謝るのって、難しい
誤りに気づいたときは、素直に謝ることを心がけている。しかし、経験やノウハウがあると人に教える場面が増え、結果として自分の方が優れていると錯覚してしまうことがある。本来は特定の分野で多少の知識があるにすぎないのに、その優位性が他の場面でも通用すると勘違いし、その相手に対して非を認めたくなくなることがある。
誤りを認めずに正当化し続けると、相手は議論を避けるようになり、建設的な関係が築けなくなる。やがて「この人とは話が通じない」と思われ、結果として孤立してしまう。さらに、自分の非を無理に正当化してしまった時は「よく分からないバイアスを持っている人」と認識され、信頼を大きく失う。
先日、仕事で似たような状況があったが、そのときは素直に非を認めることができた。一方で、妻のような身近な存在に対しては、素直に謝れないことが多い。仕事では合理性が重視されるため、誤りを認めることが比較的容易だが、家庭では感情の要素が絡むため、自尊心が邪魔をしてしまうのかもしれない。
人間関係を良好に保ち、豊かな人生を送るためにも、素直に謝っていきたい。