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TOEFL70点台から94点にブレイクスルーしたときの話:勉強法とアプローチについて

引き続き、TOEFL体験記になります。
前回の記事(以下参照)は、60→70点台の状況を綴りましたが、

今回は70点台から一気に94点までスコアアップした時に勉強していたことを、4技能それぞれで振り返ってみたいと思います。

実際のその時のスコアの変遷はこんな感じでした。
15点くらい伸びたブレイクスルーのタイミングが、明確にありました。


勉強法は人それぞれの能力や状況により異なるのはもちろんのことですが、70−80点あたりで伸び悩んでいる方などには役立つ内容なのではないかと思われます!境遇が近しい方はぜひ参考にしてみてください。


【Reading】

①70点台の時のReadingの課題

この当時の私のReading(20点くらい)の課題は、「制限時間以内に読みきれない・解ききれない」でした。具体的には、私が受験していた頃はReadingは3題ないし4題(1題ダミー)が出題されていましたが、最後の1題を読み切る前に終了時間が来てしまい、数問テキトーに答えるという、ちょっとみっともない状況でした。。
解法うんぬんではなく、英語でいう「体力」の部分ができていないと思ったので、「時間内に読み切るスピード(=小難しい内容でもつっかえずにスラスラと読むための訓練)」が必要だと感じました。
また、読みきれている問題でも、10問中2〜3問落としてしまっている状況でもあったので、読解の「精度」も上げる必要があると感じていました。

②ブレイクスルーした時の勉強法→「復習」:単語・精読・読むスピードを上げる練習

問題演習は時間を測って解き、実際の時間内で解くスピード感や解き方を身体に覚えさせていくイメージで取り組んでいました。その上で、復習には1題につき1時間くらいかけ、演習以上に力を入れて取り組みました。具体的には、

・当たった問題、間違った問わずに「1つ1つの選択肢がなぜ間違っているか」を確認しました。どういう点を読み落としていたのか、どう読んだらその答えに辿り着くか、しっかり本文に返って確認しながらTOEFLに必要な「精読」力を上げる復習をしていました。
・その際、わからない単語があれば、Excelのような表にリストアップしました(解いていくうちに、またこの単語が分からなかった・忘れていたなどをさらにチェックすることで、自分の苦手な単語を整理できるメリットもあり、試験直前や受験期終盤の追い込みで役立ちました)。
・上記終了後、文章を一文一文理解して精読する作業、その上で、文章全体について、時間を測ってなるべく早く読む練習(この時、問題を解いた記憶でテキトーに読み流さず、一文一文を目で追って頭で理解していく練習)を1題で3回くらいやり、スピードを上げる練習をしました。



【Listening】

①70点台の時のListeningの課題

私はListeningが最も苦手で(このため留学でも苦労します、、)、この当時の私のListeningは10点台後半をうろうろしていたのですが、正直、テストを受けていた時の感覚は「内容は半分くらいしか分からなかった」という感じで、聴いた後に出される問題を見ても、「そんな話してたっけな」と思う問も、お題によっては数問出てきてしまう状況でした。

つまり、基本的な英語の聞き取る力(単語を拾える「音声認識」と、単語から内容を瞬時に理解できる「意味認識」)がなっていないため、全体的に浅い理解となり、またお題の3〜5分間をメリハリをつけながら集中して聴くこともできていなかったと思います。

②ブレイクスルーした時の勉強法→とにかく「復習」:単語・一文一文を止めて聴く・全体を聴く

大きく見ればReadingと同じかもしれませんが、演習をしつつも復習を丁寧にやりました。Listening20点前後の段階では、「量」より「質」だと言われます。
26点を出した時は、直前にかなり棍詰めたことと、若干まぐれかなと思う部分があるのですが、その時にやっていた勉強法としては、

・分からない単語の確認はもちろんのこと、
・お題の音声を一文ごとに止めて、「今の聴き取れたか」を頭の中で確認し、それをスクリプトと照らし合わせてチェック。分からなければスクリプトを見ながら聴くなどして再度チャレンジ。
・上記を最後の文までやったら、お題全体をスクリプトなしで聴き、内容が9割以上理解できたかというチェックをしていました。

しかし、その後もリスニングのスコアは苦戦する状況が続きましたので私自身もベストな勉強法ではなかったかな?とも思います。

そのほか、10点台後半の時に色々やっていたことの中で「音読」「シャドーイング」を出願の年に再度復活させ、そのあとListeningのスコアが復調したので、個人的には良い練習方法かなと思います。注意すべきは、何も考えず音を発するのではなく、どちらも話すときに内容を頭で理解しながら発することです。その方が上記でいうところの「意味認識」の力がついていく感覚がありました。


