自分の作品にとって「場」とは
※この記事はオンラインの「さっきょく塾」のために書かれたものです。
クラウス・ラングの「bright darkness 」が好きでした。丘の上でオルガンを弾くなんて憧れます。
場というのは物理的な意味での話だと思うのですが、あえてずらして答えるとどんな文脈の場所かというのもすごく大きいです。現代音楽のコンサートの中でやるのか、ジャズのライブハウスでやるのかによって受け取られ方が大きく変わってきます。
物理的な場所の話でいくと、自分は繊細な音を使いたいと考える事が多いので閉ざされたホールのような環境以外ではやりにくい事が多いです。ホールの外に出ると本当に音が多い!特に都会は。
とはいえスピーカーからどれだけ変わった音響が出てもあまり驚きがないのと同様に、コンサートホールでどれだけ美しい静寂があってもそれは当たり前過ぎて詩的になりにくいのかもしれない。
コントロールされたフラットな場所は作品に対して親切なようで冷たいともいえて、適度に干渉してきてくれる場所の方が作品にエネルギーや生命を与えてくれるのかもしれません。
森の中や湖のほとりなどで音を出せたら気持ちが良さそう。ピアノはそういう時に不便ですね。トイピアノでもなく、普通のピアノを2オクターブぐらいのサイズにして持ち運びたいです。誰か作ってください。
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