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【キャリコン勉強】カウンセリングの理論(ハヴィガースト)
今日は何の日
バレンタインデー
269年、自由結婚禁止政策に反対したバレンタイン司教が処刑されたため、恋人たちの愛を誓う日となった。日本では1958(昭和33)年にチョコレート製造販売会社のキャンペーンからチョコを贈る習慣になりました。
ハヴィガースト
1900年ー1991年 アメリカ 教育学者
1924年になって、彼は専門の物理、化学から、理科教育へと関心を大きく転。その後ロックフェラー教育財団の仕事などを経て、徐々に教育学、人間発達学へと専門分野を移していく。
都市の児童やアメリカインディアンの子ども、あるいは高齢者のエイジングへの適応の問題など、幅広いテーマで活動、「発達段階に対応する発達課題」の概念を最初に提唱した教育学者です。
発達課題
発達課題とは個人が健全な発達を遂げて社会に適応するために、それぞれに達成すべき課題(能力・役割)です。
発達課題で要請される3つの特徴
1)身体的成熟ー生物的な器官(脳)の発達、身体の成長によって発達課題が要請される。
2)文化・社会からの要請ーその人が帰属している文化・社会から人としての正しい生き方を求められたり、学校や職場から求められる課題など
3)個人の価値観や要求水準ー進学や職業選択、配偶者の選択、ライフスタイルなど個人の価値観や要求レベルによって発達課題が要請される。
6つの発達段階
1)乳幼児期の課題
・歩くこと、食べること、話すことの学習、排泄習慣の自立
・性の相違と性の慎みについての学習
・社会の事物についての単純な概念の形成、善悪の区別と良心の学習
・両親や兄弟との人間関係についての学習
2)児童期の課題
・遊び、ゲームを通じて必要な身体技能を学習
・成長する生活体としての自己に対する健全な態度の養成
・友達と仲良くすることの学習、正しい男女の役割の学習
・読み、書き、計算の基礎的技能の発達、日常生活に必要な概念の発達
・人格の独立性を達成すること、社会集団や制度に関する態度の発達
3)青年期の課題
・男女両性の友人との交流及び洗練された人間関係
・自己の身体構造を理解し、男女の社会的役割の学習
・両親や他の大人からの情緒的独立、経済的独立に関する自信の確立
・職業選択と準備、結婚と家庭生活の準備
・市民的資質に必要な技能と概念の発達
・社会的に責任ある行動を求め、成し遂げること
・行動の指針となる論理体系や価値の体系の学習
4)壮年期
・配偶者の選択、結婚相手との生活の学習
・家庭生活の出発(第一子をもうける)、子供の養育
・家庭の管理
・就職
・市民的責任の負担、適切な社会集団の発見
5)中年期
・大人としての市民的社会的責任を達成
・一定の経済的水準の確立と維持
・10代の子供たちへの精神的な成長の援助
・余暇活動の充実
・配偶者を一人の人間として結び付ける
・中年期の生理的変化を受け入れ、適応すること
・老年の両親の世話と順応
6)老年期
・肉体的な強さと健康の衰退への適応
・引退と収入の減少への適応
・同年代の人と明るい親密な関係を結ぶこと
・肉体的に満足な生活を送るための準備
・やがて訪れる死への準備と需要、配偶者の死に適応すること
まとめ
中年期から老年期の過渡期にある筆者としては、なかなか切実な内容です。「中年期の生理的変化を受け入れ、適応すること」などは薄毛の筆者にとってはなかなか受け入れられず、いまだに悩んでいて適応できていないのが正直なところです。あるべきもの(毛)が無くなるのはつらいことです。
老年期の課題はやはり「引退と収入の減少への適応」、「体力や健康の衰退」、「やがて訪れる死への準備」ではないでしょうか。
現在、失業中の筆者としてはなんと言っても「引退と収入の減少への適応」が課題です。引退し、収入ゼロはさすがに寂しいものです。再就職したとしても時給1,000円ちょいですし現役時代の3分の1以下となってしまいます。
働くことへのモチベーション低下もありますが、ここはボランティア精神を持ってこれまでお世話になった社会に恩返しするつもりで活動を再開したいと思います。