アプリのバージョンアップ

・課題の確認とアプリの修正

約1年前に構築し、運用していた「顧客管理」アプリも、担当者が慣れたこともあり活用が進んでいた。
ただ、この間に他事業のアプリ構築にどっぷりだったので、運用の中で気が付いた課題への対応があまり出来ていなかった。
久々に担当者と話をし、運用の中で気がついた課題やアプリの改修希望を確認し、改修に取り組むことになった。

改修のポイントは、
①現在単独部署での利用となっているため、他の部署でも顧客情報が確認できるようにする。
②それに伴い、請求・収入の状況も一元管理できるようにする。
③合わせて、プリントクリエイターで出力する請求書を部署により違う請求内容に合わせた様式で出力できるようにする。
の3点であることを確認し、作業に入った。

まず、追加が必要な情報入力のためのフィールドの追加に取り組んだ。
実は、今回の改修後に利用をしたい部署の方が、取り扱う情報が多く、フィールドは当初の倍以上になる見込みとなった。
ただし、すでに運用が始まっているアプリの改修になるため、レイアウトを崩せずどうしようかと悩んだ。当時はまだフィールドの行毎の移動が出来なかったので、多数の追加フィールドを移動させることを前提に離れたところに置くのは避けたかった。
アプリをコピーして作り直す事も考えたが、最終的には最下段にスペースを作り、その中に設定していくことで落ち着いた。追加フィールドの設定が全部終わったら、スペース毎移動させれば良いからだ。
行毎に移動が出来るようになった今も、運用中のアプリに追加するときは、この方法を使っている。
最終的に、30近くの入力フィールドと、いくつかの集計用のフィールドを追加した。

・連携に向けた説明

バージョンアップの設定も終わり、新たに利用する部署への説明を行なった。
アプリでデータを共有することで、今までバラバラにExcelで管理していた名簿が集約される。同じ顧客へ別々に資料を送付していたりしたので、関係する経費を考えるとかなりの効率化が図られるはずだ。また、今回の利用範囲はまだ全体の1割程度のため、今後の広がりによりもっと便利になると見込んでいる。

統合してからは、一元化された名簿で管理し、常に最新情報がリアルタイムに複数部署で共有できるようになった。更新日や更新者もわかるため、詳細を確認するのも追いやすくなった。
「まとまると強い」をあらためて実感できた取り組みだったと思う。
その後、約2年間は改修なくこの体制での運用が出来ている。
この作業がひとしきり終わったとところで、先にリリースした「日常生活自立支援事業」のアプリ群について、運用後の修正箇所の希望がまとまったと担当部署から連絡があった。
他の課題も見えていた中、そちらに取り組む時間もなく、修正作業に入ることになった。

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