これからの”集い”とは?【イベント出演前に考えてみた】
6月3日(水)19時から
友人と企画したイベントにファシリテーターとして出演させてもらいます。
タイトルは「イベント新時代~これからの”集い”とは~」
我ながら仰々しいタイトルだなーと思いながらも(笑)
「実際に動いて得た知見の棚卸し」という、今このタイミングで最も大切なアクションを、多彩なゲストたちと一緒にしたいと思っています。
ただその前に、自分なりに考えを整理して本番に挑みたいと思い、この記事を書きました。少しでも興味を持ってもらえたら、是非ご参加ください。
まずは自分のやったことを振り返る
たまたま転職期間と重なったこともあり、4月・5月といろんな企画に関わらせてもらいました。
以下、自分が主催したもの、仲間と企画したもの、出演させてもらったものも含めて。
池嶋酒店のお酒を発送して、購入者限定のオンライン飲み会を開催。そこにゲストとして、お酒の酒蔵の人にも参加してもらう企画。お酒を愛する人たちと大いに盛り上がりました。
大好きな脱出ゲームをオンラインでやれるかの挑戦。ZOOMのブレイクアウトルームとLINE@を使って、オープニングから小謎、大謎、そして解説とエンディングとMCをさせてもらいました。初回、再演と、どちらも30名満員御礼。
有名な企画コンペに、オンラインで繋がった仲間と挑むプロジェクト。自分の考えてきたアイデアをリモートで発表し、参加者同士あれこれアドバイスをし合ったり、壁打ち相手になってもらってブラッシュアップ。仲間との協働で良い企画を生み出せるのか!?という実験企画。
なかなか家から出られない全国の子供たちへ、今こそ必要な学びを提供しようと立ち上がったプロジェクト。「新しい遊び」をテーマにワークショップの1つを担当させてもらいました。子供たちの開発した遊び作品が最高すぎました。
GWに開催予定だった都市型フェス078KOBEのオンラインプログラムの1つ。アンケートにより全国200名の下戸の声を集め、その結果を下戸ゲストともに語り合ったトークイベント。今その内容をまとめた資料作成中なので、またご笑覧ください。
改めまして、お世話になった皆さま!
ご協力いただいた皆さま!
本当にありがとうございました!!!
(早く打ち上げしたい笑)
いろいろ動いた感想
まず大前提として、この数カ月間に実施したイベントは全て初トライする実験企画だったということ。
そして、その感触としては「意外といけるな」が大半でした。
これはきっと世間で話題の「オンライン〇〇」系の出来事はほぼ当てはまるんじゃないでしょうか?
ことイベントにおいても、絶対にリアルじゃないといけない要件って、実はそんなになかったんじゃないか、というのが露見しました。
企画を考えて、キャパ考えて、場所を予約して、集客して、だいたい動き始めるのが3カ月前・・・
そんなお決まりフォーマットが、単なる固定観念で、これまで疑いもせず脳内にこびりついていたことに気づいたイベンターは僕だけじゃないと思います。
ただ超重要なのは「この数か月間は緊急事態だった」ということ。
この数カ月はオンライン”しか”企画できなかった。
参加者側も、オンライン”しか”参加できなかった。
だから、ある種のストレスや欲求の救済措置として、あれこれ工夫を凝らした「オンライン〇〇」が誕生し、期待していなかった分みんな「意外といけるな」となっている、ということ。
つまり、今はまだ誰も「やりたくてオンラインやっているわけじゃない」ということ。
でも、これからは違います。
これからの”集い”とは
このまま上手くコロナが終息してくれたら、おそらく僕らの手元には”オフライン”という選択肢が戻ってきます。
となると、次にやらないといけないことは、オフライン/オンラインそれぞれの要素分解と、メリット/デメリットの整理。
そして、それらをカードとして並べて、最も価値が高まる方法を模索する編集作業が必須になってきます。
このあたり6月3日のトークセッションでは、ゲストからたっぷり学びをいただき、”集い”における価値の再定義・再構成をしたいと思っています。
オンライン/オフラインの違い
本番に向けて頭を整理する意味を込めて、とりあえず僕が今すぐ思いつくものを先に並べておきます。
