第七十三回:大器
個人的に
制服の着こなし
の
上手な
日本の女子中高生
の
センス
は
世界に通用する
と思っています。
少なくとも
昔の
制服の着こなしが上手な
女子中高生
の
センス
は
いわゆる
浮かず離れず
の
絶妙なライン
を
いっていて、
世界中の人々
に
好感を持たれた
と思います。
セーラー服の
リボンの結び方
とか
スカートの
丈の長さ
と
ソックスの長さ
の
バランス
とか。
ちょっとだけ
他の人と差がある
ファッション
というのは、
今や
おしゃれな人
の
ほめ言葉として
すっかり
定着していますよね。
思えば、
そういう子たち
は
目を引くような
奇抜なものが
流行っても
ロイヤルファミリー
のように
流されなかったなぁ
と。
自分の魅力を知っていた
ということ
なのでしょうね。
そういう子たち
が
実質的な
クイーン
ですね。
彼女たちの
センス
は
画家
でいえば、
セザンヌ
に
通じるものを
感じます。
一生に一度しか
パリに行けない
なら、
セザンヌ
の
カード遊びをする人々
を
観たいです。
あの作品群
は
対象の切り取り方からして
センスが
性別を超えている
と思いますし、
美術館にしか
収まらない
作品
だと思います。
セザンヌ
の
作品
を
見ていると
本当に
心打つ絵画
は
良識を備えている
と思います。
偏りがない
と申しますか、
平凡なところも
突飛なところも
独特のユーモア
で
魅力的に仕上げている
のですよね。
全体としては
非常に
バランスがよく
猫のように
スンと澄ましている
のに
ところどころ
犬のような
ユーモアがあって
クスッと笑える
のですよね。
静か
であるのに
温かい
とも
表現できる
かもしれません。
おっとっと
と
崩れそうなのに
絶妙なところで
しっかりと
止まっている
ような
安定感
とも
表現できる
かもしれません。
名声を得る前
から
多くの
仲間たちが
彼を慕って
集まっていた
そうですが、
きっと
セザンヌ自身
に
そういう魅力があった
のでしょうね。
虎
でもあり、
狸
でもあった
本物の彼
を
確かめに行きたい
です。
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