2日目、スタートしたのだが、
60区 10月29日 ロンドンブーツ亮選手、ハブちゃん(歩子)選手
有珠駅~登別駅 52.08㎞
バーチャル駅伝二日目、体が痛くて目が覚めた。
全身筋肉痛だ。前日、温泉でしっかりとアイシングを繰り返したので、もう少し身体が楽になっているかと期待しながら寝たのだが、体中が痛い。
ただ、疲労感ではなく、筋肉痛の痛みな感じだ。これはストレッチや昨日と同じような運動をしていれば、痛みがなくなっていくパターンではないのかなと淡い期待もしつつ、ハブちゃんに目をやる。
すでに朝から温泉に入って来て、目の前の洞爺湖を眺めていた。身体は痛くないのか?と聞くと少し筋肉痛に似たハリはあるが、疲労は抜けていると心強い返事が返って来た。助っ人にハブちゃんを呼んでよかったと思っていた。この時は、、、
ハブちゃんに誘われ、朝風呂に。天気は雲はあるが晴れている。のどかで美しいい洞爺湖をみながら、この風景を見ながら集まると良い話し合いが出来そうな気持ちがわかる。
サミット開催地に選ばれた事を勝手に納得していた。部屋に帰り、ストレッチをするも痛みは取れない。
朝食もビュッフェスタイルで、和食、洋食、サラダなど、かなり充実している。
今日も走るのであまり沢山食べて、腹に溜まっていると走れなくなる。貧乏性の私は消化によさそうな食物を選び、少量だが多くの種類をお皿に乗っけていく。
美味しそうな物はいっぱいあるが、我慢するしかない。
ハブちゃんも色んな種類の食べ物を皿に乗っけている。ハブちゃんは身体の調子が良いようなので、どんどんおかわりをして行く。
前日、朝と昼のご飯がお互い車で先回りしている間のコンビニ飯だったので、ホテルにいる時くらい好きなだけ食べさせてあげようと思い放っておいた。俺よりも貧乏性なのか全種類を網羅したのではないか?と思うほどおかわりをしていた。しかも、朝食ビュッフェの終了時間いっぱいまでいた。
部屋に戻り、出発準備してチェックアウト。
私は全身筋肉痛だったので、調子が良さそうなハブちゃんに走って欲しいと考えていた。
しかし今日の出発地、有珠駅に向かう車中で衝撃の事実がわかる。
ハブちゃんが食べ過ぎで気持ちが悪く、走れる感じではないらしい。
二日目のスタートは私から行く事にした。
10:34出発、足がガチガチの筋肉痛の為、まずは軽くウォーキングで筋肉をほぐしつつ、ハブちゃんの回復を待とう。
足は痛いが歩いているうちに、徐々に痛みが薄れていくような気がしていく。
ウォーキングで1.6㎞、まなびの里サッカー場まで。
食べ過ぎのハブちゃんも走る事は出来ないので、ウォーキングで進んでいく。トボトボと坂道を歩いて行くハブちゃんの後ろ姿を見送りながら、昨晩浮かれて温泉でお湯からお尻を出したりしてはしゃいでいたハブちゃんを思い出して情けなくなった。
伊達採石株式会社前で交代、ハブちゃんも1.6㎞ウォーキング。
二人とも軽くウォーキングして、身体は少しほぐれている。しかしハブちゃんはまだ気持ち悪いらしい。
まだ、私の足は張っているがスタートする前より足は軽くなっている。
続いては軽くジョギング位のペースで走る。
前日の峠を越える様なトンネルがあるコースとは違い伊達市と言う街の辺りは平地で走りやすい。昼前で交通量もあり、私に気付いて先に回って声をかけてくれる方も何人かいた。街なので交代する目印になる場所は沢山ある。5㎞の辺りのダイソーで交代する。
ダイソーからハブちゃんと交代するのだが、気持ち悪さはましにはなったが、お腹がいっぱいだと言い残しハブちゃんは走り出した。
ウルトラマラソンなどの長い距離を走るランナーの方でも、食べると走れなくなる方も多いと聞く。
エネルギー補給ジェルやドリンク、バナナなど消化、吸収が早い物じゃないとお腹に入れれない人も多い。
