⑤ババア論 その3 ~公共交通機関~ 2/2
電車内でのババアの捌き方について言いたいことがある。
あなたは座席に座っている。そして両隣が空席だとしよう。駅に到着し停車。そこにババア2人が乗り込んできた。頼む!あなたはそこにとどまってくれ!
多くの人が善意でひと席ずれるんです。そうして2人のババアが隣同士になるようにしてあげるんです。おい、待て!そこからのくっついたババア、うるせぇに決まってるんだって!少しでもヤツらを離す捌き方をしましょうよ、皆さん。。。
僕は自分が乗っている車両でそういうことがあった場合や、途中駅で集団のババアが乗ってきた場合、これは自分にまとわりついているカルマなのだと、自分を呪う。そこで繰り広げられる、その地域すべてに聞こえるかのような爆音の忌々しきトークショー。そんなモノに鼓膜を震えさせるわけにはいかない。僕はノイズキャンセリングイヤフォンを取り出し、スマホのミュージックアプリの再生ボタンを押す。そして、そこで僕は気づき落ち込む。素晴らしい音楽をババアの会話から逃げるための“耳栓”として使ってしまっていると。
だから、せめて、世界的に超有名なアーティストの曲を流すようにしている。自分にはまったく接点がないような海外のビッグアーティストだ。日本の若手インディーズバンド、ましてや友達がやっているバンドの曲を耳栓替わりになんて心が痛くてとてもできない。
ありがとう、素晴らしき音楽に今日も救われる。
そして、ごめんなさい。
もうひとつ、怖い話をしよう。
僕が以前に遭遇した凶悪なババアの話。
僕は最寄り駅に着き、改札を抜けエレベーターを待っていた。小さな駅なので、エスカレーターや階段よりエレベーターの方が利用者が少なく、スムーズにホームに行けることが多い。ドアが開き僕は乗り込んだ。僕以外にそのエレベーターに乗ろうとする人はいなく「閉」のボタンを押そうとしたとき「待って~」という声が聴こえた。その声はこちらに小走りで向かってくるオバチャンだった。僕は「開」のボタンを押し、きっとお前をそんなに待っている人はいないであろう、急ぐオバチャンを待った。
近づいてくるオバチャンは右手に棒状の何かを持ってこちらに向かって走ってきている。さらに近づいてきたオバチャンの右手に握られているその “棒状のモノ” が何か確認できたとき、僕は震えた。
「バ、ババア。。。」
それは “杖” だった。もちろん小走りのババアが持つそれは地面に触れてはいない。杖をつかずとも歩ける、いや、走れるのだ。そして、そのババアがそのままエレベーターに乗ったとしよう。ホームに着いたババアは、到着した電車に乗り、その杖を利用し座席を譲ってもらおうとするだろう。
僕は恐怖から「閉」を連打した。
行動と同じく考えの視野も狭いと思っていたババア。少ない数ではあるだろうが、こういった狡猾な手段を取れるババアもいるということを覚えておいて欲しい。
一応、
「おいババア!長生きしろよ!」
Respect for毒蝮三太夫
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