LE LABO SANTAL33
LE LABOから2011年に発売された、ブランドを代表する香り、SANTAL33(サンタル33)を紹介したいと思います。
この香りは調香師フランク・フォルクルが手掛けております。
サンタル33は太陽が輝く自然豊かなビーチで、海を眺めている、そんな情景を思わせる香りから始まります。
爽やかな苦味を感じるシトラスが鼻腔をくすぐり、アクアティックな瓜の香りが、水のような透明感とミネラルを感じさせます。それらを包み込むように木々を思わせるウッディな香りが静かに佇みます。
次第に香りが落ち着くことで、太陽のようなシトラスの香りが薄くなり、夕陽のような暗さを感じ始めます。
海のようなアクアティックな香りが中心となり、
ウッディな香りに加えて、スモーキーな香りがシダーとパピルスから現れます。そしてアイリスのパウダリーな香りと共に肌に溶けてゆきます。
そんな香りの移ろいから、海の波音と共に夕陽が沈むビーチで本を読んでいるような感覚となります。
やがて、肌に溶けた香りが柔らかくなり、アクアティックな香りと共に、静寂な雰囲気に包まれます。
月に照らされる海を見ているかような情景と共に、香りも静かに落ち着きました。
私はサンタル33を試した時に、水々しい瓜のような香りから海を思い浮かべました。しかし、公式サイトに書かれている説明には、カウボーイが馬に寄りかかり、タバコをふかしていると書かれています。香りを試す人によって捉え方が変わるというのが香水の面白さでもありますね。
そのように感じたサンタル33ですが、ウッディな香りから感じる静寂な雰囲気から、知的な男性や、ブックカフェなども思い浮かびます。
そんなサンタル33は、大人な雰囲気を持つ方に似合う香りだと思います。周囲の人に知的で清潔感のある印象を与える事が出来るので、デートやオフィスシーンなど、活躍の幅は広いでしょう。
また、肌なじみも良く朝に纏うだけでしっかりと香り、持続性も長いです。1年通して季節問わず使える香りとなりますので、とても使いやすい香りです。
ただし、アクアティックな香りは人を選ぶという性質を持つ場合が多いです。周囲の人に頭痛を誘発する可能性があるので、注意しましょう。
以上でサンタル33の紹介を終わりにしたいと思います。最後に、香りの表現と香料について説明します。
また、別記事にてサンタル33の作者、調香師フランク・フォルクルを紹介していますので、気になる方は是非お読み下さい。
香りの表現と香料について
シトラス
柑橘系の果物の香り。
爽やかな苦味や甘さを感じる。
アクアティック
スイカやメロン、瓜のような水々しさを想像する香り。
ミネラル
塩分を感じる香り。
ウッディ
木々を連想する香り。
スモーキー
煙を思わせる香り。
シダーやパピルスなどから香ります。
パウダリー
白粉のような粉っぽさを感じる少し甘い香り。
以上となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。