社内SEのはじまり
・書き始めのきっかけ
先週末、初めての救急搬送からの入院を経験した。間もなく退院だが、入院中にふと、「サイボウズやらkintoneやら、今までの流れをnoteにまとめたい」と思った。
稚拙な文書にしかならないと思うが、記憶を記録にする一つの作業として残しておきたい。
・僕がなぜ「社内SE的な役割になっているのか」
僕自身は、福祉系大学で学び、そのまま福祉の団体に就職した。ただ、学生時代から日常的にPCを使っていたというだけで、部署の中では「詳しい人」になり、どこに異動してもPC、ネットワーク設備などの対応をするようになった。
個人としては、昔からMacへの憧れがなんとなくあり、結婚後最初に買ったのはiMacG5。以後20年近くMacユーザーだ。
一方職場では当然の様にWindowsで、僕自身「詳しい人」ではなかったのだが、他の職員に聞かれて、調べて、対応する、を繰り返すうち、いつの間にかそれなりに詳しくなっていた。
ただ、いつまでたってもExcelが苦手で、WordとAccessでなんとかしようとすることが多かった。
・グループウェアとの出会い
システム面や、グループウェアを最初に意識したのは、2カ所目の職場のとき。
それ以前はFDやMOで保存していたデータを、共有しようとした時だ。
このときはまだLinuxやNASなどは無く、Windowsサーバーを検討していたのだが、ふと「Windows SmallBusinessServerならGroupBoardがつかえます」というのを見かけた。
初めて「グループウェア」というものを見た瞬間だった。
福祉の相談職だが、来る人を待っているだけではない。みんな外出するし、相互の外出先の共有や不在時の電話メモ、次の打合せの予定調整など、今も変わらない課題が山積していた。
貸し会議室や備品の貸出もあったので、A3用紙の予約表に書いていた。そして、利用団体の管理は相変わらずExcelだった。
「グループウェア」なら、あらゆる業務情報が集約され、共有される。「これは今後必要になる!」と思い込み、当時の上司を説得してなんとか導入にこぎつけた。
導入したは良いものの、設定は大変だった。
そもそもMSは米国の企業。機能はそれなりにそろっているが、一つ一つの設定がわかりにくく、面倒で仕方が無かった。
何しろ、僕自身、PCとサーバーとがこんなにも違うなんて、知らなかった。
そして、僕よりはるかにPCに疎い他の職員は、殆ど利用する事無く数ヶ月が経過した。
これではまずいと思い、国産のグループウェアを探した。
調査の結果、このとき導入したのは、サイボウズではなく「○スクネッ○」。機能的に大きな差がなかったので、地元横浜でサポートが得られそうという理由だった。
導入後、2年余りで異動したが、Garoonを導入するまで、10年以上活用された。
・Excelとの戦い
その後、2カ所の部署を渡り歩くが、どちらも悲惨だった。
紙Excel、過去の職員が組んだ修復できないマクロExcel。
VLOOKUPで何でも解決しようとする関数無理矢理Excel。
業務は楽しいのに、事務となると、とにかくいろいろなExcelが立ちはだかった。
Accessで作り直そうとも思ったが、引き継ぐことを優先し、その都度理解できるレベルまでシンプルにしたExcelに置換え(ただ単に関数やマクロが使えなかっただけだが)なんとかしのいできた。
そしてようやく、次の異動でkintonteを初めとしたサイボウズ製品を利用する事になる。
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