様子が目に浮かびます。今日、1つだけ覚えて帰ってください。このゲーム、破棍式という技がめちゃくちゃ強いです。この技だけ覚えて帰ってください。「あ、いきなり難しそうな技を使わせようとしてる」と思ったかもしれませんが、本当に下手な私が言うのだから間違いないのでまあ騙されたと思って聞いてください。本記事は「下手っぴならレベルを上げて耐久力を上げて破棍式を一生擦れ」のたった一言で済む話をわざわざ長々と書いた記事です。対よろ。
破棍式とは
修練の武芸 > 棍法 > 劈棍のツリーにある天賦です。説明書きには以下のように書いてあります。
分かってますよ、あなたは2行以上の文章が読めないから何を書いてあるか理解できないんでしょう。語弊を恐れずに簡単に言うと、ここには「□ボタン連打中に△ボタンを押すとゴリ押せるで」って書いてあります。ボタン名は PS5 表記なので STEAM 版の人が何ボタンかは知りませんが、PC ゲームできる頭のある奴はこんな記事読んでないだろうからどうせあなたも PS5 ユーザーでしょう。話を続けます。
□ボタンで出る攻撃をこのゲームでは「軽棍」と呼び、△ボタンで出る攻撃を「重棍」と呼びます。弱攻撃、強攻撃みたいなものです。弱連打中に強に繋げると破棍式って技が出るってイメージだと分かりやすいかもしれません。以降はボタン名ではなく「軽棍」と「重棍」という言葉を使うので、この2つの言葉とボタンの対応を覚えられるまでこの段落の1文目を声に出して繰り返し読んでください。
破棍式の使い方
さて、あなたは今までアホみたいに軽棍を連打しながら敵が攻撃しそうなモーションを察知したらアホみたいに回避を連打する、そんな戦い方をしていたでしょう。今後は、今まで通りアホみたいに軽棍を連打しながら敵が攻撃しそうなモーションを察知したらアホみたいに重棍を連打してください。今日覚えて帰ることはそれだけです。敵の攻撃が来そうな時に連打するボタンが○から△に変わるだけです。
今まで重棍ってゴミだったじゃないですか。間違って押してしまったら長時間硬直した後に隙だらけの跳躍攻撃を行なって大したダメージも出ないので押すだけでプレミって感じですよね。しかし、軽棍から繋げた場合の破棍式は隙の少ない重棍を叩き込むことができます。そして、ここからが重要なのですが、なんと破棍式のモーション中は無敵です。無敵、あなたの好きな言葉でしょう?タイミングがズレると多少の生命力が削られますが、スーパーアーマー(仰け反り無効)で重棍まではしっかり叩き込めますし被ダメージも軽減されます。重要なのは敵の攻撃で自分の攻撃が止まらないということです。つまり、今まで通り軽棍を連打しながら、敵に殴られそうになった瞬間に重棍で無敵攻撃を繰り出して敵の攻撃を無効化または被ダメージを軽減してゴリ押すということです。具体的な使用例は以下の動画を参照してください。軽棍連打中の破棍式で敵の攻撃を無効化する流れを2回繰り返している7秒だけの動画です。
やることはこの動画の通りで、軽棍連打からの破棍式を敵の攻撃に合わせてお祈りしつつ放つのを生命力が続く限り繰り返すだけです。まあこれは秘密なんですが、実は破棍式を放つには棍勢という右下の玉のようなゲージを1つ消費します。ゲージ管理と聞くの難しそうなイメージがあると思いますが、殴ると溜まるので軽棍を連打していればモリモリと溜まります。思考停止で殴っているとたまに棍勢がなくて事故ることもあると思いますが、まあ雰囲気で頑張ってください。
ビルド
戦闘中にやることは破棍式を一生擦るだけなので、破棍式を一生擦りやすいビルドを最後に紹介しておきます。簡単です、ただ殴り合うための火力と耐久力に特化するだけです。
修練
いわゆるスキルツリーですが、どうせあなたの脳は破棍式を使うのにいっぱいいっぱいで状況に応じて他の技を使う余裕なんてないと思うので、何も覚えなくて良いです。破棍式だけ強化して他は全て耐久力のステータスに振りましょう。簡単ですね。立棍の型も刺棍の型も使わなければ、神通も使わないのでその分の妙悟値を基礎ステに振ることができます。定身術つえー!と最初は思うかもしれませんが、2章以降のボスには当たらなかったり効かなかったり固まる時間が短かったりして上手にカウンターを合わせられる場合でないと使い辛くなってきます。あなたにそんな技量はないので、定身術は一旦回復したい時や一瞬落ち着きたい時に保険で放つ程度に使ってください。
さて、具体的に振る天賦ですが、まずは武芸 > 棍法 > 劈棍のツリーにある「見切」を習得します。これで破棍式中に無敵フレームが発生するようになります。
