【壮絶離婚劇 1】
結婚して以来、金銭感覚の違いは感じていたけれど、私がパート程度で働けば回っていた家計だった
一人娘が高校に入学した頃から学費などの負担もしなくなり、大学の費用もマンションのボーナス払分も入れなくなった
私も社員になって働かないと無理だ
非正規の契約社員しかなれなかった
「もう離婚だな」と何度も言ったし離婚届も何枚も書いて渡した
でも無視…なぜ?
なぜ放置できるのか、どういう神経をしているのか、その時はそういう性格なのかと思っていたけれど…
今思うと、その兆しがあった、思い当たることだらけだった、当てはまってる…
限りなく黒に近いグレーゾーンなんだ…診断がついてないだけだと
こうなったらどうすればいい?
一生懸命調べた
「家庭裁判所に調停を申し立てる」ようだ
書類を揃えて、「家庭裁判所」に「夫婦関係調整(離婚)調停」を申し立てた
同居のまま…家庭内別居ではあったけれど
裁判所からの手紙は我が家に届く
見てるのか見てないのか、全くわからないがとりあえず置いておく
お互い仕事もしている
初めて家裁に行った日
来ないかと思っていたけどやってきた、意外だった
調停員さんには「彼にも言い分があるんでしょう」と言われた
調停は別々に、別室で行われる
何度目かの時「なんで結婚したんですか?(あんな考えの人と)」と調停員さんに聞かれた
これ、何度も言われてきた
実母や義母や友人から…「一体何に(お金を)使ってるの?どこに出かけてるの?誰の言うことなら聞くの?」
本人に聞いてくれ!なぜ私に言うの!
円形脱毛になった…美容師さんが上手くカットして隠してくれた
私はもうずっとカサンドラ症候群だったようだ
「とりあえず別居をするということで調停を成立しましょう。彼に財産が出来てからまた話し合って協議離婚をするということで」となり、娘の意向や希望、学校のこともあり、当面は私達がこのまま居住し、相手が出ていくことに決まった
「婚姻費用分担調停」も合わせて申立て、成立し、婚姻費用の他にマンションのローンも負担することを約束して、名義は変えずに別居となった
だが、なかなか出て行かない…
調停員さんも成立しているのになぜ?と言ってくれたが、のらりくらり…また放置かとうんざりした
やっと別居が始まったが、案の定婚姻費用もローン分も支払わなくなった
今度はどうするんだ?とまた調べまくる
家裁から「履行勧告」をしてもらう
ローン分は婚姻費用ではない約束事なので勧告できないと言う
一円も入ってこないのでは困るので婚姻費用だけでもどうすればいい?と調べると、今度は相手方の居住地の「地方裁判所」に申立て、勤務先に第三者請求、給与支払請求権にて給与から差し押さえることになった
勤務先の担当の方は丁寧に対応してくださった
この後しばらくは、ボーナス払分だけはきちんと振り込んでくるようになり、それにより生存確認にもなり、少し穏やかに過ごせるようになった
年に一回、地裁に取立明細を送るだけでよかった
そして、その頃からコロナ禍に突入していく…