私も初めて走ったフルマラソンで5kmおきにあるエイドステーションで置いてあるイチゴやバナナ、アンパンなどを食べていたら、お腹がタプンタプンになり走り難くなった記憶がある。やはり私もハブちゃんも含め貧乏性の人間は失敗をし易い様である。
交代地点のうしざか電気の駐車場にハブちゃんは現れた。約6.3kmを走り終えてもまだお腹はいっぱいだそうだ。
貧乏性の私も消化の事を考えたながらだが、しっかりと朝食を摂ったので12時を過ぎててもお腹はまだ減ってない。
身体は走り出してからの方が調子が良い。次の目的地、崎守臨海公園に向かい走っていると、倉庫の様な建物や工場が増えてきて気付くと室蘭市に入っていた。
室蘭は聞いた事はあったが、来るのは初めてだ。
工場地域だと知らなかったので、少しびっくりしながらも急な風景の変化驚きつつ約7.2kmを走る。
初日の北海道ののどかな風景や厳しい峠やトンネルなどはあまりなく、関東でも見られそうな平坦な街や工場などの風景が続く。次の交代場所はセイコーマートあずみ店、他のコンビニがあってもセイコーマートを選ぶ事で北海道を感じることが出来る。この辺りは淡々とタスキを進める感じのランニングになっていた。
ここからも街中で時々、声をかけられながら走っていたりと今までのコースような分かれ道が分かりやすい訳ではなくスマホを見ながら道があっているのか確認しつつのラン、すでに13㎞以上走っていたのもあるしなかなかペースは上がらないまま、交代地点のコープさっぽろ、しがイースト店に15時前に到着。
約6㎞。ここは室蘭市と登別市の境目のようだ。遂にタスキが登別まで来た。
ここに来てようやく、お腹に入っていた物が消化され調子が上がって来たハブちゃんがスタート。ここまで14㎞以上走っているが気持ちよさそうに走って行った。助っ人ハブちゃんが本来の輝きを取り戻した。
交代地点の登別交番に着いた時も本日の中で1番速いペースでやって来た。約6.5㎞。
次は私なのだが、足はパンパンで動かない。
ここでハブちゃんと相談しここから約10㎞先の登別駅を最終目的地に決める。
我々は、20:30千歳空港発の飛行機で帰る。
登別から千歳空港は高速で50分とナビには出でいる。19:45迄にはレンタカーを返して空港にいたい。
18:30迄に登別を出れば余裕を持って着くと逆算。
その時点では15:40だったので、残り10㎞、普通なら1時間だ。しかし二人で写真を撮ったり、私の足がパンパンなのを考えると1時間半。
15:40から1時間半かかっても、出発時間の18:30には1時間以上あるので、登別温泉の日帰り温泉に入って帰れる。
そんな事を企てながらスタートした。しかし、予想以上に足が張っていてペースが上がらない。
何故だか考えると、二日目は平地が続くコースなので走りやすいはずだ。街中の歩道をずっと走っていた。
しかし歩道には店や家の入口がある度に通りに出る為のスロープがある。
そんな事で?と思うかもしれないが、細かいスロープが続くと意外に足に疲労が溜まっていく。
なので、多少アップダウンがある道より、細かいスロープが頻繁にある道や少しだけ左右に傾いている道の方が気付かずに疲労が溜まる事がある。
二日連続のランという事もあると思う。
スロープが多く歩道から降りて脇を走りたかったのだが、街中で交通量もあるので歩道を走らざるえない。スロープを避けながら走る。
目的地に向かう為にJRの線路を渡って、反対側の道に行きたいのだが、なかなか踏切がない。
幌別駅があったので駅に行く。駅は線路をこえる高架の様な形になっている。エスカレーターがあればランニング中だが使ったはずだ。それくらい足が張っていたのだ。そんな邪な気持ちの奴の前にはエスカレーターは現れなかった。階段で渡った。
どうにかパンパンの足で交代地点の香龍飯店まで到着。約5.7㎞を45分位かかっていた。
遅くなったが、先に登別駅に行き日帰り温泉を探しながらハブちゃんの到着を待つ。