次に、左上にある「壮志」に2つ振ってください。これは破棍式を繰り出す度に生命力が僅かに回復する天賦です。重棍が空振っても回復しますが雀の涙なので天賦の内容はどうでも良いです。大事なのは、合計3ポイントの妙悟を棍法のどこかに振ることで、上述の棍勢が2つまでスタックするようになるということです。棍勢を貯蓄しておけるということは、棍勢を溜める暇がない時にも破棍式を複数回使えるチャンスがあるということです。
この3妙悟値を振ったら耐久力の基礎ステータスに極振りします。武芸 > 体躯 > 体段修練のツリーの「五臓堅固」で最大生命力を伸ばし、同ツリーの「気海充盈」で最大体力を伸ばします。ちなみに生命力が他ゲームで言う体力や HP で、本ゲームにおける体力は他ゲームでいう気力やスタミナです。体力を伸ばしておけば、アホみたいに軽棍を連打していても息切れしにくくなるのでアホには最重要ステータスです。序盤はここまでに極振りしていきましょう。
ここまで極振りし終えて妙悟値が余り始めたら、棍法に適当に振って棍勢の上限を3に増やしつつ、破棍式の威力を向上させていきましょう。「斬棍式」は破棍式から再度重棍ボタンを押すともう1つ棍勢を消費して強くてかっこいい技が出るのでオススメです。これを覚えられる頃にはある程度は棍勢管理ができるようになっているので使いこなせると思います。多分ね。
まだ余ったら、体躯の会心率や防御力、その他棍法のそれっぽい天賦に適当に振っていきましょう。
法術
法術に一切の妙悟値を振りませんが、法力ゲージが切れるまでは適当に使ってください。私の法術の使い方はとりあえず開幕分身してます。隙が大きすぎて戦闘中には使いにくいので最初から使ってしまいます。あとは回復したい時や「ちょっと待って!」って思った時に定身術を使ったり、一定時間フィーバーしたい時に変化したり等、とりあえず少し敵の HP を削ったり安全な時間を作り出したりしたい時に使っています。これらを使いこなすのがこのゲームの本質なのだとは思いますが、定身術が無効化されないタイミングの敵の攻撃モーションを覚える必要があると知った時に私は法術に一切の希望を抱けなくなりました。クールタイムも長いし法力ゲージもすぐ無くなるし、こんなものに頼るのはやめましょう。
装備
しっかりレベル上げをしつつ霊蘊を溜めて最新の武器と防具を鍛造してくましょう。あなたは本当に下手な人なのだから、レベルや装備でゴリ押すのが唯一残された道なのです。
法具
R2を押しながらL3スティック押し込みなんて戦闘中に人間の脳でできる芸当ではないのでどうでも良いです。
魂魄
R2を押しながらL2なんて戦闘中に人間の脳でできる芸当ではないのでどうでも良いです。ちなみに「R2 + L2」というのは同時押しではなく「R2を押しながらL2」です。ガチャガチャ同時押しを連打して「魂魄が出ねェ!!」と言いながら何度死んだことか。私ではなくあなたのことです。
魂魄自体は強いて言えば広謀の毒が強いぐらいで、そもそも入力が難しくてグダりやすいのでどうでも良いのですが、魂魄には「携帯効果」というものがあり、こっちをメインに考えましょう。携帯効果は法具にもあるのですが、筆者は執筆現在火体制が上がるゴミのような法具しか持っていないので説明を省きました。魂魄のオススメはシンプルに防御力が上昇する「亡魂」や攻撃力が上昇する「狸妖侍長」などです。いろいろ書いてありますが、雰囲気でゲームやってると「負傷軽減効果」とか「跳躍軽攻撃」とかそういうのよく分からないでしょう。私もよく分かりません。とりあえず法具と魂魄は使用した一瞬の使い勝手よりも永続的に恩恵を受けられる携帯効果を優先して装備して使わないぐらいでも序盤は良いのではないかと思います。ビルドについては以上です。
後書き
冒頭に書いた通り、「下手っぴならレベルを上げて耐久力を上げて破棍式を一生擦れ」の一言で済むアドバイスを長々と書いたこんな記事ですが、ここまでお読み頂きありがとうございました。暇なんですね。この記事が誰にも読まれないままインターネットの海に消えていく可能性も高いですが、私自身が本ゲームの難易度(と狡い戦術の通用しなさ)に「もう詰んだ…。せっかく買ったけど辞めちゃおうかな…」と何度も思いつつ心が折れかけたので、そういった人の助けになればと思い、あなたのために本記事を執筆しました。本当は破棍式の使い勝手を覚えてからボスと多少殴り合えるようになった嬉しさに大はしゃぎして本記事を執筆しました。本当に下手な人が書いた信憑性のない記事ですが、ここまで読んでくださった本当に下手な皆様にとって、少しでもこの記事が役に立つことを祈ります。