【壮絶離婚劇 19】

相手の妹とは同年齢だ
「難しいお兄ちゃん」の嫁に、よく同情してくれていた
娘も従姉弟達と仲良くしていた
相手と連絡が取れなくなった時すぐに義妹にも連絡をしたが、出なかった
後に義母に聞いたところによると、やはりご主人の方の親御さんにご不幸があったり、忙しかったらしい
相手と音信不通になった時は「いい大人なんだからほっといたら？」と言っていたそうだし、相手が戻ってからは義母宅にあまり寄り付かなくなったとのことだ

司法書士さんに、再度和解合意書を送って捺印をもらうように言われたので、手紙の中に義妹宛のものを同封した
何かあった時、私か娘に連絡が取れるよう、番号を記載しておいた
いまだに音沙汰はない….手元に届いているかも分からない…

司法書士事務所からの書類も配達証明が取れているので相手のところに行っているのは間違いないらしい
「売買契約書」にした
判決の財産分与額と代位弁済額を合算した金額で、私が相手からマンションを買ったという形だ
当然だが、大赤字だ
司法書士さんへの費用だってかかる
それでも、これで終わるならもうそれで良かった

父の相続の、預金は自力でやることにしていた
銀行はスムーズだったが、ゆうちょは難航した
妹の時はゆうちょはなかったので…

実家の設備に少しリフォームが必要だった
売却して駅近に住みたい母だが、とりあえず直して、建物付きで売却の場合の見積を取っておこうということになった
大手の住宅メーカーで建てた家で築年数は経っているが、きちんとアフターメンテをしてあるので、建物付きでもちゃんとした金額が出るだろうとのことだったのでお願いしておいた
不動産会社のNさんにも、見積と母の転居先を探してもらう予定だった

ある土曜日の朝、出勤途中のことだった
母からの鬼電着信…かけ直してみると
「弟」が！大変なの！！
取り乱している母…
私の弟が、地方都市の出張から帰ろうとして、駅で倒れたと…
大学病院から電話があったのだと
意識があるとか、ないとか、混乱している…
おそらく嫁や娘は名前だけで登録していたのだろう
同じ苗字の登録が母だったから、まず母にかかってきたようだ
義妹(←弟の嫁　ややこしいのでYちゃんとする)にかけてもらうように言って、ずっと仏壇に手を合わせ、「あの子まで連れてかないで！お父さん」と泣いていた母…
Yちゃんと連絡し合った
意識はあるとのことだが、危険な状態かもしれないらしい
すぐ向かうつもりだと言うが、5時間くらいかかる
一番近い所に住む従兄弟に連絡してみると、ちょうどそちら方向に向かう途中だというので急きょ、病院に行ってくれると言ってくれ、向かってくれた
何故こんなに次々…
マルチタスクすぎて発狂しそうだ