エシカルなサービスが目指すもの
エシカルなサービスとはどんなものか?
いまの日本では、企業のグリーンウォッシュ・SDGsウォッシュな
PR活動に対して罰則などの法整備はされていない。
いっぽうEUでは、グリーンウォッシュ禁止案が今年採択されたので
各国で法制化され次第、施行されていく段階。
つまるところ・・・誤解を招くマーケティングは結果、社会環境を悪化させていくことになるからだろう。
日本でもだんだんエシカルな事業・エシカルなサービスは増えてきた。でもそれは「購入させる」「契約させる」ことがゴールになっていないか?
既存のサービスと本質的にエシカルなサービスとの一番の違い。それはゴールが消費者(顧客)の行動変容につながっているか?だと思う。
消費者が消費者のままで収まるのなら、そのサービスは、パンとサーカスの政治と同じ。
消費者が、社会のサイクルに一歩でいいから介入しそこからチェンジメーカーになっていく。そして同志になっていく。「上手にやる事業」ではなく「ちゃんと社会を変えていく人を育む事業」。これこそがエシカルなサービスだと思う。
そんなサービスではむしろウォッシュな表現も魅せ方も、まったくもって邪魔でしかないのだ。今後それが 事業やサービスのスタンダードになって欲しいものだ。
この初夏からはじめた【エシカル経営スタディビジット】
「働く障がい者が岡山の農家を救う 福祉と地域再生の好循環」
協同組合レインボー•カフェ•プロジェクト 社会科見学
回数を重ね、岡山県内外からご参加いただいた皆さん、有難うございます。
エシカルなドライフルーツから始まる経済圏を目指して、クラウドファンディング実施からこの4年間の取り組みを現地体験いただいています。
レインボー•カフェ•プロジェクトの福祉の現場での工夫から、提携農家様・提携企業様との連携、そして歴史観光で有名な倉敷美観地区で店舗や施設などのエシカルスポットにも訪れています。
インクルーシブビジネスから農福連携・流域思考・サスティブルツーリズム・循環型サービス・気候変動対策・地域包括ケア・フードロス対策・ミュニシパリズムまで・・・
できるだけ当日に対話も重ねていくので参加者それぞれの方たちが関わる社会課題や変容アイデアが出てくるのも刺激的です。
行動変容といっても、それぞれ分野・地域の3.5%の人たちが変われば良いのだそう。
大切なのは、こどもの目を見て、社会的にハンデがある人たち・動植物の声なき声を聴いて、「社会の今」をしっかり受け止めリアルを感じることから。