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『マテリアル・パズル』についてちょっと語る。
負けるはずがない・・・・・・!!
皆から・・・いろんなものをもらった俺が 負けるはずがない!!
見出しの図は、同書第14巻 p.56(※電子版)より
王道少年マンガ『マテリアル・パズル』の魅力を少し語りたい。
しかし、知名度がいま一つなこともあり、良いシーンを例に挙げると、ネタバレになってしまうから、なかなかもどかしいです。
ということもあり、準主人公・ミカゼ(御風)の台詞と一コマを紹介。
ティトォ、アクア、プリセラが本作の主役ですが、読者目線でこの3人の旅につき従い成長していくのがミカゼというキャラクターです。
村の危機を救うため、不老不死の魔法使い・アクアの元にミカゼが訪ねに行くことからこの物語は始まります。
アクアから、契約の証としてキツネのお面を被せられ、途中でバージョンが変わりつつも基本的にいつもこのお面をつけたままで話は進みます。(お面を外せるのはアクアだけ)
彼自身は魔法(マテリアル・パズル)は使えず、仲間の補助魔法の力を借りなければ強敵とは闘えません。
そんなミカゼですが、魔法大会に出場するため修行に励み、13巻末~14巻にて大会第1戦で一対一の勝負に挑みます。
これはその闘いの終盤、奥の手を封じられ絶体絶命のピンチの中、彼が奮い立つ名シーンです。
魔法も使えない「ただのガキ」としてしか今まで見られていなかったのに、この前話で苦戦の末、対戦相手から「これで やっと死ねるなミカゼ バラバラになってなァーッ !!!」(同書14巻・51-52頁)と引導の台詞を吐かれます。
勝負を諦めてもおかしくない場面なのですが、自分を「敵」として認めてくれた相手に敬意を込めてキッと見つめ返し、ミカゼは真正面からぶつかっていきます。
少し私事になりますが、この4~5月に仕事の質・量が少し増し、忙しさと責任を伴うことがあり、そんな中でも気持ちだけでもミカゼくんに倣おうと思い、本投稿冒頭の台詞も念頭に置きながら働いておりました。
ミカゼくんのようにうまくはいきませんが、勇気を分けて貰っていました。
そんな感じで紹介する次第です。
Rentaなど各種電子書籍サービスで試読可能です。サブタイトルなど無しの『マテリアル・パズル』をまずは第1巻~第6巻まで読んでみることをおススメします。
素人の私が言うのもなんですが、初期は絵が下手です。キャラクターの行動理由もあまり深く描写できていません。
しかしながら、少し斬新な設定とシュールなギャグ、昔ながらの良き漫画を感じさせるストーリーで、序盤の6巻で話が大いに盛り上がります。
そこまで読んで合わなければ、それはそれで構いません。
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