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生温い絶望の中で

 昨日も一昨日もまた、頑張れなかった。
 
 今日もまた頑張れるかどうか定かでないまま、電車に揺られている。

 曲、作らなきゃ。物語、書かなきゃ。

 そう思いながら時間を浪費して、気付けば陽が暮れていたなんてこと、ほとんど毎日。

 街中で、成功したアーティストの曲が流れるたびに思う。「あの人は頑張れたからここまで来たのだろう。だが、俺はどうして頑張れないんだろう」と。

 あとどれだけ、自分自身に失望すればいいのだろう。ずっと、失望しつづけながら生きてきた。下手に希望を持って頑張ろうとしても、またすぐにそれは絶望に変わった。練習や曲作りでギターを奏でる手が止まる。作詞や創作でシャーペンを握る手が止まる。DTMで曲を作る手が止まる。

 それでもって全てが嫌になって、ネットの海やベッドに沈む。

 何度も何度も繰り返す。いつになったら終わるのだろう。

 そしてまた、電車が学校の最寄駅に着いた。

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