#12 日々悩んでいるあなた(公務員)へ伝えたいこと
はじめまして。真咲涼(まさきりょう)です。
数あるnoteの中から、私のnoteに辿り着いて頂き、そして開いて頂きありがとうございます。
今回は、日々上司や同僚が理不尽で悩んでいるあなた、部下が言うことを聞いてくれなくて悩んでいるあなた、地元住民から言いたい放題苦情を言われ悩んでいるあなた、プライベートも仕事もうまくいかず絶望しているあなた、へ向けたメッセージを書きたいと思います。
1.最初に言いたいこと
仕事なんて、たかが仕事なんです。
仕事のために生きているのではなく、生きるために仕事をしているのです。
あなたが仕事を辞めたら一時的に同僚や上司に迷惑をかけますが、あなたがいなくなっても仕事は必ず回ります(悲しいですが)。
あたながこの世からいなくなる以上に家族や友人、同僚や先輩、上司を悲しませることなんてありません。
たとえ孤独であったとしても必ず悲しむ人はいます。
それに仕事は一つではありません。住む世界だって日本だけじゃないんです。仕事を頑張って、悩んで疲れて、報われないと絶望しているあなたは優秀なんです。
あなたを必要としている場所は必ずあります。
仕事は諦めて良いので、人生は諦めないでください。
2.優秀な公務員ほど苦しみがち
2024年の夏に私の公務員時代の同僚(以下、Aさん)が自死しました。
私が地方の県庁で働いてた時は、私が知っているだけでも年間1〜2人は自死者が出ていました。ただ、遺族の意向もあり公にならない事が多いため、実際はもっと多かったのだろうと思っています。
地方の公務員は人数が多いため、そういった人が出てくる確率は一般的な職場に比べたら多いのかもしれません。自死に至った経緯や理由ははっきりとは知りませんが、業務上の理由もあれば、プライベートが理由の方もいたようです。ただ、職場で飛び降りたケースも多数あるため、職場内のトラブルが理由の方が多かったのではないかと思っています。
私自身としては、知人が亡くなったのは今回が初めてでした。
Aさんは責任感が強く、完璧主義であったため、与えられた量以上の仕事をこなし、全てを把握しておかなければ嫌なタイプでした。また、人に気を使いすぎる性格もあり、仕事を上司や同僚に頼んだりすることも苦手でした。
公務員という組織は、前年度まで担当していた職員の業務実績(残業時間等)などを参考に配置人数を決定するのですが、基本的に余剰人員はいないため、欠員(退職者や産休・育休、病休等)が出たり、新しいプロジェクト等が立ち上がらない限り人員は増えません。というのも、退職者の人数に合わせて新採用職員が採用される事がほとんどであり、採用された職員も年に1〜2人退職者が出るケースが多いため、常に人員不足の状態です。特に最近は公務員の人気は低いため、新採用職員自体も不足しています。
また、他の職業同様、公務員にも自然と業務量には個人差がでます。
公務員に限らずでしょうが、職場には20%の怠け者と60%の普通、20%の働き者がいます。多少ばらつきはあっても、一定程度怠け者がいるため、それら(怠け者)の業務を他(働き者)がフォローしなければなりません。特に公務員の場合、どんな職員でも犯罪などよほどのことをしない限りクビにはならず、職場に居続けるため、負のサイクルは無くなりにくいのです。
また、働き者は、怠け者に比べ特別給料が良いわけでもないのに(年功序列)、多くの業務を限られた時間の中でこなさなければならないため、働き者ほど職場での不満(業務量、人間関係等)がたまりやすいという負の構造に陥りがちです。
説明するのは難しいのですが、1年単位で考えたとき、1人の職員が1年間でやらなければならい標準的な仕事を100とすると、一般的な職員(成績普通)は70〜80%程度を自分でやり、後の20〜30%は他の職員がやり(優秀な職員がフォロー)、5%程度はやらずに先送りします。この先送りした5%は1年単位で考えた時は先送りしても問題ない業務(誰にも迷惑をかけない)でも、5年程度の単位で考えた際は先送りできない仕事(法律や監査、会計検査等)となり、誰かがやらなければならい仕事となります。この年々積み重なっていった仕事の尻拭いを優秀(働き者)な職員が標準的な業務と同時にこなすことで、職場は問題なく回っているのが実情です。
よって、成績普通の職員が年間70程度の仕事をこなす中、優秀な職員は最低でも年間130~150程度の仕事(標準の100+α)をこなしていきます。ただ、職場には働かない職員も一定程度(約20%)いる為、それらを考慮すると仕事はいくらでもあり、本気で取り組めば過労死ラインを大幅に超える業務量となるのです。
責任感の強いAさんはまさにその状態だったのだと思います。
公務員は転勤先によっては同じような業務を受け持つこともありますが、全く違う業務(道路→港湾、時には技術→事務(人事や財政等))を受け持つこともあります。基本的に全く同じ業務はありません。
また、職場は2〜3年サイクルで転勤し、職員も毎年半数は入れ替わるため、初めて会う職員と一緒に仕事をすることが普通です。
真面目で責任感が強い頑張り屋さんが、新しい職場で相談しやすい人もおらず、一人で仕事を抱えこんだ時はかなり危険です。そこにプライベートのトラブル(離婚や親の介護、子供の不登校や喧嘩等)が加わった際は、鬱となり、突発的に楽になりたいと考えても不思議ではないと思います。
優秀な職員の誰しもが鬱になる可能性を抱えていると言えるのです。
3.あなたやあなたの周りに助けが必要な同僚はいませんか?
本当に追い込まれている人は自分では気づけません。
もしこのnoteを読んでその通りだと感じたあなた、疲れていませんか?
少し休んだ方が良いですよ。美味しいものでも食べにいきましょうよ。
そういえば同僚に最近元気がないやつがいるなと感じたあなた。
周りが助けるしかないのです。
勘違いだったらそれはそれでいいじゃないですか。
助けられるのはあなただけかもしれません。
最近声が小さくなった、痩せてきた、毎日夜遅くまで仕事をしている。
いつもニコニコしているが、頭を頻繁に掻きむしったり、独り言が多くなった気がする。そういった日頃の変化は「助けて」のサインかもしれません。
Aさんが亡くなる1ヶ月程前、私はAさんと同僚数人と一緒にお酒を飲んでいました。Aさんは少し前まで仕事が辛く、プライベートもトラブルがあり落ち込んでいたが、最近は仕事もプライベートも少しづつ上向いてきたと語っていました。それを聞いた私は、良かった、また年末に飲もうね、とAさんに伝えました。それが最後のAさんとのやりとりでした。
1ヶ月後、Aさんの職場で現職死亡者が出たらしいと私の職場に情報が入りました。私は「まさか」と思いました。怖くて具体的に誰が亡くなったのかを私は聞けませんでした。Aさんの件は新聞には出ず、遺族の希望もあり、葬儀は家族だけで執り行われました。
今後同じように悩む人が1人でも減るように。
悩んでいたとしても、このnoteを読んで頂いたあなたは必ず踏みとどまって欲しい。
振り絞って助けを求めてください。
必ず周りの家族や友人は助けてくれます。
助けてもらうことは決してかっこ悪いことじゃありません。勿論迷惑でもありません。
仕事なんてやめればいいじゃないですか。
たかが仕事ですよ?
あなたがいなくなったら悲しむ人がいるんですよ?
最後まで私の記事を読んで頂き、ありがとうございました。
本記事があなたの心に響いていれば、少しでも残っていれば幸いです。
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