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今日も楽しいK-POP【Vol.21】〈QUEENDOM2〉ファイナル第10話レビュー②

QUEENDOM2のファイナルのステージについてのレビュー②です。

前回はヒョリン、WJSN、Kep1erのレビューでした。
今回は、残るVIVIZ、LOONA、BraveGirlsについて、書いていきます。

4  VIVIZ
VIVIZのファイナルのステージを観て、競演の勝負よりも、このグループとして届けたいもの・大事なものをはっきり打ち出した、というところがとてもいいな、と思いました。
GFRIENDの魅力は、他のどのグループにも出せない「青春」の感じだったと思います。切なさや儚さ、でもその中でまぶしいくらいに輝く青春のきらめき。本当にこのグループにしか表現できない世界であったと思います。まるで魔法。しかし、VIVIZはそのGFRIENDとは違う。GFRIENDの曲をパフォーマンスしても、やはりGFRIENDではない。過去を否定はしないけれど、まだVIVIZとして自分たちが表現したいものを伝えられていない。どうしても伝えたい。切実な気持ちで表現したかった世界観。そんなメッセージが伝わってきて、胸があったかくなりました。
3人の食事シーンもそういった思いを伝えるためのものだと思うと、納得がいきます。(QUEENDOM2で出てきた食事シーンはみんなおいしそうに食べてくれるので気持ちがいいし、こちらも食べたくなりましたね。食事シーン大好きでした。)

内向的な少女たちのファンタジー、ステキでした。
こんなにビジュアルがスゴいのにイケイケ感がまったくない。本当に珍しい組み合わせのグループだと思います。個人的には、オムジの存在が個性が強めな他の2人とのバランスの面で最高だと思います。コメントもひかえめだけれども、いつも的確。ダンスのときには、ヒカルちゃんという後輩に教えてもらうこともいとわない。努力を惜しまず、人柄も温かい。みんなに好かれますよね。(ちなみにですが、VOL.16はオムジへの思いがあふれた記事となっていますので、ぜひご覧いただければと思います…)
正直、他のグループとの勝負という面では厳しいと思いました。曲調、演出なども勝負には向いていません。しかし、さきほどお伝えした通り、自分たちが表現したい世界を表現できたという意味では大成功であったと思います。VIVIZのステージはいつも観終わった後の気分がとてもさわやかでいい気持ちになるところが本当にすばらしいと思います。ステキでした。

5 LOONA
さあ、LOONAの出番がやってまいりました。
いつも通りのガツンとしたパフォーマンスのヒョリン。
正統派としてかっちりとステージを仕上げてきたWJSN。
鬼気迫るほどの強い気持ちで自分たちの実力を認めさせにきたKep1er。
ファンと世界の視聴者に対して、自分たちの世界観をおずおずと差し出したVIVIZ。
そこで、LOONAです。
他のグループがやっていないような、ナムグルのようなHIPHOPな仕上がりにした、と言っているのを聞いた時には驚きました。
しかし、ステージを観て、なるほどこういうことだったのかとわかりました。本当にかっこよかったです。

このステージは「野心的」なステージといえるのではないでしょうか。
ヒョリンのステージは計算し尽くされているので「野心的」という感じにはならない。LOONAがここで野心的な手に打って出られた理由は、3次R-2でファンが大事にしている「Butterfly」を原曲に忠実にパフォーマンスしたからだと思います。演出を凝らした新しい「Butterfly」ではなく、ファンが大事にしている「Butterfly」を壊さないようにパフォーマンスする。そして、次の「POSE」では、他のグループが自分たちの得意なスタイルに仕上がりを寄せていく中、いままでやったことのないスタイルをあえて選ぶ、というこの攻めの姿勢。本気の勝負をするステージに飢えていたとはいえ、ここまで勝負を賭けてくるとは思いませんでした。WJSNもLOONAもこの機会を生かしたい思いは同じように強かった2組ですが、ファイナルに限って言えば両極端の選択をしたように思います。とても興味深かったです。
まずは、ヘジュ(オリビアへ)がのびのび踊っている姿がよかったです。こういう強めのスタイルを思いっきり踊っている姿を見たら、こっちまでうれしくなりました。そしてやはり、部長をつとめるイブ。この人がいるとしまりますね。ビジュアル、スタイル、ダンスもすべてステキ。ホントにいつも見とれちゃう。ヘジュ、イブ、ヒジンが前にでくると迫力がグッと上がるので盛り上がるので大好きです。個人的には、LOONAというグループをパフォーマンス面で支えているのは、キムリプではないかと思っています。本当にボーカルが安定していて基礎を支えているので、こういうメンバーが大好きです。高音パートではチュウが目立ちますが、キムリプのボーカルが随所で効いていてたまらないですね。ヒョンジンとチュウがせりあがりの右と左に二人で上がった時は、LOONAはこういう組み合わせもできるのか…と思いました。割と統一感のあるWJSNとはちがってLOONAはいい意味で個性がバラバラなので組み合わせのバリエーションが多くて楽しめます。ヒョンジンについては、「Shake It」のときも服が変わるシーンで注目を集めました。
ステージの構成も次々と仕掛けてくるのでエンターテイメントとしてとても楽しめるものになっていたと思います。ここのあたりは、ヒョリン姐さんからの影響を受けているといえると思います。ダンスブレイクを含めて、お客さんを飽きさせない工夫が随所に見られ、素晴らしかったと思います。

6  BraveGirls

最後はBraveGirls。3次R-2の「Red Sun」が涙が止まらない感動のステージとなりました。ファイナルでは、うってかわって夏のビーチをイメージしたさわやかなステージとなりました。3次競演で1位となったこともあり、思い悩む姿はなくなり、「Whistle」はのびのびと明るくパフォーマンスするとても清涼感のあるいいステージでした。
しかし、やはりどう考えても視聴者の年齢層とフィットしない感じは否めません。この感じのステージを楽しめるのはある程度の年齢の大人かな、と思います。Kep1er、LOONAあたりのファン層とは完全に隔たりがありますし、WJSNとVIVIZもキャリアは長いですが、年齢はかなり若いのでやはり人気投票での評価となるとBraveGirlsは本当に不利だったと思います。パフォーマンスの質によって下位に低迷していたのではなく、ファンの年齢層とのミスマッチで評価が伸びなかった。そう考えると、3次競演ではそういった逆境も乗り越えて1位を取ることができた、ということはアーティストとしてスゴいことだったと改めて思います。見事ファイナルのトリをつとめたステキなステージでした。

以上、ファイナルのレビューでした。
次回は全体の振り返りをしたいと思います。
ファイナルのステージ本当にステキなパフォーマンスばかりでとてもよかったです。気持ちのこもった真剣なステージはやはり感動します。s長かった「QUEENDOM2」も終わってみればあっという間でした。
みなさまも読みながら一緒に振り返っていただければうれしいです。

それでは、また次回お会いしましょう!


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