
静的暴行
気持ちが抜けた無言
視線を敢えて外してく
わかっててやってる
気づかないふり
存在が否定されていく
何もしていないという事実
何もしないという沈黙
突き刺さる無音の中に
まだいるのかと空気が言う
究極の潰し効果
それが答えだ
存在を否定する関わらず
そこに導かれた静けさは
お前はいらないという詰み
心が殴られていく
気持ちが抉られていく
事実として何もされず
ただただ見えないところで
削られていくだけ
逃げ出したくなる沈黙に
そこにいるを許されず
自ら消していく存在感
ここではないどこかへ
行きたい行ってしまいたい
心の闇に溺れながら
次々と襲う波のように
不安は押し黙りを連れてくる
情緒と理性が奪われていく
酸素が足りなくなる
大きく息を吸って
何も言ってはいけない
ここで泣いてはいけない
それぞれにある世界は
とても小さなものだから
見えている景色は同じでも
違う世界が見えているの
そこにある何もないは
何かあるを隠してる
見せない世界の残虐さ
殴られっぱなしの抉りを
綺麗に映さないまま
行き場のない感情は
さらなる静けさの中へ
ただ溺れていくだけ
面白がって見てる人たちは
また無表情で隠して