ダイレクトに可視化される参加者の反応
オフラインでは主催者が、参加者の表情や笑い声などのフィードバックから得ていた情報の量が、オンラインだと極端に減りました。
これは情報を得るための五感が、限定的な視覚と聴覚の2つに制限されたことが大きいと思います。
しかし、代わりに、コメントやいいねなど、より明確な形で参加者の反応が可視化されるようになりました。
これは、参加者側が”言語”を得たという意味で大きい変化です。
ライブ配信やオンラインゲームなどの世界では既に当たり前だったこの文化を、オフラインの企画者も無視することが難しくなってきました。
これを企画の一部として上手く活用することが、企画者の腕の見せ所の1つになってきていると思います。
商圏の制限からの解放
(大きなフェスやカンファレンスを覗いて)オフラインイベントはせいぜい片道1時間でアクセスできるくらいまでの人がターゲットでした。
それが、一気に世界中どこからでも参加できるようになりました。
これまでは地方大会でそこそこの成績を収められていればよかったものが、一気に世界大会に出場することになってしまったということ。
無論これは大きな可能性であるが、人気の企画とそうでない企画に圧倒的な格差がつきやすくなったことも意味します。
さらにオンラインの特徴としては、遠隔地の友人と一緒にイベントに参加できるようになったことも挙げられると思います。
これにより、同時に友人関係さえも物理的制限から解放されつつあるのではないでしょうか。
本当に過ごしたい人とだけ時間を過ごす。そんな人間関係がさらに強くなっていく。
となると、ここで求められる企画とは何か。考えていきたいですね。
爆上がりするファシリテーターの重要性
(自分の首を絞めるようで怖いのですが・・・)トークセッションなど、ファシリテーターの役割はオンライン企画の方がより重要だと思います。
目配せや表情の変化などから察し合って成立していたゲストとのコミュニケーションが使えなくなり、それらで埋め合わせてもらっていたファシリテーターのスキルは、オンラインでより顕著に露呈してしまいます。
オンライン独特の間の扱いだったり、誰もボールを持ってない時間を作ってしまうことによる沈黙だったり、そういったミスが露骨に参加者に伝わってしまう。オンラインの怖さです。
あと個人差はあるかと思いますが、僕の感覚ではオフラインの方がオンラインよりも参加者の集中力は高いかと。
その代わり、持続時間は短くなったと思います。
このあたりも、いろいろデータが出てくると思うので、興味深いところです。
開催コストの低下
これは有料の配信システムなどもあるので一概には言えませんが、総じて主催者のかかるコストは低下したと思います。
何より場所代がいらないというのは革命的な変化です。
これにより極端に言えば、企画の段階で定員を考えることをしなくて済むようになりました。
もちろんシステムによって人数制限はあるし、企画によって適正人数はあるけれど、リアルの場をレンタルする、しかも何カ月も前に予測を立てて予約するリスクに比べたら、全然小さなものです。
ざーっと書きましたが、一旦これくらいに。
残りは、ゲストと当日に深堀りしていきたいと思います。
最後に、告知を
改めまして、6月3日(水)19時より
「イベント新時代 ~これからの集いとは~」にてファシリテーターを務めさせていただきます。
ゲストは4名。
チャンバラでもお世話になった、今や世界的なイベントプラットフォームPeatixのCMO藤田さん
TEDxKobeのオーガナイザーで、GWの078KOBEにも誘ってくださった舟橋さん
地域づくり・仕事づくりを専門とする京都のシンクタンク代表の東さん
そして、大阪京橋で年間1000件のイベントを回す変態ディレクター崔さん
全員この4月・5月に、新しい世界に向けて実験を繰り返し、様々な形でチャレンジを続けている人たちです。
卓上や脳内で終わるのではなく、実際に”集い”を興して仮説を実証している者だからこそを話せることが必ずあります。
是非お楽しみに。
そして、これからの時代の”集い”について一緒に考えましょう。
よろしくお願いします。