登別駅まで約4.2㎞なのでハブちゃんなら30分は切るはずだ。
16時半前に出発したので、17時には到着するであろう。
温泉に行けそうなので、検索していると車で10分程の場所に「夢元さぎり湯」と言う日帰り温泉を見つけた。
ナビに入力し、いつでも温泉に行ける状態で待ってるが想像していた時間、17時が過ぎてもハブちゃんは戻って来ない。辺りは暗くなって来ている。
17時18分にハブちゃんはゴールの登別駅に到着。
すでに20km以上走っているがハブちゃんからすれば4.2kmは大丈夫なはずなのだが、かなり疲れている。
話を聞くと工事で行き止まりの道があり、どこまで道を戻って良いのか分からず、スマホで道を探しても線路を越えれなかったりと迷いながら、進んだのでめちゃくちゃ遅くなったそうだ。結局、ハブちゃんは6kmも走った。知らない土地での道の確認をしながら、なのでペースも掴めない。暗くなってるので、足元も危険だし、道に迷いながらのランは実際走った距離よりもかなり疲れるのだ。
最後に大変な思いをして走ったハブちゃんのゴールで、私とハブちゃんの59区、60区のランニングは終了。私が25.3㎞、ハブちゃんが26.68㎞合わせて52.08㎞。二日間合わせて私が47.08㎞ハブちゃんが52.79㎞。99.87㎞だ。
恐らくハブちゃんのGPSアプリがトンネルで測られていない場所もあったので100㎞は走っていると思うが、
実際計測されていた距離だけを足すと、99.87㎞だ。
あとたった130メートルで100㎞の大台を越えていたのに、、、私たちらしい。
予想より遅れたので、急いで温泉に行き入れば大丈夫なので日帰り温泉に!二日間の疲れを取る程ゆっくりとは入れないが、登別温泉を堪能する。お風呂の湯加減、香り、雰囲気は抜群に良い。もっとゆっくり入りたい気持ちもあるが、道路状況も読みきれないので、早めに温泉から上がり出発する。
今回のバーチャル駅伝の59区60区ランニングで、ハブちゃんとゆっくり話をした時間はあまりなかった。ランニングは一人、車も一人、ホテルのご飯を食べてる時もご飯の話、旅館の部屋では疲れて寝てしまうし、なので千歳空港に着く車の中で今回のランニング旅の感想をハブちゃんにゆっくりと聞く。
正直、タラタラと二人で話しながらランニングするイメージをしていて、こんなに長い距離を走るとは思っていなかったそうだ。
楽しかったと言っていたが、気を使っているのかとも思った。
ただ、このバーチャル駅伝が札幌にゴールしたら、今度はタスキを札幌から国立競技場に戻しましょうよ。それでまたタスキが止まったら、また走り来ましょうよ。とハブちゃんが言って来たので本気で楽しんでくれたんだなぁ。と感じた。
「次はもう一人増やしましょうね。」とも言われた。
うん。相当、疲れたのだろう。それか、車の中で一人なのが寂しかったのかどちらかだ。助っ人をこき使い過ぎた様だ。すまなかった。
私的にはとにかく、大変な二日間の旅ランだったが、楽しかった。こんな自分勝手に始めた企画で後輩を連れて北海道に二日間の旅ランをすると思っていなかったし、こんな事をプライベートでもするまでランニングが好きなってる自分にも驚いていた。身体はガタガタだが、めちゃくちゃ楽しい旅ランだった。
東京の家に帰りデータや写真を整理して、私たちのこのテンションが北海道のランナーに伝わって、札幌大通り公園までタスキが繋がる事を願いながらTwitteを夜中にアップした。
伝わった。夜中の午前3時過ぎの私のツイートにランニングマンさんは2時間後の午前5時に立候補してくれた。めっちゃ早起き😅
勿論、疲れ切って爆睡中の私は気付く事はなく翌日の夜に気付き、ランニングマンさんを61区走者に指名した。北海道でタスキと気持ちは繋がった。
遂に新国立競技場からスタートして皆んなで繋いだ総距離が1000kmを越えた事に気付いたのはこの記事を書いている時だった😅