見出し画像

初めてマーケに携わるなら、こんな感じで学んでいけばよさそう(4STEP+心得2つ)

凡人の凡人による凡人のための

僕は何者でもありません。誰もが知っている企業のエース社員でもなければ、スタートアップの起業家でもありません。

この時点で読む気が失せた方は多いかと思うので、期待に沿えなかったことを謝罪いたします、申し訳ございません。

とは思いつつもこのnoteを書いている理由は、初めてマーケティングの職に携わることになったとき、何をどうすればいいかさっぱり分からず不安になった過去があるからです。

とりあえず本を読んでみたり、著名人の記事を読んでみたりしました。よく分かりません。内容は分かったけど、「で、どう仕事に活かすの?」「いや、理屈は分かるけど凡人の僕には不可能や」みたいなことが多く起こりました。

あれ、意外とマーケ初心者は困るのでは?

「この1冊だけ見ればいい」「この記事さえ読めばいい」といった教材は割と存在する一方で、マーケターの学び方についてのコンテンツは意外と少ないなというのが個人の印象です。「4PとSTPは分かったけど、どうすんねん」が各所で起こっていると思います。

そこで、このnoteでは長期インターンもやっていなかった23歳の2年目社員が、1年間かけて分かったマーケティングのスキルと勉強法について余すことなく紹介していきます!

ビジネスのビの字も知らない社会人1年目の自分が欲しくて、手に入らなかった情報なはず…!

1.webマーケスキルは4段階

Aさん「顧客心理を想像する癖を付けよう」
Bさん「基礎理論の理解が大切」
Cさん「結局、どれだけ手を動かせるか」

マーケティングについて、色んな人が色んなことを言います。結論、どれも正しいのだと思いますが、結局何が大切なの?と思うことも少なくありませんでした。

そんな疑問を解消しようと、思考を重ねるうちに、下記の2軸を用いて、4つに区切れるのでは!と気が付きました。そして、どの順番で学べば成果が出やすいのかを考察しました。

まず、大きく分けて、戦略と戦術の話があります。のような話です。マーケで言うと、

戦略:どのお客さんを喜ばせるか
戦術:どうやってお客さんを喜ばせるか

と考えると分かりやすいと思います。どちらも大切なのはご理解いただけると思います。

それに加えて、マーケティングと経営の話があります。

マーケ:どんな仕組みを作れば上手くいくか
経営:仕組みを回すにはどうすればいいか

と考えると良いと思います。経営の視点が入ってくると、誰を採用して、どう組織を動かして、どう競合に勝つか、の視点が入ってきます。

つまり、作戦を考えるまでがマーケティングで、実際にその作戦をどう実行するかを考えるのが経営視点になります。

これらを踏まえたうえで、大きく4つにwebマーケターのスキルを分解するこで、自分の強みと弱みや、学びの順序を理解することができます。分かりやすく算数で例えると、こんな感じです。

①公式を覚える
②問題を解く
③より効率よく問題を解く
④応用問題を解く

上記を見れば分かると思いますが、何より順番が大切です。にもかかわらず、マーケの世界だと前のステップがおろそかなのに②や③に集中してしまうことがよくあるのです。

2.公式を覚える

マーケティングは誰もが語れて、時代に合わせて様々な手法が存在する職種です。そのために「インフルエンサーマーケティング」など流行の手法が目立ちがちです。

ですが、マーケティングは学問であり、理論が存在します。そしてインフルエンサーマーケティングなどの手法があくまでその理論に内包される手段でしかありません。

そして理論を学ぶのであれば、MBA(経営学修士)に基づくのが地道ですが近道です。ずばりMBAに基づいたグロービス学び放題がおすすめです。マーケティングの分野を全てやり切れば十分な基礎知識が手に入ります。

ただグロ放題は網羅性こそあるものの、実践するイメージは湧きにくいので、より理解を深めるためには下記の2冊がおすすめです。

マーケティングは「誰に(STP)何を(Product/Price)どうやって売るか(Place/Promotion)」のwho, what, howに帰着されるので、この考え方をしみ込ませることが最初のステップです。

また、この段階でマーケティングと似た概念のブランディングについて理解しておきましょう。

僕の言葉で一言で表すならば、

マーケティング:差をつける
ブランディング:記憶に残る

ユニクロより安くて高機能なヒートテック!

と知らないブランドから広告が流れてきたら、買いますか?

