【リンパの関所 リンパ節】健康雑学
こんにちは(^^♪整体×ヨガのプライベートサロン【Refresh Labo R.I.T.】整体師の伊藤です(^^)
今回は【リンパ節】のお話です。
「リンパ」という言葉で一括りにしがちですが、「リンパ節」も特徴的で面白い器官です。
何か参考にしていただけると嬉しいです(^^♪
リンパ節とは? 何個ある?
【リンパ節】とは、【リンパ液】が流れる【リンパ管】のあちこちにある
【リンパ流の関所】的な役割の器官です。
この記事では、リンパ液やリンパ球などについては説明を省略させていただく場合もございます。
前回までの記事を参考にしていただけると嬉しいです(^^♪
リンパ球はソラマメのような形をしており
部位によって大きさが違います。
全体でいうと、1㎜~2.5㎝ほどの大きさで、
一カ所に2~数十個集まって存在します。
また、リンパ節は脂肪組織に埋まって、鎖のように連なっています。
主なリンパ節
リンパ節は身体のいたるところにありますが、
一般的にも耳にするような、代表的なものがいくつかあります。
・後頭リンパ節
・耳介後リンパ節
・耳下腺リンパ節
・顎下リンパ節
・オトガイリンパ節
・ウィルヒョウリンパ節
・腋窩リンパ節
・器官支肺リンパ節
・腸リンパ節
・鼠径リンパ節
・膝窩リンパ節
突然ですが、ここでクイズです!!
Q:全身のリンパ節はおよそ何個ある?
①約100 ②約300 ③約600 ④約1200
全身のリンパ節はおよそ〇〇個!
Q:全身のリンパ節はおよそ何個ある?
①約100 ②約300 ③約600 ④約1200
正解は…③の約600個!
細かく言うと、全身にあるリンパ節はおよそ650個とされています。
そのうち、消化器系でおよそ200個を占めています。
全身にある沢山の”関所”によって免疫系が機能し、身体を守ってくれているんですね!
リンパ節のつくり
リンパ節の表面は被膜で覆われており、
その被膜が中に入りこむような形で、結合組織の骨組み「梁柱」となります。
「梁柱」の内側部分には免疫細胞が集まっています。
細胞内を表す言葉として、外側部分を「皮質」内側部分を「髄質」といいますが、
皮質にはB細胞が多く集まり、T細胞はB細胞よりも髄質寄りに集まります。
また、内側(中心部)の髄質にはマクロファージなどの食細胞が集まります。
リンパ節の中で免疫細胞ごとに居場所が分かれているわけです。
よくできていますよね!
リンパ節のつくり 2
リンパ節の構成は主に「リンパ洞」「リンパ小節」からなります。
リンパ洞とは、リンパ節内での”リンパ液の流路”となる部分です。
ソラマメのような形をしたリンパ節ですが、
ソラマメの”凸部分”に輸入リンパ管、”凹部分”に輸出リンパ管と動脈・静脈があります。
リンパ洞は輸入リンパ管の側から輸出リンパ管の側に向かって
「辺縁洞」・「中間洞」・「髄洞」と名前がついています。
もう一方、「リンパ小節」は「リンパ濾胞」という言い方もします。
リンパ小節は「梁柱」の内側部分でB細胞が集まってできたもので、
まだ活性化していないナイーブB細胞が集まったものを「一時濾胞」
B細胞が活性化して濾胞の中心部に”胚”ができたものを「二次濾胞」といいます。
リンパ節の謎 入る量と出る量が違う
リンパ系には、まだまだ解明されきっていない謎も多くあるようです。
そんな謎の一つとして
「輸入リンパ管と輸出リンパ管を流れるリンパ量とリンパ球の数が違う」
というのがあったそうです。
「入った量(輸入)よりも出て行ってる(輸出)」
「入った量よりも少なくなってる」
といったことが発見されたわけです。
こちらは既に解明が進んでいるようですが、確かに不思議ですよね。
実は、この謎の正体は「リンパ節内にある”特殊な血管”」による作用だそうです。
特殊な血管は
HEV(高内皮細静脈)という血管で、
■毛細血管のあとにさらに続く細静脈
■HEV血中のリンパ球が漏れ出し、髄質のリンパ洞に流れ出る
■水分の吸収を担い、リンパ内タンパク(アルブミン)調整を行う
などの作用を持ちます。
HEVが血液とリンパ液の架け橋となってリンパ球を行き来させたり、水分調整によって”量”のバランスをとってくれているわけです。
免疫の視点から言うと、
「HEVからリンパ洞へと流れたリンパ球は抗原情報を受け取り、抗原を認識すると戦いに行く」
という重要な血管です。
人間がリンパ球だと例えると、
狭い路地裏の抜け道(HEV)の先にあるハローワーク(抗原情報)
のようなイメージでしょうか。(?)
リンパ球は抗原情報を提示されますが、抗原を認識できなければそのまま血管に戻っていってまた体内を巡っていきます。
ハローワークでマッチングすると、戦いに行くわけです。
リンパ節 なぜ腫れる?
リンパ節を色々説明してきましたが、実際のところ、一番馴染みが深いのは「リンパ節が腫れる」という現象ですね。
リンパ節が腫れる原因はいろいろなものがありますが、
■抗原に反応してリンパ節内のリンパ球やマクロファージなどが増加している
■局所感染などによって炎症細胞が浸潤してきている
■リンパ節局所で腫瘍化したリンパ球、マクロファージの増殖
■悪用腫瘍細胞の浸潤・転移
■脂質代謝異常症での代謝物質を蓄積したマクロファージの浸潤
などが挙げられます。
簡単に言うと、主には
「感染してたり、ガンが来てたり、抗原と戦ってるとき」
だと言えます。
つまり、リンパ節は免疫細胞にとって、敵と戦うバトルフィールド!戦場というわけです。
腫れる=免疫細胞が戦ってくれている、ということです。
「腫らさない」「腫れをひかせる」ためには”戦争を長引かさない”ことが大切です。
そのためには「免疫細胞を元気に」することが重要。
免疫細胞を元気にするには、
自律神経・呼吸・食事・腸内環境 などがカギとなってきます。
月並みですが、結局「生活習慣」が重要です。
(もっと細かい改善方法は他の記事も参考にしてみてください)
日頃の生活が、体内の細胞たちの元気具合にもつながる・・・深いですね!
まとめ
リンパ節、いかがでしたか?(^^♪
細かい話でしたが、何か参考にしていただけると嬉しいです(^^♪
最後まで御覧いただきありがとうございました!