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【おもしろ土木用語】土木雑学・豆知識 #3 大谷さんの魔球!?_アスカーブ

こんにちは。真咲涼(まさきりょう)です。
私のnoteを開いて頂き、そして読んで頂きありがとうございます。

第3回も【おもしろ土木用語】と題してまして、私が知って面白いと思った土木用語を紹介させて頂きます。
軽い気持ちで読んで頂き、「へえ〜」と思って頂ければ幸いです。

3回目は「アスカーブ」です。
野球の変化球みたいな名前ですよね??
大谷さんもスイーパーの次はアスカーブかもしれません笑



1.道路の端などに設置する山なりに盛り上げたアスファルト


道路の端に設置されたアスカーブ


道路の端っこに盛り上がったアスファルトを見たことはありませんか?
側溝が整備された街中にはあまりありませんが、側溝が整備されていない山間部の道路や、道路の縦断勾配が急な高速道路のランプ(接続部)などでよく見かけます。 

「アスカーブ」の名前の由来は、英語の「アスファルト カーブ(Asphalt Curb)」から来ています。

この「カーブ」は、馴染みのある曲線の「カーブ(curve)」と捉えがちですが、「縁石(ふちいし)」の「カーブ(curb)」という意味です。よって、アスカーブは「アスファルトで作った縁石」なのです。英語の発音が同じため、紛らわしいんです。

「縁石」は、車道と歩道との境に設置されているコンクリート製品です。
一般的には、車道と歩道とを分離させるものであり、車両の路外逸脱による歩行者の保護等 の役割を果たしています。歩道等(乗入れ部及び横断歩道等に接続する部分を除く。)に設ける縁石の車道面に対する高さは15cmが標準です。

コンクリート製の縁石(ふちいし)


また、道路の構造では、縁石の設置箇所を最も低く(横断的に)設計していることが多く、水を集め、道路に水溜りができないよう排水機能を持たせていることが多いです。

コンクリート製の縁石は高価なため、アスカーブは、この縁石の排水機能を簡易的に安価なアスファルトで再現したものなのです。


アスカーブを設置することで、道路上に発生する水を適切な箇所へ導水させることが可能となり、大雨の際に道路の端(路肩)が水により崩れることを防ぎます。ただ、降雨量等を計算して高さ等を決めたものではないため、軽微な雨量にしか対応はできません。

アスカーブは山間部の道路などに設置されています。
登山や紅葉、キャンプなどに出かけた際は、道路の端にないか探して頂けたら幸いです🎶

最後まで私の記事を読んで頂き、ありがとうございました。
本記事があなたの記憶に少しでも残っていれば幸せです。

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