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【壮絶離婚劇 22 壮絶出産について】

私の健康のことについて…
子供の頃から「健康」だった
痩せ型ではなく、健康的な体格
「華奢」という言葉とは無縁だ

高校生の時、原因不明でリンパが腫れ、検査を受けたがよく分からなくてそのうち治ってしまった
短大生になり、健康診断で血液検査をしたら初めてひっかかった
この体格で貧血って…ないないという感じだったが、当時の母の職場の近くの病院に検査入院をした
その時は知らされてなかったが、後に聞いたところによると「白血病か血友病かもしれない」と言われていたそうだ
骨髄検査をした
胸の方から太い針で麻酔をし、骨髄液を採取する
痛いのなんのって…骨に麻酔は効かないのだから…
「骨髄異形成症候群」
血液を作るチカラが弱いとのことだ

就職後の毎年の健康診断でも血液検査は必ず引っかかる
月経過多気味だったので、生理中は結構辛かったが、「生理休暇」も取れたし、たまにしんどいことはあっても日常生活に支障はなかった
健康診断で血液検査をすると、いつも「居残り」になる
検査室がざわつき、何度も診察室に呼ばれる
検査室の人達が見ていたらしい
「なんであの人歩いてるの⁈」と言われていたそうだ
「この数値ではそうなります。健康な数値からあなたの数値に一気に落ちたら死にます。だんだんゆっくり落ちたので体が順応したのでしょう」
大学病院でまた「骨髄検査」も受けた
あまり自覚はなかったのだが、無理はしない様に、長い階段を登るなどは控える様にしていた

娘を妊娠した時は、起き上がれず、父のツテで大病院を受診した
とりあえず、産婦人科に行ったのだが、長時間待たされ、普通の妊婦健診の様なこともされて、やっとのことで診察になり、血液検査をして帰された
確か帰宅してすぐ、病院から電話があった
「えーすぐには行けません」
怒られた…緊急入院になった

内科と産婦人科両方にかかるが、病棟は産婦人科でベッドには「内科」と書かれていた
内科の先生には「妊娠継続は無理です」と言われた
相手にも説明があり、それこそ「どちらを選びますか?」と聞かれたそうだ
その時の相手の返事は…思い出したくない…もちろん覚えているが…

私は「出産」を選びたかった
出産後に、骨髄移植でもなんでもしますから妊娠継続と出産をさせてくださいと…

治療をしながら、妊娠継続をすることができ、計画出産となった
もう娘の誕生日は決定していた
計画入院の初日から2週間後の予定だ
初日の夜…「胎盤剥離」からの大出血をおこし、全身麻酔の緊急帝王切開で娘は誕生した
肩を叩かれ、「女の子ですよ、生まれましたよ」と言われたのは覚えている
そのままNICUのある別の病院に娘は救急搬送された
相手が付き添った
「絶対二人とも助けなければならない」と思ったと後で言っていた…
その気持ちを継続して欲しかったな…

他の産婦さんが授乳していても、私は一人で「搾乳」をし、冷凍した母乳を相手が娘の病院に持って行く
泣いた泣いた…
娘の顔は写真で見たのだ
口に管が付いていて、目は閉じている写真が「初めまして」だった
名前は決めてあった

巡回の看護師さんが「私、あの時新生児室にいたの。可哀想だけどこの子助からないなって。良かったね、助かったんだね。可愛いお名前ね」と言ってくれた

私が先に退院し、娘の病院に行ける様になった
NICUは親しか入れない…
もっと小さなお子さんもいっぱいいる中、2750gの娘は大きい子だ
もう管も取れていた
初めて抱っこさせてもらう
「(相手に)そっくり…」とぼそっと言ったのだが、病室中の看護師さんが「ですよねー!!」と振り返って合唱したのは忘れられない

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