余談:点数がブレイクスルーした時にテストを受けた会場、東京の御茶ノ水ソラシティにあるテストセンター。以後は毎回そこで受験していました。

【Speaking】

①70点台の時のSpeakingの課題

この時は10点台後半で、アゴスでの学習を通じて解答の「フォーマット」はパッと言えるようになっていたと思うのですが、Independent taskが回によりできる・できないがあったことと、Integrated task(readingやlisteningと組み合わせて解答するもの)も、聴き取り状況で出来が左右されることがあったという感じです。

このためスコアアップのためには、純粋なSpeaking力(思ったことをなるべく瞬時にスラスラとよどみなく話せる力)を高めるとともに、そもそもの話としてListening力を並行して高めねば、高得点は望めないなというのが私の課題でした。


②ブレイクスルーした時の勉強法→模範解答レベルの解答を自分ひとりでスラスラ言えるようになるまで練習

・Independent taskでは、「こういう風に言いたい」と思っても、言葉が出てこなかったり、つっかえてしまうことがあったので、演習後の復習で、それをスラスラと言えるようになるまで何度も練習しました。最終的には時間を測って言い切れるように解答を再現することで、「よどみなく話せる力」を高めていました。
・Integrated taskでは、Listening力を上げるチャンスだとも思い、復習の際はListeningと同様の聞き取りの練習(スクリプトを見ながら一文一文チェック)を行いました。その上で、演習の時に自分が作成した解答と模範解答を比べて、言いそびれていたことやよりナチュラルな言い回しなどを確認し、模範解答に近い答えがスラスラ話せるよう、何度も練習しました。

どちらも模範解答を暗記して喋る、のではなく、内容を押さえた上で自分の言葉でスラスラ出てくるようにする、というイメージです。この勉強方法は最後まで変えずに貫き、(回にもよりますが)純ドメでは十分と言えるであろう23点まで最後は到達しました。

余談②:試験会場をソラシティに固定する前は、都内の別の場所をいくつか受けたことがありますが、西新宿?辺りにあった会場(写真)も、仕切りがしっかりなされていてやりやすかった記憶があります。

【Writing】

①70点台の時のWritingの課題

この時は20点前後を推移しており、Speaking同様、フォーマットは用意して臨んでいたものの、Independent taskの出来に(感覚上の)波があることと、Integrated taskはListeningができないと結局高得点にならないんだよなあという感覚でした。(ですので、英語が苦手な人はListeningから勉強すること、ListeningあってこそのSpeakingやWritingの高得点だと個人的には思います!)

②ブレイクスルーした時の勉強法→ネイティブによる添削を通じた演習&復習

Writingに関しては、Speaking以上に「伸び悩む」感覚があったので、他者の目を入れた方がブレイクスルーになるだろうと思い、TOEFL Resourcesというサービスを利用し、ネイティブの方に問題演習した解答を添削してもらいました。そこでより自然な文章表現を覚えることや、お題に対して過不足なく論理的に答えるポイントを掴んでいく感覚を高めていきました。

添削とその復習を踏まえて良い解答を何個も作ると、(自分で時間をかけて作った分、インプットされて)それらが色々なお題に対して自分で文を作る時の引き出しになり、やっていくうちに自信もついてきた感じがしました。
ただ、結局出願年でもスコアは24~25点を行き来し、たまに27点が取れる程度だったので、最後のツメは、更なる勉強ややり方が必要そうにも感じました。(自分はそこまでできず。。)


余談③:ブレイクスルーがあった2021年の初詣で引いたおみくじの結果。学業欄に良いことがあり、そのとおりになりました!


繰り返しですが、勉強法は個人に置かれた状況(スコア、苦手分野、スタイル)などによりけりですので、あくまで1つの参考としていただければと思います。もっとこういう部分が聞きたいということがあれば、それもぜひコメントなどで教えていただければ、今後の参考にさせていただきます!

それではまた。
次回(近日中に公開?)は、「社会人の勉強時間の捻出」について言及してみたいと思います!

(参考)英語学習については、インタビューの受け答えでお話しした動画もあります。さらにご関心のある方はこちらもご参考ください。


本文中で述べた私見は、全て個人に帰属するもので、所属する組織を代表するものではありませんこと、あらかじめご了承ください。


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Ryo スタンフォード×ハーバード留学
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