put your hands up 〜私たちの手にコモンズを〜
「都心のコモン」 明治神宮外苑
この写真は、いつかの聖徳記念絵画館。
弊社のオフィスYAMAGOYAから歩いて10分。
開けた広場。子どもも市民もスポーツしていたり樹齢100年クラスの木々と戯れていたり。イチョウ並木を抜けるとひたすら おおーーーきな空。
ここら一帯が 1926年 に出来た「都心のコモン」 明治神宮外苑です。
息詰まる東京のここ数年のコロナ禍の時も、それを感じさせないくらい
伸び伸びジョギングもでき。こどもたちは好きな遊びを。若い子たちはスケボーに。大人だってバーベキューしたり草野球できたり絵を描いたり。
・・・さいこうな場所なんですよねえ。
歴史ある明治神宮球場で 村神様の記録も生まれたし ラグビーの聖地もあるし。何より ひたすら おおーーーきな空。
これまでは。
100年かけて価値を育んできた「わたしたちの共有資産」の行方
「日本初の風致地区」である明治神宮外苑は日本中から集まった献木・寄付・ボランティアの力を集め、当時の有力者たちの100年後へのグランドデザインから生まれました。
「風致地区」ってみんなのもの、のはず。みんなで育む場所と決めて100年経たからこその文化、社会資産だし生態系資産。
それがここ20年の流れで「100年のコモン」という私たちみんなの共有資産をちゃっかり利用して、政治と一部企業がくっつきあってこどもとおとなの遊び場と生態系が大きく毀損されようとしています。
おおーーーーきな空も。
たぶん 「たくさん木が切られるところだよね」みたいなニュースの印象をお持ちの方が多いかと思います。でもほんとに変なのは、むしろ「100年のコモンの危機」だという視点です。
日本全国にあるいろんな公共場所(空き地空間や公共施設や自然資産)に悪用されかねない、かなり脱法性を孕んだ乱開発事業だと思います。
私自身もよくここら辺をジョグしたりゴミ拾いしていていますが、最高に豊かな、とっても素敵な外苑なんですよ。この「再開発計画」のまま行くと SDGsウォッシュまっしぐらな場所になっちゃうんだよねえ。
東京のニュースだけれど、あなたのお近くの身近な「コモンズ」と置き換えて、 よかったらじっーーーくりこの話題に注目してみてほしいです。
---こういう視点の記事も---
〉ラグビー 元日本代表 平尾剛さん
〉都市環境学者 石川幹子(いしかわ・みきこ)さん
put your hands up 〜私たちの手にコモンズを〜
2023年5月のテーマは、豊かなコミュニティに欠かせない「コモンズ」の在り方と関わり方について。再開発着工に伴い、海外メディアからもそのあり方を問われ、もうすぐ100年を迎える東京 明治神宮外苑からのレポートを交えつつ、共創社会において個人が地域にどう関わっていくかを話しています。
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