この答えにブランディングの正体が詰まっています。差をつけるだけに止まらないのが、ブランディングの正体です。


3.問題を解く

公式を覚えたら、問題演習です!マーケの肝である顧客理解について扱っていきます。

who, what, howを考えられたとして、それで成果が残せるかは別問題です。面白いネタの法則を分かっていたとしても、実際にそんなネタを作れるかは別問題なのと同じです。

芸人が面白ければ売れるのと同じように、マーケティングでも顧客にとって本当に必要な商品を開発できれば売れます。だから、顧客が何を必要としているのがを察知する感性が必要になります。


3-1.インサイトの察し力

顧客の心理には、上記のような顕在したニーズと、インサイトがあります。インサイトとは、顧客が言語化できないけれど、行動に反映されている心の奥底の心理です。

旅行において、多くの場合では、観光地そのものよりも、

・目的地に向かうワクワク感
・非日常な場所にいる解放感
・SNS投稿で満たされる承認欲求

を求めているはずです。その際、旅行客を増やすためには、観光地そのものの魅力を上げるよりも、SNSで投稿したら映えそうなスポットをPRする方が、有効的に思えます。

この考え方がジョブ理論です。マーケターの必読書です。

この”察し力”は日々鍛えるしかありません。

自分がどんな心理で飲食店を決めているか、どんな心理で旅行先を決めているか、どんな心理でいいねやシェアをしているか、どんな映画に心を動かされているか。

自分がユーザーになって、色んなサービスを使う際の自分のインサイトを深堀することが、いいマーケターへの登竜門です。

その具体的な方法はメモの魔力に書いてあります。

広告運用、クリエイティブ作成、SNSマーケ、SEO、webライティングと各マーケターによって担当が異なるかもしれませんが、ベースになるのは全て”察し力”です。

SEOや広告、ライティングの専門知識も、この”察し力”がベースになって初めて身になります。なので、どんな領域を担当しているとしても、専門知識も勉強だけしていても、成果は上がりません。


3-2.とにかく手を動かして仮説検証

”察し力”を生かして、仮説を立てれたとしても、どれだけユーザーの心理を想像できたとしても、それが正解かは行動してみなければ分かりません。

それなので、業務ではとにかく行動を起こすことを意識しましょう。これはマーケティングに関係なく全てです。

・○○したらクリック率が上がりそう
・○○したら会議の効率が良くなりそう
・○○したら作業が早くなりそう
・○○なコンテンツはウケそう
・○○理論に当てはめたら上手くいきそう

これらをインプットしても、アウトプットしなければすぐ忘れるし、仮説も立証されないし、成果も出ません。

知識のアウトプットに留まらず、実戦でのアウトプットも加えて行うことで、知識の解像度が大きく異なります。少し具体例を出すと、

知識のみ)心理学的に褒めると成果が上がる

実践すると)褒めると喜ばれるのは分かったけど、やってみて①良いところを見つけるのが難しい②シンプルに恥ずかしい③褒めても喜ばない人がいる、が分かった。

そのために①ストレングスファインダーの項目を軸に強みを探す癖を付けよう②恥ずかしさを緩和するために組織で褒め合うツールを導入したら組織として褒めの数が増えそうだ③幼少期に褒められていない人は褒めを喜べる感受性が薄いので別のアプローチをとろう。

といった具合に、”褒め”1つに関しても実践を伴うことで解像度が大きく高まります。自分自身、入社直後はインプット偏重で身になっていないことがおおかったので、その経験も踏まえて業務で行動する大切さ実感しています。

そして日常業務にしっかり向き合えていたら残業も減るので、一石二鳥ですね。

これらの仮説検証をマーケティング活動として推進するための方法が、下記の書籍に詳しく書いてあります。


4.より効率よく問題を解く

ある程度”察し力”を磨き、仮説検証ができるようになったら、今度は組織としてそれを動かす力が必要になります。

特にマーケターの肝である”察し力”は可視化が難しいので、認めてもらったり、組織レベルで実行する壁があります。が、その分、組織を動かせるようになると成果が数倍にも跳ね上がります。

戦略は目的と資源に分けられる

組織活動とは、複数人で役割分担を行いながら、共通の目的を達成するために活動することです。つまりは、①共通の目的を定める②資源を分配する、の2点に集約されています。下記書籍に書いてあります。、

大きな仕事をするためには、この考え方を元に組織を動かします。そして、組織を動かすために必要なのが数字です。

”察し力”を活かした仮説が、どれほど正しいのか。その仮説よって業績にどれほどのインパクトがあるのか。

組織で活動するためには、これらを数値で可視化していく必要があります。そして数値を元に計画を立て、資源を配分していくのです。

ただ、数値化に関しては、算数程度の知識があれば十分です。具体的な活かし方が下記の書籍に書いてあります。

目的を設定して、数値を元に資源を配分できるようになったら、最後は組織活動を確実に進めていくことです。

組織活動は非常に難しいです。価値観もスキルも異なるチームで、1つの目標に向かって活動するにあたって、必ず問題は生じます。

・チームメンバーのモチベーションが低い
・中々本音で話すことができない
・チームでの相乗効果を生み出せない

上記に1つも当てはまらないチームはほとんどないんじゃないかと思います。チーム作りの力はすぐにつくものでもありませんが、THE TEAMを基に、チームで成果を出すための行動を増やすことが大切です。

