複利の【雪だるま式】をはきちがえちゃいけない。とにかく積み増せ。
「資産が雪だるま式に増えていくんですよ」
はいはい、配当再投資の複利ね、すごいすごい
自分で投資をしない大学当時は他人事だった。
会社に入ってもコツコツ積み立てたつみたてNISAを、コロナで9万円ぐらい損切りするアホなことをしていた。
最近までの配当再投資のイメージはこうだ。
1年目に入れた1万円を、年率10%(10%なんてありえないけど)で運用した場合
元本 配当金 総額
1年目 :10,000 + (10,000 ✗ 10%) = 11,000 配当金:1,000
2年目 :11,000 + (11,000 ✗ 10%) = 12,100 配当金:1,100 100円増
3年目 :12,100 + (12,100 ✗ 10%) = 13,310 配当金:1,210 210円増
なんかしょぼい
配当金を再投資することで、元本が大きくなり、翌年の配当が増加する。理屈はわかるけど、3年たって複利の効果で得した金額は、310円。
複利しょぼくない?
でも違った。
上記は1年目に入れた1万円を完全に放置した場合の計算。これを、毎年1万円を追加で積み立てるケースでみてみると
追加元本
1年目 :10,000 + 0 + (10,000 ✗ 10%) = 11,000 配当金:1,000
2年目 :11,000 + 10,000 + (21,000 ✗ 10%) = 23,100 配当金:2,100 1,100円増
3年目 :23,100 + 10,000 + (33,100 ✗ 10%) = 36,410 配当金:3,310 2,310円増
3年たって複利の効果で得した金額は、3,410円。
さっきの1万円を完全に放置した場合(310円の得)と比較すると 11 倍 を叩き出している。
なるほどね。確かにこれなら複利は強いって思える。
追加で元本を乗せていくケースって、大学の講義ではほとんど取り扱わなかった。
「最初に入れた元本が配当再投資によって雪だるま式に増えていく。」
そう教わった。
雪だるまが大きくなるの、遅すぎない?
最初に入れた元本を完全に放置するケースでは、10年経っても大して大きくならない。そのうち自分が老衰しちゃう。
だったら自分で雪を足せばいい。
つみたてNISAのおかげで、つみたて投資をする環境は整っている。つみたて投資がなんとなく良いことはみんなわかっている。今回は元本を追加していくつみたて投資の強さを言語化してみた。
つみたてた分の元本は死に金にならない。
さっきの1万円を毎月追加していくケースのシュミレーションを10年の投資期間でやってみた。
1年目には1,000円だった配当が、10年目には一撃で15,937円になっている。総額でみても、10万円の投資に対して17万5千円と175%増加している。
まぁ、10%なんてほとんどありえない利回りで計算を回しているから、すごい数字が出るだけなのかもしれない。
いずれにしても、ぼくら若手のサラリーマンが目指すべき雪だるま式は、1年目に入れた元本を完全に放置して分配金を再投資するのではなく、自分で元本をどんどん追加していくこと。
元本が増えれば、リターンが大きくなる。
そんな当たり前のことをなぜが軽視していた。
複利は使い方次第で強力な味方となる。
投資は運用期間の長さがリターンに直結するので、貯金残高をニヤニヤしながら見ている貯金大好きサラリーマンは、今すぐにでも貯金の一部を複利で回してみて欲しい。
おすすめの投資先はアメリカの高配当ETFである「VYM」
この商品は間違いない。つみたてNISAでは買えないけどね。
一緒に経済的自由を手に入れよう。
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