2023 ツール・ド・おきなわ140kmオープン
1年の締めくくりも含めての記事作成となります。また来年の自分向けての備忘録がメイン。
今年は勝負を楽しむ所まで残る事が出来なかったため、レース展開と言うよりかは何を改善するべきか書いていくうちに気づく事が出来たらという心持ち。
・目標
優勝
・結果
44位
惨敗
・練習内容
基本はポラライズドトレーニングに則り、L2〜L3のボリュームを積みつつvo2maxインターバルを行った。またジャンクマイルを削り、捻出した時間をケアと休息にあてた。その結果は各時間のピークパワーを軒並み更新し、長時間のアジリティも向上した。
集団走行に関しては彩湖朝練がメインで磨いていき、同じタイムに対してパワーを低くする事が出来た。
走行中は速度・心拍数・タイムしか見ておらず、パワーは走った後に振り返って自分が崩れる時のパターンなどを探し、足りない部分を練習内容へ組み込んでいた。その取り組みが活きたと思われる。
今年はおそらくイナーメ佐野さんと一緒に走った時間が最も長かった。いつも一緒に走って貰えるだけでなく、非常に多くのフィードバックを貰う事が出来ました。本当にお世話になっております。
今年は絶対に勝ちたいという思いが強くなり、お世話になっている方々にも自信が持てるような言葉を頂くことが出来た。今年は勤務のタイミングが悪くJBCFへの参戦が極わずかになり、より一層のその思いは強くなる。
しかし、上がったパフォーマンスの反動として弱る時はとことん弱くなってしまった。
・直前の状態
10月が夜勤専従であり、去年も同じ流れでおきなわへ向けて最高の状態へピーキング出来た。今年もボーナスステージが来たと思ったが、ジャンクマイルを削った高負荷の練習と長時間の立ち仕事の合わせ技は結果として身体が耐えられなかった。疲労で浮腫が取れなくなり、本番前週金曜(11/4)の時点で体重74kgで絶望しか無い。
知り合いのVC福岡のマッサージャー加納さんを中心に身体のケアをして頂き、日頃やるべき事も教えて貰う。不安を感じつつもやれる事をやるしかない。お忙しい中お時間を作って頂き感謝しております。
焦って10月から本格的にケアの方法を改善するが、疲労が抜けたと感じることが出来たのは11/7であった。11/5から水分摂取量に対して尿量が増えて浮腫が減少し、体重は73kgとベストには程遠いが箸にも棒にもかからない自体は避けられるかもしれないと感じた。
・前日〜当日朝
前日に試走を行った。ウェットコンディションである事は確実なので、最も危険と予測される普久川の下りを初参加のチームメイトと試走する。バイクを寝かせずラインで曲がっていけば転ぶ事は無いと感じることが出来た。
前日の時点では身体が軽く動き心拍数も自然に上がりギリギリ調整が間に合ったと安堵したが、これは不安を抱えるなかで一松の希望へすがった可能性が高い。
・当日〜スタート
予報通り朝から雨。昼過ぎまで降るのも変わらず。しかも風が強い。
熱帯の沖縄であるため気温の心配はしていなかったが、外へ出るとめちゃくちゃ寒い。寒さ対策は完全に盲点であった。直前で聞きかじった知識でウェア類へイナーメのレインジェルを塗り込んでいくが、これは効果を明確に感じることが出来た。それでも震えは止まらず、固形物をまともに食べることも出来なかった。
・スタート〜普久川×2
雨風で集団がカオスのため、危険回避で前目に位置取りする。奥の登りへの下りなどで先頭に出てしまってもダメージが入らない程度でさっさと交代する。
長時間L2メイン+Vo2インターバルばかりで15分程度のL4はほぼやっていなかったが、普久川は2回とも特別苦しいと思うこと無く、速かった1回目の心拍数もave.165程度。パワーもave.304wと周りから聞く値(w/kg)より低い。これは昨年からの進歩。
2回目の普久川で雑賀さんが先頭のEMUの選手の番手を陣取っており、先頭で下って学校坂あたりで逃げにブリッジするつもりか?と思い4番手付近をキープ。KOM狙いで後続から上がってきた選手達がペースアップし、ワチャついた状態からgroveの選手、雑賀さんの2人が抜け出す。
下りは出来るだけ倒さないようライン取りを気をつければ全く問題なし。リムブレーキだが溝付きリムとBBBのブレーキシューで速度のコントロールは十分に出来ている。
追走へジャンプアップして学校坂で前待ちし、坂で飛んで来る人を更に吸収していこうかと一瞬考えたが、下り基調で誰も連れて行かずにジャンプするにはマージンを削るしかなく、沖縄のフルウェットでは選択肢として無しだった。
皆安全第一か下りきりで数名で抜け出す形で学校坂へ向かう。
・学校坂
カチ上げがあるかと警戒するが特に何も起こらない。トライクルは逃げていて湾岸は追走に選手を乗せており、ソレイユ小林選手やRX菊川選手の脚質から有力選手のペースアップが起こる理由は無いか。
ややキツいペースで登る。ave.174bpm。
登りきりでトライクル佐藤選手がスルっと抜け出す。この流れで追走を形成して学校坂以降のアップダウンをペースダウンすること無く走って逃げへ合流するのが理想と考え足を使って合流すると集団でくっついてしまう。振り返ると踏み方が甘くただ利用されただけだな。佐藤選手とのギャップを作ってからもっとキツいペースで単独or少人数で抜け出せるほど踏んでいくべきだった。結局他人任せな思考が弱さを物語っている。
・下り基調アップダウン〜死亡まで
ローテは上手く回らない。霜出選手が嫌なところで集団を切っているように見える。
緩い展開になるとスプリントが強い小林選手が圧倒的に有利となってしまうが、ペースを上げていかない人達はどうするつもりなのか。
トライクルを飛ばしてローテを回って貰うよう脚だけでなく口も回していくが、無名なわたしに発言力がある訳でもなく状況は特に変わらず(逆の立場ならお前誰やねん知らんと思うのは分かる)
降り終えて房総をコピペしたようなコースを走るうちに足攣りの嫌な気配がして来る。回復するために集団中盤辺りに下がる。
しかしカヌチャの登りで両足が攣る+シンプルにキツくてちぎれる。データを見返すと心拍数は160bpm程度でありパワーも普段は鼻息でこなす程度のもの。理由は分からないがそれでもこの時は地獄の底のような辛さでありこれ以上足が回らなかった。
ジェルとドリンクをガブ飲みして下りと平坦を攻めるとすぐそこまでギャップが埋まる。しかし深い右コーナーでオーバーランしそうになった時に我に返り、気持ちが切れてしまった。アドレナリンが切れると腰の激痛に気づき、とうの昔にレースが終わっている事をやっと自覚する。
・羽地まで〜フィニッシュ
後方から鵜澤さんの声が聞こえ、ありがたい事にグルペットを形成していく。沖縄の舞台でまた一緒に走れる事は本当に心強く、完走を目指す事へ気持ちを切り替えられた。
羽地は女子選手やおじ様方に抜かれていくペースで登る。100回下っても転ばない速度で下り、フィニッシュラインを越える。
・総評
直前の状態からゲームを楽しむ事が出来るコンディションでは無いと暗に分かっていたが、それを認める事が出来ない弱さが起因していると思われる。
改善点のまとめは自分の文才では客観的な視点とお気持ち表明が混ざってしまったため別記事にしようと思う。立ち仕事が多い人や腰痛に悩む人は少し位は参考になるかと。