察し力、専門知識、組織での推進力を合わせて、マーケターの総合力が図られていると思います。

改めて、上記のマップを基に、どのスキルが強くて、どのスキルが弱いのかを考えることで、自分の現在地が分かると思います。

---------------------------------------------
現場での業務推進ならここまででOK!
---------------------------------------------


5.応用問題を解く

マーケティングの基礎と、経営戦略の違いを一言で表すならば、

時間軸が入ること

になります。経営戦略では、PEST分析や、5FORCE分析などを用いて、長期的に企業が成長するためにどのような戦略をとることが望ましいのかを考えていきます。

その戦略を実現するための手段として、マーケティングが存在すると言った形です。


5-1.基礎知識のインプット

経営戦略もマーケティングと同様にグロービス学び放題でインプットするのが早くて良いです。

その上で、マイケルポーターの経営戦略を読むと、概要は理解できると思います。

しかし、2019年時点では、プラットフォームビジネスの台頭により、ビジネスモデルの在り方が変わって生きています。それなので、時代に合わせたビジネスを押さえに行くのが良いと思います。

サブスクリプション等のトレンドも押さえておくとよいでしょう。


5-2.企業分析やニュースで手数を増やす

マーケティングや経営学の基礎理論を学んでも、どんな戦略が成功しているのかは具体的な事例を学ばないと分かりません。

そこで具体的な事例を学ぶ習慣を付けることで、戦略を立てるための思考の幅を広めるために企業分析や企業分析を行うとよいのです。

企業分析に関しては、黒澤さん考案のマーケティングトレースを行うのが良いと思います。

僕自身もnoteでアウトプットするようにしています。

それに加えて、日々のニュースはNewsPicksのPick機能を用いて解釈を添えてアウトプットするのが良いと思います。ただ読むだけだと概ね忘れます。

ただ、いきなりニュースで解釈を行うのは難しいので、他の人の解釈をみることができるNewsPicksを利用するのが良いかと思います。

解釈というと大げさなので、感じたこと、ニュースから考えられそうなことを書くとよいと思います。


5-3.CMOのつもりで組織を動かす

マーケターとしてのキャリアを考えるうえでCMO(最高マーケティング責任者)が想像できるかと思います。詳しくは下の書籍に。

それなので、マーケティング担当者であれば、CMOを目指すのが1つのゴールになるかと思われます。仮にCMOにならなくても、CMOのような視座の高い人材が現場にいれば成果に直結するはずです。CMOCMOうるさいなと自分でも思いますが、要するに、

経営者視点で現場の施策を行おう

ってことです。目先の目標達成のために施策を行うと、どうしても個別最適になってしまいます。広告部隊が嘘を付いて、目先の数値だけ高めるけど売り上げには繋がらないなどの例です。この辺の話は下のnoteで。

それなので、

会社が何を成し遂げたいのか

そのためにどんな事業が必要なのか

そのために自分は何をすべきなのか

が一貫している必要があり、自分の今の活動が会社のミッション達成に直結しているかを常に考える必要があるかと思います。

こういった視点で物事を考えるようになると、現場でしか分からない知識を踏まえて

・新たな戦略や他チーム連携の提案
・より多くの人員と予算獲得の提案
・組織のメンバーが成長するための行動

を行う習慣があると、成果の規模が大きくなってくるのではないかと思います。「仮に予算を○○増やして、○○をしたら、○○売上を増やせて、組織に○○の好影響があるので、○○させてください!」といった提案が現場から出てくると、組織にもいい影響が与えられるのではないかと思います。

それって仕事増えるのでは?

みたいな疑問もあるかと思いますが、個人としては逆だと思います。

力を注いでも伸びない領域に時間をかけているのであれば、そうでない戦い方を提案することで仕事が減ります。仕組み化できる仕事があれば関数を組んで自動化するか、事務アルバイトを雇うことで自らの工数が浮きます。

戦略とは、戦いを略すと書きます。経営者の視点で、どう自分が動けば効率よく全社に貢献できるか考えることで、結果的に自らの生産性も向上させることができます。

「生産性を上げる以外に給与を上げる方法はありません」とちきりんさんも言っています。

---------------------------------------------
ここから先はおまけ
---------------------------------------------


6.モチベーションを保つ出会いと習慣

ここまで割と理想論な話を書いてきました。

分かったけど、全部できねえよ。

そう感じられている方も多いかと思います。僕自身ももちろん書いてあることのうち100%できていることはほとんどないですし、実行するモチベーションが沸かないことも多くあります。

だからこそ、マーケター関係なく1人のビジネスマン、ないしは人間として、楽しく仕事して、楽しく稼ぐためのマインドセットを持てるようになることは非常に大切です。

とは言え、頑張る!!!と決意を新たにしても何も意味がないことくらいは分かっているので、2つの方法を提案します。

1.人との出会い

セミナーに行ったり、誰かと話したり、本を読んだりして、

何かめちゃやる気出た!明日から頑張る!

のような感情を抱いたことは誰もがあると思います。その1週間後には、その気持ちが消えてなくなってしまうのも、誰しも経験していると思います。

人の欲や希望は、自分の知らない世界を見ることでしか生まれず、欲や希望がないと日々の原動力がなくなってしまいます。

刺激を浴び続ける

それなので、モチベーションが上がらずマンネリ化してきたら、その度に本を読んだり、人に会うことが大切です。

人は変化がないと飽きてしまう生き物なので、飽きて続かない自分を憂うのではなく、それは受け入れて、飽きない工夫をすることが大切かと思います。


2.行動習慣

その上でモチベーション維持のために最も簡単な方法が習慣作りです。人間の体はよくできていて、習慣を整えると

やらなきゃいけないの分かっててもできない

強いモチベがなくとも、淡々とこなせる

が当たり前になります。それなので、楽するために習慣を整えようと思う程度のモチベーションがあれば、まずは習慣を整えに行くべきです。

とはいえ、毎日早寝早起き!週3ジム!栄養にこだわった自炊!瞑想!毎日日記書く!なんてマッチョな目標を掲げても実行できずに終わることは多いと思います。

悪い習慣だけやめとけ

なので僕の提案は、「日常的に体に悪い習慣だけはやめとけ」です。毎日睡眠時間がばらばらとか、毎日カップラーメンとお菓子生活とか、運動全くしないとか、辞めましょう。

これだけで本当に変わります!!!

個人的には、夜に友人と会う週1~3は好きなように過ごして、それ以外の日々は節制するのが1番持続性があるなと思うので、少しずつ変えていくと、よいです。

習慣作りの始め方が分からない場合は以下のリストから合うものを始めるとよいです。

・毎日7時間は確実に寝る
・毎日同じ時間に寝て起きる
・寝る前1時間はスマホを触らない
・食事の本を1冊読んで悪いものは食べない
・ジムやヨガ教室などで週2は運動する


7.社内でポジションをとる

ここまで色々書きました。長い。そうだよな、長いよな。

これ全部実行するのは、不可能に近いかと思います。書いている本人ができていません。あくまでマーケターとしての全体像を把握するための整理をしたに尽きます。

その上で、やるべきことは、自分の強みと弱みを自覚して、マーケティングすることです。いわば、セルフマーケティングです。

例えば、下の例。

・早起きが得意でコツコツ勉強できる
・飲み会が得意でみんなを盛り上げられる

これを両立するのは果てしなく難しいです。早起きが得意な人が、週3で夜遅くまで飲み会に参加するとしたら、得意が死んでしまします。

多くの場合、全てを両立するのは不可能ですし、両立しようとしたら、大抵は強みが死にます。

それなので、「私の強みは○○なので、そこは任せてください!弱みは○○なので、そこは助けてください!」が発信できることこそが、非常に大切になってきます。

マクドナルド「私の強みは”安さと速さ”なので、そこは任せてください!弱みは栄養なので、そこはごめんなさい!」

と同じです。最後に、「私、何も強みないよ!」と思われた方向けに、書いておきます。


7-1.若いだけで強み

このnoteを読んでいるのは、若い世代の人が多いかと思うので。23歳の自分から見える視点を書きます。

・TwitterやInstagramu、Tiktokをよく使う
・高級品に興味が薄い
・将来のキャリアが不安

など、若者に多い悩みを分かっているのは若者だからこそです。若者として生きて、若者の消費者心理を知っているだけで強みになります。

このようなnoteがバズるほど、大人たちは若者の消費者心理の理解に関心があるのです。

・家庭がなく時間がある
・体力がある
・あまり期待されない

これらも、若者として生きているだけで享受できる強みです。特に時間と体力があるので、最先端のトレンドを追って施策に生かせるのは若者の圧倒的な強みかと思います。


まとめ

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。まだマーケティング(というかビジネス)に携わって1年も経っていない23歳が書いたものなので、一部、正しくない内容もあるかと思います。

一方で、何者でもない23歳が書いた内容だからこそ、参考になる部分もあるかと思います。「特にマーケティング職のインターン生を抱えているけど、研修がない」ような会社で参考になったらいいなと密かに思っていたりします。

少しでも参考になったら、コメントやスキなどの反応をくれると泣いて喜びます。

↓バズったので種明かしを↓

こっちのが力作なので読んで欲しいです!!!


いいなと思ったら応援しよう!

りょん
サポートだなんて必要ありませんので、よかったら反応いただけますと嬉しいです!